トローチは「何を重視するか」を明確にすることで、自分に合った一つが選べます。トローチ選びでチェックすべきポイントは、ズバリ以下です。

• 咳を止めたいか（医薬品）、殺菌したいか（部外品）

• ビジネス中にバレずに使いたいか

• 寝る前や歯磨き後にも使いたいか

• 子供や高齢者が安全に使えるか

「会議中にこっそりケアしたい」「子供の咳を味で誤魔化しながら治したい」などの使用シーンを明確にすると、選ぶべき商品は自然と絞られてきます。

購入する際はパッケージ表記を確認しましょう。症状が重い場合・積極的に治療したい場合は、第2類・第3類医薬品を選んでください。こちらの方が有効成分の作用が強く、高い改善効果が期待できます。

軽いのどの違和感・予防・エチケット目的の場合、指定医薬部外品で十分です。症状に応じて、適切な製品を選びましょう。

風邪をひいて咳が止まらない、たんが絡むという方へ。この区分には、鎮咳成分（デキストロメトルファンなど）や、生薬（南天実など）が含まれています。のどの痛みだけでなく、「咳・たん」そのものを鎮める治療効果が認められています。

ただし副作用や相互作用などのリスクに関して、第2類医薬品のほうが第3類医薬品に比べてやや高い成分を含みます。

のどが真っ赤に腫れている、唾を飲み込むのも痛いという方へ。「アズレンスルホン酸ナトリウム（AZ）」などの抗炎症成分が配合されており、患部の炎症を直接鎮めます。細菌を殺すだけでなく、腫れを引かせる効果を重視するならこちらです。

風邪のひき始め、のどの乾燥、口臭予防、リフレッシュ目的の方へ。 コンビニでも購入できるタイプです。殺菌成分（CPC）が口腔内を消毒し、細菌の増殖を防ぎます。作用が穏やかなので、日常的なケアに適しています。

トローチといえば「ドーナツ型」が一般的ですが、上あごに貼れるフィルムタイプも便利です。

「のどが痛いけれど、飴を舐めながら商談や電話対応はできない」というビジネスマンへ。上あごにピタッと貼り付いて薄く溶けるフィルムタイプなら、外からは見えず、会話の邪魔もしません。誰にもバレずにのどのケアが可能です。

誤飲が心配な小さなお子様や高齢者の方へ。 万が一、トローチを飲み込んでしまっても、中央の穴から空気が通るため、気道が完全に塞がれる窒息リスクを低減できます。安全性を最優先するなら、昔ながらのこの形状がベストです。

また医薬品に多く、効果が高いものが多いです。

教師、アナウンサー、コールセンター、カラオケ愛好家など、声を酷使する方へ。青紫色の成分「アズレン」は、傷ついた粘膜の修復を助ける効果があります。使いすぎてヒリヒリするのどのケアに最適です。

薬の副作用が心配な方や、漢方の考え方が好きな方へ。キキョウやセネガなどの生薬成分が、のどの自浄作用（繊毛運動）を高め、優しく不快感を緩和します。微粉末を固めたタイプなら、口溶けも良く体への負担も少ないです。

夜寝る前にのどが乾燥して目が覚める方や、糖質制限中の方へ。砂糖不使用であれば、歯磨き後や就寝直前になめても虫歯のリスクが低く、カロリーも気になりません。糖尿病の方でも安心して服用できます。

「薬っぽい味が嫌い」でトローチを吐き出してしまうお子様へ。イチゴ、巨峰、レモンなど、お菓子感覚で舐められる味付けのものを選びましょう。まずは「口に含んでくれること」が治療の第一歩です。

運転中のドライバーや、風邪で鼻が詰まっている方へ。強い清涼感が鼻に抜けるタイプなら、のどの殺菌と同時に鼻通りを良くし、眠気覚ましのリフレッシュ効果も期待できます。

のどの痛みはないが、口臭やネバつきが慢性的に気になる方へ。 殺菌するのではなく、乳酸菌（K12菌など）を配合して「口内の善玉菌」を増やすアプローチです。根本的な口内環境の改善を目指す新しいタイプのトローチです。

営業職など持ち運びする機会が多い方や、衛生面を気にする方には、個包装になったタイプがおすすめ。1錠ずつ密閉されているため、ポーチやポケットに入れても衛生的で、必要な分だけ携帯できます。