江戸時代など時代物の時代小説は、女性作家や有名作家のもの・人情もの・心温まるほのぼのするもの・歴史も学べるもの・歴代のこの時代小説がすごいに選ばれたものなどさまざまな名作があります。今回は、時代やシリーズごとなどの時代小説の選び方や、面白い時代小説の人気ランキングを紹介します。
今回の記事では時代小説の人気おすすめランキングを紹介していますが、下記の記事では小説について紹介しています。
女性作家作品も!面白く読みやすい時代小説をご紹介

※サムネイル・ランキングで使用した画像は、同記事内で引用しています。
時代小説は過去の時代・人物・出来事を題材にして書かれた小説を指します。歴史小説とは少し異なり、架空の人物や史実とは異なる出来事を描いているのが特徴です。基本的には江戸時代の江戸の町が舞台になっています。
時代小説は固いイメージがあるかもしれませんが、実は恋愛ものやほのぼのとした人情ものなど、読みやすく心温まる作品も多いです。また、燃えよ剣などの有名シリーズや女性に人気が高い女性作家の作品もラインナップされているのでどれを読めばいいか迷いますよね。
今回は、男女102名におすすめの時代小説を調査したところ、1番人気は大河ドラマ化もされた、坂本龍馬司馬遼太郎『竜馬がゆく』でした。アンケート結果をもとに、時代小説の人気おすすめランキングをご紹介します。
江戸時代にミステリー!年代もジャンルも幅広い時代小説


アンケートでは、おすすめの時代小説に加えて、時代小説の人気ジャンルや重視されているポイントについても調査しました。特に人気を集めたのは、心情描写が旨を打つ「人情もの」で全体の約4割を占めています。
また、時代小説で重視されていたのは「ストーリー」「読みやすさ」「作家」です。歴史を背景にしているため、読みやすさは大事なポイントです。作家ごとに特徴もあるため、お気に入りの時代小説作家を見つけてください。
女性作家の時代小説人気おすすめランキング6選
第1位 新潮社 孤宿の人(上)
女性に人気!宮部みゆきの時代ものは読みやすい
海と山々に囲まれた丸海藩に1人置き去りにされてしまった9歳の「ほう」は、井上家に引き取られますが、世話をしてくれた琴江が毒殺されてしまいます。純粋無垢な少女・ほうの身の回りで次々起こる不気味な事件の数々に読む手が止まりません。
推理小説家・宮部みゆきが描く時代ものは、とても読みやすいのが特徴です。女性目線で描かれているものが多く、女性ファンも多いといえます。
商品スペック:
- ページ数:493ページ
- 出版日:2009/11/28
- 作者: 宮部 みゆき
口コミを紹介
ぜひ手に取ってみて欲しい作品。
★★★★★10代 女性 学生
純粋無垢な主人公がとても過酷な環境ながら心優しい人たちと出会い成長していく物語。様々な立場にいる人々の苦悩や葛藤、脇役の人たちの描写がとても素晴らしい作品です。時代小説が苦手な人でも読みやすい優しさに触れることのできる小説です。
人間の底恐ろしさを書く時代劇サスペンス
★★★★☆40代 女性 会社員
誰もが持ちうる人間の卑しい部分を宮部みゆきらしく、ゾクッとくるような描写で書かれています。それを解き明かして行くのが、聡明な頭の美形の少年。何の影も持たない清く正しい美しい少年が、醜く卑しい事件を解明し、主人公はその世知辛さをしみじみと感じ入るさまが、とてもバランスよく、最後まで一気に読んでしまう物語です、
少女と囚われのお殿様の孤独が響きあう作品
★★★★★50代 女性 会社員
バカだと思われて相手にされずに育った純情な少女が、蟄居中のお殿様と交流するうちに自分を見つけていく。死を望まれているお殿様も安らぎを見つける。その交流が健気で静かで、緊張もあり謎もあり、ハラハラしながら泣きながら読みました。
徹夜するほど面白かった
★★★★★50代 女性 無職
実在した歴史上の人物を元にした物語は、四国城下で起きた奇怪な殺人事件から展開していく。人の心の機微を語りつつも人の手に負えない、より大いなる存在を感じさせる不思議な味わいになっている。人間の描き方の真摯さや文章のテンポなど、宮部みゆきの時代小説が最高に性に合う。
心に染み入る作品
★★★★★50代 女性 専業主婦(主夫)
さすがの宮部みゆき!宮部みゆきワールドが全開で、ヒヤッとしたり、ぞくっとしたり、でも最後にはほろっとしたり…と、宮部みゆきファンにはたまらない作品となっています。とくにラストは涙すること間違い無し!しまじみと心に染み入る作品となっています。
現代文の時代もの
★★★☆☆30代 女性 会社員
内容はあまり濃くなく、特に印象に残ることもありません。ただ、さすが宮部先生の文章は読みやすく、時代小説への入り口としては1番良いのではないかと思います。他の現代小説と並んでいても、違和感を感じません。
第2位 文藝春秋 北条政子
大河ドラマの原作にもなった有名作家北条政子の苦悩を描く
北条政子の名前は、誰でも一度は耳にしたことがあるほど有名です。本作は、そんな彼女が源頼朝に恋をし、源平の戦いに巻き込まれ、北条家の中での人間関係に思い悩むさまが描かれています。
武士の存在が大きくなっていく激動の時代なので、テレビ化や映画化される機会も多々あり、そのたびに主要人物として登場することが多いです。NHK大河ドラマでも何度も登場しています。
商品スペック:
- ページ数:595ページ
- 出版日:2021/1/4
- 作者:永井路子
口コミを紹介
鎌倉幕府創世期を女性のしてから描いた小説
★★★★★50代 女性 専業主婦(主夫)
源頼朝の妻だっだ北条政子の視点から源平争乱、鎌倉幕府創世期を描いています。頼朝が浮気な男で政子がそれに悩まされたり、息子の女性関係に悩んだりと権力者に近い位置にいても妻であり母である悩みはあまり変わらないことを教えてくれます。
女性としての政子が描かれた作品
★★★★★40代 男性 パート・アルバイト
鎌倉の尼将軍として史上有名な人物ですが、夫源頼朝が武家の棟梁になったことから時代に翻弄され最愛の息子とも対立していく姿が描かれており、政治家というよりも妻であり母である側面が強調されている作品です。権力の頂点にいながらも、政治家と妻・母という板挟みから、もっとも欲した夫からの愛情や息子からの愛情を手に入れることができず悩む姿が印象的でした。
おんな北条政子
★★★☆☆60代 女性 専業主婦(主夫)
したたかな尼将軍としての北条政子というよりも、女・母の部分が強調されている小説だと思います。頼朝を愛し、長男頼家幽閉、次男実朝は頼家の息子の公暁に暗殺、その孫の公暁も殺害される、という源氏と北条氏の政権争いの犠牲になった女性の部分に胸を打たれます。
女将軍の素顔に迫る作品
★★★★★30代 女性 会社員
鎌倉幕府の象徴的な存在である北条政子の生涯を描いており、女将軍にまで上り詰めた人物の素顔がよくわかる小説でした。女性でありながらなぜ幕府の権力を牛耳ったのか、この部分を見事に時代背景と合わせた解釈をされていると思います。
第3位 文藝春秋 新装版 炎環
日本史上最も血なまぐさかった時代を描いた傑作
4つの短編が1つの作品を作り上げる手法で、流人・頼朝の挙兵から承久の乱辺りまでを描いています。幕府草創期の複雑な権勢の関係も組み込まれており、それぞれが抱く野望が燃え上がって1つの環となった本作は読み応え十分です。
蘇我氏のように正史で悪しざまに描かれる梶原景時の人物像は興味深く、また、阿波局の人物像も秀逸といえます。
商品スペック:
- ページ数:210 ページ
- 出版日:2012/6/10
- 作者:永井路子
口コミを紹介
鎌倉幕府を舞台にした愛憎劇
★★★★★50代 女性 自営業・自由業
時代劇というより歴史小説だと思います。鎌倉幕府と言えば源頼朝ですが、彼が主役ではなく彼の周りの一癖も二癖もある人物たちをそれぞれ主役に据えた連作小説です。どの作品にも出てくるのは北条政子であり、連作小説集なので主人公は作品によって変わりますが北条政子とのかかわりが描かれます。彼女が強さだけではなく迷いや弱さ、優しさも持っていることがわかりますし、あの時代、対立すると命のやり取りをすることになるのが怖いなと思います。
第4位 創元推理文庫 妖怪の子預かります
若い方にもおすすめ!コミカルな妖怪奇譚
うぶめ石を壊してしてしまったことにより、妖怪の子を預かることになった弥助の物語です。登場人物の個性がはっきりしているので、話もテンポよく進み、若い方にもおすすめできる時代小説になっています。
さまざまな妖怪が登場し、ばたばたと賑やかで楽しい作品です。既存の妖怪だけではなく、作者が考えたオリジナル妖怪も登場しています。
商品スペック:
- ページ数:245 ページ
- 出版日:2016/4/15
- 作者:廣嶋 玲子
口コミを紹介
あるきっかけから妖怪の子守をすることになったお話。楽しくておもしろいです!登場人物の個性がはっきりしているので、お話もテンポよく進みます。シリーズ続巻を読み進めていくのがとても楽しみです。
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第5位 講談社 まるまるの毬
人気女性作家による始終温かい物語
親子三代で菓子を商う「南星屋」は、 売り切れご免の繁盛店で、武家の身分を捨て、職人となった治兵衛を主に、出戻り娘のお永と一粒種の看板娘、お君が切り盛りする店です。しかしこの店には、他人に言えぬ秘密がありました。
人気女性作家による吉川英治文学新人賞受賞作で、愛嬌があふれ、揺るぎない人の心の温かさを描いた、読み味絶品の時代小説です。
商品スペック:
- ページ数:384ページ
- 出版日:2017/6/15
- 作者:西條 奈加
口コミを紹介
江戸時代の菓子について何の知識もなかったので、大変面白く読めた。時代の雰囲気もよく描けていた。なかなか面白い書き手が出てきたと思います。
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第6位 光文社 弥勒の月
哀感溢れるあさのあつこの時代小説
小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんの水死体が発見されます。ただの飛び込み、と思われた事件でしたが、同心・木暮信次郎は、妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之介の眼差しに違和感を覚えます。
清之介に関心を覚えた信次郎は岡っ引・伊佐治と共に事件を追い始めるのです。主人公の洞察力の細やかな描写など、時間を忘れて読める時代劇となっています。読後もふっとタイムスリップできるような世界観です。
商品スペック:
- ページ数:312ページ
- 出版日:2008/8/7
- 作者:あさの あつこ
口コミを紹介
内容は重いですが、さすがに面白いです。じっくりと読まないともったいないです。
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女性作家の時代小説おすすめ商品比較一覧表
商品名 | 画像 | 購入サイト | 特徴 | ページ数 | 出版日 | 作者 |
---|
第1位 孤宿の人(上) 新潮社 |  | Amazon楽天ヤフー | 女性に人気!宮部みゆきの時代ものは読みやすい | 493ページ | 2009/11/28 | 宮部 みゆき |
第2位 北条政子 文藝春秋 |  | Amazon楽天ヤフー | 大河ドラマの原作にもなった有名作家北条政子の苦悩を描く | 595ページ | 2021/1/4 | 永井路子 |
第3位 新装版 炎環 文藝春秋 |  | Amazon楽天ヤフー | 日本史上最も血なまぐさかった時代を描いた傑作 | 210 ページ | 2012/6/10 | 永井路子 |
第4位 妖怪の子預かります 創元推理文庫 |  | 楽天Amazonヤフー | 若い方にもおすすめ!コミカルな妖怪奇譚 | 245 ページ | 2016/4/15 | 廣嶋 玲子 |
第5位 まるまるの毬 講談社 |  | Amazon楽天ヤフー | 人気女性作家による始終温かい物語 | 384ページ | 2017/6/15 | 西條 奈加 |
第6位 弥勒の月 光文社 |  | 楽天Amazonヤフー | 哀感溢れるあさのあつこの時代小説 | 312ページ | 2008/8/7 | あさの あつこ |
男性作家の時代小説人気おすすめランキング16選
第7位 文藝春秋 竜馬がゆく(一)
長きにわたって読み継がれるベストセラー
1962年から1966年に産経新聞で連載され、累計発行部数は2500万部を超える、司馬遼太郎の代表作です。史実をもとに、坂本竜馬の生涯が壮大なスケールで描かれています。
土佐藩に生まれた竜馬は落ちこぼれの幼少期を過ごすも、道場に通い始め一流の剣士に成長していくのです。現代の坂本龍馬像を確立させたとも言われ、動乱の時代とそこに生きた人々も同時に描かれています。
商品スペック:
- ページ数:446ページ
- 出版日:1998/9/10
- 作者:司馬 遼太郎
口コミを紹介
司馬遼太郎の代表作
★★★★☆30代 男性 会社員
歴史小説家として有名な司馬遼太郎さんの代表作で、作品名は一度は聞いたことがあると思います。坂本龍馬の活躍を描いた痛快なストーリーで、この作品を機に坂本龍馬のファンになった人も多く、私もそのうちのひとりです。
徹底した時代考証による圧倒的なリアリティ
★★★★☆40代 男性 自営業・自由業
新聞記者出身の作者らしく、徹底した取材に基づく時代考証が、生々しいほどの幕末の世界観へ引き込んでいく。そして、長編であることを感じさせることなく一気に読み終えることができる。中学生の時に初めて読んでから、4〜5年おきに数回読んでいるが、飽きが来ない。
幕末の激動の時代
★★★☆☆20代 男性 学生
幕末の日本の動乱において、下級武士である登場人物が歴史の主役に上り詰めていく過程が鮮やかに描かれている。そして、初めは尊王攘夷を志向していた日本がやがて主人公たちの働きでやがて開国に向かっていく歴史の転換点を如実に表現している。
ぐいぐい引き込まれる歴史青春小説
★★★★★30代 男性 会社員
大長編だけど高校時代に夢中で読んだ作品。幕末の英雄として薩長同盟や大政奉還に関わる後半も胸が熱くなるが、江戸で剣術修行に励み、多くの若者と交流することで成長していく青年としての坂本竜馬がじっくり描かれいるのもよい。千葉さな子やおりょう、女性たちとの恋模様も艶やかに描かれていて幅広い興味の読者を惹きつける名作。
血が湧き踊るノンフィクション!
★★★★★30代 女性 会社員
物語ですが、ノンフィクションのよう。文章から躍動を感じ、引き込まれます。さすが司馬先生。坂本龍馬をメジャーに知らしめた作品だと思います。本作を知らなくても龍馬がどんな人かは大体の人が答えられると思います。
大器晩成型で名を残すのはすごい。
★★★★★10代 男性 学生
竜馬の生誕から江戸に渡り剣術家としての道を進んでいく過程が描かれていて、いじめられっ子で泣き虫だった子が国を動かす人間になるとは思わなかった。大器晩成型で名を残すことはすごいと思った。
坂本龍馬といえばこの作品
★★★★★30代 男性 パート・アルバイト
大学に入ったときの秋の夜長にじっくりと読みました。当時の幕末の時代描写や竜馬の快活なやりとりと素敵でかなりキャラの濃い登場人物たちにすっかり魅了されてしまい寝不足になりながら読みました。全体は長いですが、話のテンポも良くかなり読みやすかったです。
司馬遼太郎の名作
★★★★☆30代 性別非公開 その他
数ある司馬遼太郎の中でも名作だと思う作品。史実だけでは分からない司馬遼太郎ならではの坂本龍馬という人物がが生き生きとと描かれていて、ぐんぐん読み進められる。周辺の人たちも個性豊かで、読んでいて楽しい。
幕末の風雲児、坂本龍馬の33年の生涯
★★★★★30代 女性 その他
元々幕末の歴史小説がすきで特に坂本龍馬がすきな私としては読まずにはいられない本でした。33年と言う短い生涯のなかでも数々の偉業を後の世にに残した坂本龍馬という漢。そのいきざまがとても分かりやすく次々と読んでしまうタッチで書かれています。今でも多くの人を魅了してやまない歴史人の一人ではないでしょうか。幕末の歴史がすき、坂本龍馬がすきだという方は是非読んでいただきたい本です。
明治維新の立て役者の龍馬像を確立
★★★★★60代 男性 自営業・自由業
司馬遼太郎の代表作の一つと言われております。そして維新の英雄として、世間一般に語られる明治維新の立て役者としての竜馬像を確立した名作と言えます。司馬はこの作品を書くために膨大な資料を読破したと言われており、信憑性も限りなく高いものであった。
司馬遼太郎独自の坂本龍馬が新しい。
★★★★★40代 男性 会社員
司馬遼太郎「竜馬がゆく」は、司馬遼太郎の視点で描かれた坂本龍馬象が好き嫌いはハッキリと分かれると思いますが、自分には好きな龍馬像でした。ある程度史実を追って描いている点も登場人物も実在した人物を司馬遼太郎なりに少しアレンジしていたのも面白く読めました。
明治維新の立役者である坂本龍馬の小説
★★★★☆30代 男性 会社員
わたしが一番魅力的に感じているところは、土佐の田舎で生まれた冴えない子どもが、どういうわけか激動の時代、幕末から明治維新の立役者にまで上りつめるまでを壮大なスケールで描いている点です。様々な人間ドラマが各所にあり、読み入ってしましました。
胸アツ過ぎる歴史ドラマ
★★★★☆20代 女性 会社員
司馬遼太郎、という作家の名前しか知らないで過ごしているのも勿体ないかなと、勉強するつもりで読み始めたのですが、一人一人がアツ過ぎて、ストーリーは面白すぎて、ページをめくる手が止まらなくなりました。今まで読んでいなかったことが悔しくなるくらい面白いです。
生きるヒント
★★★★★30代 男性 会社員
絵がなくても読んでいるだけでその時代の風景やイメージが浮かんできましたし、読んでいて私生活や仕事などのヒントにもなるような得るものがあったので良かったです。また、勇気や元気ももらえましたし、たくさん得るものがありました。
2回挫折したが今度こそ!
★★★☆☆40代 男性 会社員
司馬作品は読みやすいものとそうでないものがあるように思います。私はこの作品を読もうとして2度失敗しましたが、名作であることには間違いがないので、いつか読了したいと思います。言わずと知れた、坂本竜馬の波乱万丈の物語です。
坂本竜馬の生き方はカッコいい!!
★★★★★30代 男性 会社員
歴史上の人物の中で最も人気の高い坂本竜馬の人生、考え方を学ぶことができる作品です。周りの意見に流されず、これから先の未来を見据えた行動はカッコいいと思ってしまいます。明治の日本で活躍した人物の多くが、竜馬と接していたことも学べます。
信念を曲げない男
★★★★☆20代 男性 自営業・自由業
自分の決めた目標のために、どんな事があっても諦めることなく突き進む坂本龍馬の強さの秘訣が良くわかる。彼がどんな信念を持って一生を終えたのか学べ、そこから見えるメッセージで現代を生きる我々に生かせることを探せる。
坂本龍馬を近くに感じられる作品
★★★★☆20代 女性 会社員
この作品は歴史や坂本龍馬についての予備知識がなくても読みやすい内容だと思います。読んでいくうちに坂本龍馬という人物の人柄や考え方を知っていくことができ、落ちこぼれと言われた幼少期から教科書に載るような歴史的に大きな出来事を成し遂げるまでを本人視点で見ることができるので坂本龍馬という人物に愛着が湧きとても近くに感じることができました。そして他人から何を言われてもどんな状況でも人とは違う視点で物事を捉え行動することの素晴らしさを感じ、読んだ人の生き方にも大きく影響すると思います。
幕末のヒーロー
★★★★★50代 男性 会社員
幕末の混沌とした時代を駆け巡った志士たちの中でも、特に印象深い坂本竜馬の人懐っこく、また人から愛される人物として、とても魅力的に描かれています。まるでその騒乱の最中に引き摺り込まれたかのような感覚を覚えながら読み進められる小説です。
幕末維新を先導した坂本竜馬の物語
★★★★☆40代 男性 会社員
幼いころは落ちこぼれであった坂本竜馬が、たぐいまれなる才能や偶然の出会いによって天下を揺るがす存在になっていく過程を描いています。剣術修行のため江戸に旅立ち、修行を終えて国元へと帰国した竜馬は、黒船襲来の衝撃から攘夷思想を明確にしていき、時代のうねりに飲み込まれていきます。
歴史小説を読むならずばり司馬遼太郎!
★★★★☆30代 男性 パート・アルバイト
歴史にものすごく詳しい司馬遼太郎さんが手がけた小説、竜馬がゆくを読んで坂本竜馬の生き様が盛大に描かれており奥深い追求をされたストーリー性に心を惹きつけられました。学生時代、歴史に興味なかった人や苦手科目だった人にとっても大変楽しめる小説です。
坂本龍馬の生涯を描いた
★★★★★60代 男性 無職
幕末の動乱時期に高知で生まれ、お姉さんに鍛えられながら育ち、青年時、脱藩して江戸で千葉道場で剣と、攘夷に燃えて、勝海舟の暗殺を試みるが、見事に失敗し、その後、勝海舟の度量に惚れ込み弟子になる。その後間もなく攘夷から開国思想に転換し、新政権の樹立をもくろむが、新選組に暗殺され。志半ばで生涯を終える。彼の一番の功績は薩長同盟を成功させたことである。
激動の幕末を突き放した語り口で繙く名作
★★★★★50代 女性 会社員
坂本龍馬はどう書いても劇的だが司馬遼太郎はそれを一歩離れて、でも詳細に描き出してくれる。登場人物が生き生きしていて引き込まれる。人間関係がわかりやすい。描写が淡々としていて読みやすい。女性の描き方、恋愛関係は少し物足りない。
激動の時代を生きた坂本竜馬の魅力満載!
★★★★★40代 女性 パート・アルバイト
坂本竜馬の人となりに益々惹かれます。歴史に疎くても、坂本龍馬というドラマとして引き込まれます。登場人物たちのキャラクターも魅力的で、竜馬と出会うことでそれぞれが色々な場面で化学反応を起こしているような展開です。今の日本があるのはこの時代に竜馬がいたからこそ、と浸ってしまいました。
坂本龍馬を英雄にした一冊
★★★★★50代 女性 専業主婦(主夫)
坂本龍馬はこの小説で名をあげ一躍有名になりました。とにかく龍馬が魅力的に描かれています。小説という形をとっているためか龍馬の風貌があまり良くないこともかえって魅力的に感じるくらいです。龍馬に周りの人が振り回されている感じが何とも言えずほほえましい感じになっています。
第8位 幻冬舎 清須会議
笑いとドラマに満ちた時代小説
織田信長が明智光秀に滅ぼされ、その光秀も羽柴秀吉軍に討たれた後、織田家の後継者と領地の配分を決めるために清洲城で開かれた会議をテーマにした時代小説です。清須会議の事前工作から決着まで進んでいく構成がわかりやすく描かれています。
会議の決着は始まる前に決まっている等、会議だらけの現代の仕事にも当てはまるところがあり、勉強になる一冊です。
商品スペック:
- ページ数:300 ページ
- 出版日:2013/7/31
- 作者:三谷幸喜
口コミを紹介
信長死後、武将達による領地配分全容を描く
★★★★★50代 男性 会社員
織田信長が本能寺の変でなくなり、その後織田家後継者とその領地配分を決めるため、羽柴秀吉をはじめ多くの戦国武将と開かれた清州会議の全容を描いた作品。登場する戦国武将が、主導権争いをする思惑などがコミカルに描かれた作品となる。
信長の正当な後継者を決める会議の物語
★★★★★50代 女性 会社員
三谷幸喜らしさが全面にでていた時代劇エンターテイメントの清州会議。羽柴秀吉・柴田勝家・丹羽長秀・池田恒興といった主要人物がこれまたバカ真面目の真逆をいっており、歴史小生が苦手な人でも十分楽しめる一冊。
登場人物の人間性が面白い
★★★★☆40代 女性 パート・アルバイト
元々は映画を観て興味を持って小説を買ったのですが、映画もいいけど小説がいい。細かな人間像が書かれていて映画のイメージよりも膨らむ膨らむ。清須での各武将のやりとりや豊臣秀吉の人たらしさなど愛らしさが全開。より一層好きになりました。
会話劇が面白くて読みやすい作品
★★★★☆20代 男性 会社員
歴史小説といえば迫力のある合戦や緊張感のある一騎討ちなどがみどころですが、この作品では「会議」というかなり地味なところにフォーカスした作品です。それでも会話劇が面白くてついついひきこまれてしまいますし、現代語訳なので昔の言葉に抵抗がある人でもすらすらと読めるようになっています。
歴史苦手でも楽しく読めました
★★★★★40代 女性 会社員
歴史にあまり興味がないのですが三谷幸喜さんが好きなので読んでみました。タイトルを見て難しそうな内容を想像していましたが、笑いありでどんどん読み進めることができたんですよね。色々なキャラクターの話し方や考え方にグっと引き込まれて面白かったです。
清洲会議への理解を深める事が出来ました。
★★★★★20代 女性 会社員
現代語訳されているので、とても分かりやすくて読みやすいです。当時の風潮や文化が鮮明に描かれていて、同じ日本でも今と昔とではここまでの違いがあるのかと学びました。歴史小説は全体的に堅苦しい文章である事が多いですが、ユーモアもあるのでクスッと笑える部分もあります。
「したたかさ」は戦国の世でも重要である
★★★★☆40代 男性 パート・アルバイト
「後継者」をめぐる緻密で「したたかな駆け引き」がコミカルに描かれていて面白かった。特に柴田勝家に豊臣秀吉が「非礼を詫びる」と頭を下げて相手を安心させる「したたかさ」は「さすが後に天下統一する人物だけある」と私は思った。
面白おかしく描いた信長後継者選び
★★★★★50代 男性 会社員
本能寺の変の後の信長後継者選びを柴田勝家と羽柴秀吉の思惑を描いた清洲会議。優柔不断でお市の方命の勝家に後継者に成りたい秀吉の言動に丹羽長秀に池田恒興ら重臣ら4人の駆け引きの清洲会議をコメディタッチで描いています。しかし、最後の落ちが想定外です。他の歴史小説家より楽しく読める歴史小説です。映画も見ました。
三谷幸喜的な戦国物語で、面白いです。
★★★★★50代 男性 専業主婦(主夫)
本能寺の変で、信長亡き後の跡目相続を巡り、尾張の清洲城で有力家臣団が集まり行われた清洲会議のお話しです。織田家の後の天下を狙って、操りやすい信長の孫で幼児の三法師を跡継ぎにしようとする秀吉と、それを阻む筆頭重臣の柴田勝家の駆け引きの様子がスリリング、かつ、面白おかしく描かれます。秀吉はずる賢く抜け目ないですが、どこか憎みきれず、一方の勝家は、武勇は優れていますが政治的な駆け引きが苦手なため、悪戦苦闘する姿が、これまた面白く、いかにも作者が三谷幸喜らしいコミカルなエンターテインメント作品です。
歴史の重大局面を面白く読める
★★★★☆30代 女性 専業主婦(主夫)
元々三谷幸喜さんの映画ファンだったのですが、監督している時代映画が面白すぎて手に取りました。歴史の当事者たちにとってはとてもとても真剣で大切な場面のはずなのに、なぜか面白く読めてしまうあたりがさすがだなと思いました。語りの視点が面白く、登場人物が多いのが大変ですがスラスラ読めました。
第9位 小学館 のぼうの城 上
若手時代小説家が描くヒット作!ほのぼのとしたカリスマ武将が魅力的
第139回直木賞・第6回本屋大賞で第2位を獲得し、発行部数(2010年時点)累計70万部以上を誇る人気時代小説です。でくのぼうから「のぼう様」と呼ばれる忍城の領主・成田長親の人物と運命を描いています。
領主としての腕前や威厳はないものの、人望があり領民から慕われるカリスマ性を持っていますした。彼のまわりのキャラクターの魅力が読みどころで、若手時代小説家による読みやすい内容と文章は若い方々にもおすすめです。
商品スペック:
- ページ数:219ページ
- 出版日:2010/10/6
- 作者:和田竜
口コミを紹介
無名の戦国大名の活躍に胸が踊ります。
★★★★★50代 男性 専業主婦(主夫)
天下平定目前の豊臣秀吉が、小田原城の北条攻めをした際の、北条方の成田長親の守る忍城を巡る攻防が描かれます。なんと言っても、無名ではありますが、主人の成田長親を始め、家臣団のキャラクターが秀逸で、大軍の豊臣側に取り囲まれている状況にも限らず、読者に悲壮感を感じさせず、むしろワクワク感が止まりませんでした。合戦のシーンの描き方が秀逸で情景が目に浮かぶような描きっぷりでした。無名の武将達が主人公で覚えるのが難しいことを除けば、文体も読みやすくエンターテインメントな内容で初心者向きです。
のんびり殿様、秀吉と対峙!
★★★★★40代 男性 会社員
領民からは「のぼう様」(でくの坊の意味)とさえ呼ばれる領主が奇策で豊臣秀吉に挑む物語で、領民を愛し、領民に愛される一見パッとしない領主の秘めた才が戦に際して次々に繰り出される展開がとにかく痛快で読み応えがあった。
怠け者が本気を出すと
★★★★★20代 女性 会社員
映画化もされている本作ですが、作品としては普段は怠け者な殿様が本気を出して戦いをするという話であり、普段ののぼうとしての描写と彼自身が自らの城を守るために部下たちと努力する光景は、かなり魅力的で面白かった。
奇策がうまくいくこともある!
★★★★☆40代 男性 パート・アルバイト
「のぼう様」と呼ばれている主人公。「でくのぼう」の「のぼう」ということもあり使えない人物なのかと最初私は思った。しかし「敵の前で舞を見せて撹乱させる」という作戦はのぼう様だからこそできるまさに奇策だなあと私は思った
読んでいて風景が思い浮かぶ
★★★★★30代 男性 会社員
その時代の風景や雰囲気が読んでいるこちらまでイメージできるような世界観は素晴らしかったですし、とにかく感心できることが多くて非常に楽しめました。読んだ後は暫く余韻に浸りましたし、大作を読んだ気持ちになれます。
読み応えバッチリ。いつの間にか夢中に!
★★★★★30代 女性 専業主婦(主夫)
圧倒的不利な状況での城籠り防衛線。主人公はマイナー武将で、あだ名が「のぼう」。敵の親玉はメジャー武将 秀吉。はじめは、全く格好良くない主人公ですが、読みすすめていくうちに「惚れるわ〜」と思ってしまいました。そんなにページ数はありませんが、読み応えは十分にあります。映画化もされています。
切羽詰まっていても人は笑って決断できる
★★★★☆40代 女性 専業主婦(主夫)
著者・和田竜のデビュー作。鮮烈な読後感。主人子は昼あんどんな小さな国の領主。領民から「でくのぼう」をもじられて「のぼう様」と呼ばれ親しまれている。この主人公設定だけで、このキャラクターの愛されぶりと寛容さが表現されているのがまずすごい。話の随所に余分なモノローグがなく、とてもテンポの良い筆致。
埼玉県民を見る目が変わる!
★★★★★40代 女性 専業主婦(主夫)
豊臣秀吉が天下統一のための小田原城の一手として送り込んだ石田三成が、最後まで手を焼いた忍城攻めのお話。水攻めにあいますが、坂東侍だけでなく領民一丸となって領主様を守ろうとする気持ちが熱く伝わってきます。家臣からは「でくのぼう」領民からは「のぼう様」と親しみを込めて呼ばれているのもほのぼのします。
デビュー作。
★★★☆☆50代 女性 自営業・自由業
和田竜、デビュー作であり、第29回城戸賞(2003年)を受賞した作品「忍ぶの城」の映画作品として自らノベライズした作品。第139回直木賞ノミネート。第6回本屋大賞(2009年)第2位になった作品。映画化やコミックなど話題に。
ボーッとしているリーダーのかっこよさ
★★★★☆20代 女性 会社員
いつもボーッとしているリーダーのかっこいい面が見られる小説です。こういう皆から慕われるリーダーが現代にも必要なのではないでしょうか。また絶体絶命のピンチを如何に切り抜けるか、その時にリーダーがどのような戦略を取るのか、その部分にも注目してほしいです。
第10位 文藝春秋 壬生義士伝 上
時代小説の初心者におすすめ
幕末、新撰組に入隊した一人の男を描いたストーリーです。南部藩出身の吉村貫一郎は見た目こそみすぼらしいものの、「人斬り貫一」と恐れられるほどの剣の腕前を持っています。
金への執着を疎まれる一方、次第に見えてくる貫一郎の人となりに魅了される時代小説です。
商品スペック:
- ページ数:463ページ
- 出版日:2002/9/3
- 作者:浅田 次郎
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守銭奴と蔑まれた漢の生き様
★★★★★30代 女性 会社員
新撰組物はピンキリあるがこれは珠玉の一作。守銭奴・金に汚いと隊士たちから蔑まれた吉村貫一郎の姿を、明治維新を生き抜いた隊士や関わりのあった人物の目を通じてオムニバス形式で浮き彫りにしていく。映画・長時間ドラマにもなったが、視聴したことがある人はぜひ原作小説も当たってほしい。個人的には吉村を気に食わない、気に入らないと散々罵っていた斎藤一が本当は吉村のことが大好きだった、生きていてほしかったと思っているツンデレさが好きです。
新選組なのに、カッコよくない武士の話。
★★★★☆50代 男性 会社員
浅田次郎の涙無くしては読み切れない小説。時代劇で、浅田次郎が良く題材にする幕末で、しかも新選組。あまりの貧乏に嫌気がさして浪人となり、新選組で活躍する主人公。刹那的に生きる隊士が多い中、国の妻子にお金を送る。映画も面白かったが小説は、映画以上に泣かせてくれる。
貧しい武士の真摯な生きざまに心を打たれる
★★★★★60代 女性 パート・アルバイト
主人公は地方の貧しい下級武士吉村貫一郎。剣に優れ、学問も人望もあるが、お金がなく生活が立ち行かないため、新選組に入隊し家族を養うために必死に働く。腕が立つため、「人斬り貫一」とか「鬼貫」などと呼ばれ恐れられる存在になるが、人を斬る目的も家族に仕送りするため。しかし、最後は切腹を命じられ、家族に会うこともできず。そんな主人公の生きざまを、さまざまな人物の語り口で描き、人となりを浮かび上がらしていきます。読後感はとにかく切ないです。涙なしには読めないので、電車などでは読まないことをおすすめします。
吉村貫一郎の人柄
★★★★★20代 女性 専業主婦(主夫)
新選組について語られている小説ですが、その中でも吉村貫一郎という人物に焦点を当てて書かれている作品です。激動の時代を生きた彼ですが、その人柄がとても魅力的です。家族思いな所や、給金を家族に律儀に送る所など、周りになんと言われようと貫き倒す姿に感動しました。
時代小説だけど読みやすい
★★★★★40代 男性 会社員
テレビドラマや映画化もされた時代小説なので凄く有名ですが、実際読んでみるとドラマや映画で見たよりも人物描写がより緻密に描かれていて、主人公の内面や性格なども精緻に描写されているので、時代小説ですが凄く読みやすいのでおすすめです。
家族のために生きる姿が感動的
★★★★★40代 女性 会社員
生きるため、家族を養うために脱藩した浪人が行きついた先が新選組です。厳しいおきての中でも淡々と日々を送り、いただいた給金をためらいなく家族へと送金し、遠く離れた京から家族を思い続ける姿は切なく涙が溢れます。最期は、幼馴染でもあり元上司でもある人物の屋敷で命尽きます。人々の情が心に突き刺さる作品です。
家族の為に新撰組に入隊した男の幕末とは
★★★★★50代 男性 自営業・自由業
ただひたすら家族のため人斬りになった男の新撰組始末記。主君も藩も愛する故郷も捨て、新撰組に入隊。その男の剣技は、副長土方歳三をも凌ぐとも言われた。鳥羽伏見の戦いの後、行き場を無くした男が選んだ死場所はどこであったのか…
第11位 角川書店 天地明察
コツコツ地道な努力で仕事をする侍を描く視点が面白い時代小説
2009年に野生時代で連載され、のちに本屋大賞・舟橋聖一文学賞を受賞、2012年にはV6の岡田準一さんを主演に迎え、映画化もされた作品です。時は江戸時代、天文学・算術に通ずる渋川春海が、保科正之に改暦を命じられます。
個性豊かな登場人物が多く、時代小説特有の戦闘する武将ではなく、努力と才能で仕事をする侍を描いたところが面白い時代小説です。
商品スペック:
- ページ数:475ページ
- 出版日:2009/12/1
- 作者:冲方 丁
口コミを紹介
映画化もされた名作
★★★★☆30代 女性 自営業・自由業
天地明察は、過去に本屋大賞を受賞し、映画されたこともある名作です。江戸時代の天文学者である主人公の生涯を描いています。天文学に対して苦手意識や難しそうだと思っていましたが、この本では、妻である「えん」とのなれそめや周囲の人たちとの交流が魅力的に描かれているので、人間ドラマとして楽しく読めました。
現代にも通じる改暦のお話
★★★★★30代 女性 会社員
時代小説は得意ではないのですが、この作品は良い意味で時代を感じさせず、自然で読みやすかったです。改暦のお話で、どのような経緯で今の暦になったのか、そこにたどり着くまでの苦難もあり、ストーリーとしてもとても面白く感じました。
一人の天才と星空が人々の暮らしをつなぐ
★★★★☆40代 女性 専業主婦(主夫)
作者・冲方丁の最高傑作といっても過言でない作品。主演・岡田准一によって映像化もされている。読書が苦手な方は先に映像化作品をみて、それから読んでも差し支えない。それだけ原作のもつ緻密な筆運びが素晴らしいからだ。
天体好きさんは要チェックです!
★★★★★40代 女性 専業主婦(主夫)
江戸時代前期に実在した渋川春海さんをモデルにしたお話です。今なら日食月食予報も正確で当たり前ですが、命がけで暦の訂正に挑み続けた方がいたおかげなのだなと胸が熱くなります。科学者的な側面だけでなく政治的な難しさから江戸時代というものも見えてきて面白いです。
幕府の碁打ちが主人公の小説。
★★★☆☆50代 女性 自営業・自由業
碁の名門四家の一員、渋川春海が主人公。真剣勝負の許されないお城碁。それをつまらなく思い趣味の算術や天文観測にうつつをぬかす日々。のらりくらりと暮していたはずが、算術の達人によりその日常が破られるのであった。
暦を作った男の劇的な一生に感動
★★★★★30代 女性 自営業・自由業
時代小説にはあまり馴染みがなかったのですが、この本に出会い時代小説を読むようになりました。これまで時代小説というと武士や侍のイメージが強かったのですが、今作の主人公は囲碁指しの青年。この青年が天文の観測を命じられ、ついには新しい暦作りを始めるのだから面白い!保科正之から水戸光圀まで有名人物も登場し、最初から最後までワクワクするような小説で、お気に入りの一冊です。
暦をめぐるドラマ
★★★★☆40代 女性 専業主婦(主夫)
江戸時代、改暦という一大プロジェクトに尽力した一人の武士の物語。元は碁の指南役ながら算術の才能を活かし、偉大な数学者などとも交流しながら天の観測を行い、ズレが生じていた当時の暦を改め定着させていく壮大な実話。
第12位 新潮社 村上海賊の娘(一)
読みごたえ満点!ユニークで迫力のあるストーリー
週刊新潮で連載され、第11回本屋大賞を受賞した長編の時代小説です。かつて海賊・村上水軍としてその名を轟かせた村上武吉の娘、景姫の物語になっています。姫という立場ながら荒々しく男勝りな景が魅力的です。
彼女の成長とそれをとりまく個性的な人物たち、そして迫力のある戦闘シーンは読みごたえがあります。
商品スペック:
- ページ数:279ページ
- 出版日:2016/7/1
- 作者:和田 竜
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映像が頭に浮かぶ
スピーディーな展開
キャラクターの個性がわかりやすい
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第13位 文藝春秋 蝉しぐれ
甘酸っぱい少年期を描いた名作時代小説
山形新聞で連載され、2003年に金曜時代劇でテレビドラマ化・2005年には映画化もした長編時代小説です。抗争に巻き込まれた父を失い、恋心を寄せるふくとも離れ離れになった少年・牧文四郎の成長ストーリーが描かれています。
友情・恋愛が詰まった爽やかなストーリーは、時代小説に慣れていない方にもおすすめです。
商品スペック:
- ページ数:470ページ
- 出版日:1991/7/10
- 作者: 藤沢 周平
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長編だけど穏やかで丁寧な、読みやすい物語
★★★★☆10代 男性 その他
容量の大きい物語でしたが、人との関わりや街の様子、主人公の心情などが丁寧に表現されていて、自分が生きたことのない時代の雰囲気を自然に想像させてくれる文章でした。また、剣を用いた稽古等の描写も、淡々とした調子で書かれていて、変に刺激を強くしようというような誇張表現を感じなかったところが読みやすいです。
感動した
★★★★★20代 女性 会社員
情景描写がとても具体的なので素晴らしい作品だと思いました。かなり感情移入できるようになっていて、読み終えた後の余韻がすごいです。この藤沢周平ワールドにハマってしまいます。久しぶりに時代小説にこれというものを見つけました。
ドラマを見て
★★★★☆20代 女性 学生
きっかけはドラマでしたが、主人公・文四郎の不遇さに、堪えきれずに本を購入。一気見をしました。時代劇は最後はハッピーエンドになりがちですが、「蝉しぐれ」は文四郎と服が結ばれるのに20年以上の時が流れるのに加え、結ばれた途端に別れが訪れます。主人公を思えば不遇ですが、これがいっそう心を締め付け、この物語のスパイスになっていると言えます。
少し硬くて、メリハリもない?
★★☆☆☆30代 女性 パート・アルバイト
主人公の成長を描いた徒然的内容。恋が実らなかったり、父親の失脚など、現代にもありそうな経験をして大人になっていくが、途中で剣の道に関わる話が多くて、個人的にはお硬い印象を受ける話だった。少年の頃に分かれた女の子との話をもう少し掘り下げて欲しかった。
第14位 幻冬舎 銀二貫
感動必至の人情もの
大坂天満の寒天問屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救います。引きとられ松吉と改めた少年には、商人の厳しい躾と生活に耐えていく日々が待っていました。
料理人嘉平と愛娘真帆ら情深い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志します。寒天問屋として、一生懸命働く青年の清々しい物語です。さまざまな展開が待ち受けているので飽きずにどんどん読み進められます。
商品スペック:
- ページ数:345ページ
- 出版日:2010/8/5
- 作者:高田 郁
口コミを紹介
人生が一変しても一生懸命生きる感動作
★★★★★40代 女性 会社員
父が殺された現場にいた主人公がたまたま居合わせた商人に銀二貫で買い取られ、丁稚として働き始める物語。武士の子として教育されてきた主人公が畑違いの丁稚として生きるには、過酷な人生としか言いようがありません。しかし周囲の人々の暖かい人柄に触れながら、商人の道を必死で歩んで行く姿には感動します。
とても良い
★★★★★20代 女性 会社員
こんな深い情に包まれた人間関係を築いていけるような人生は理想的だなと思いました。ストーリーの始まり方もとてもドラマティックで、飽きずに一気に読んでしまいました。人間の優しさを主人公と共に感じる事ができた魅力的な作品です。
人情味あふれるドラマ
★★★☆☆40代 男性 会社員
江戸時代の大坂の寒天問屋の話ですが、まず寒天の作り方が分かって興味深いです。大火で大坂の町が被害にあった時、店の大事なお金「銀二貫」を投げ出して町の復興に役立てるという、非常に人情味のあふれる話です。
第15位 講談社 蒼穹の昴
中国の歴史だけど読みやすい!万人の魂をうつべストセラー
中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を通じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀に従って都へ上ります。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた二人を待ち受ける宿命の覇道を描いた物語です。
中国歴史と、それにまつわる二人の物語に目が離せなくなるなり、中国語や中国の人名に慣れていなくても、情景が鮮やかに感じられ、読みやすい小説といえます。
商品スペック:
- ページ数:384 ページ
- 出版日:2004/10/15
- 作者:浅田次郎
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衰退への歩み
★★★★☆40代 男性 自営業・自由業
側近として仕える宦官の視点から西太后中心とした清国が崩壊していく姿を描いた作品です。そして、この作品を読んで感じたことは、本人達の意思に関わらず衰退の道を進んでしまっているということです。なぜなら、外から見れば明らかに間違った判断が、彼らの理屈では国を維持するための正しい判断なのです。つまり、一度でも崩壊へのレールに乗ってしまうと、関わる人間すべてが入れ替わらない限りその歩みは止めることはできません。我が国は、まだあのレールに乗らずに済んでいるのでしょうか。
清朝末を生きた宦官と革命家の栄光と挫折
★★★★★50代 男性 自営業・自由業
極貧の少年に与えられた途方もない予言「汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収るであろう」 清朝末期、王道と覇道の錯綜が人々を押し流して行く。糞拾いの少年は、生きるために宦官の道を選んだ。科挙状元の秀才は、国を憂いて革命家になった。辿った道は違えども国を、そして、民草を想う志しは同じであった。
第16位 新潮社 死ぬことと見つけたり(上)
葉隠武士を描いた清々しい読後感
「死人」として生きる典型的な「葉隠」武士である佐賀鍋島藩の斎藤杢之助の生き様を描いた時代小説です。生きる事、死ぬことについて深く考えさせらる本で、主人公の生き様に激しく魂を揺さぶられる作品になっています。
上巻・下巻と長い物語ですが、惹きこまれる内容と文章は、するすると読めてしまう物語です。
商品スペック:
- ページ数:341ページ
- 出版日:1994/9/1
- 作者:隆慶一郎
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貫く覚悟
★★★★☆40代 男性 パート・アルバイト
多くの人は、暮らしを守るために嫌な事や日々の不満に耐えながら生きています。だから、主人公のような人を見れば痛快に感じるのは当然です。しかし、彼の生き方は貫き通さなければ、ただの我儘になってしまいます。そして、著者がその裏側にある覚悟を描き切ったからからこそ読者は彼の生き方にカッコよさと憧れを持つのです。
第17位 祥伝社 風の市兵衛
時代小説の新ヒーロー市兵衛を描いた爽やかな剣豪小説
辻堂 魁さんが手がける風の市兵衛シリーズで、第5回歴史時代作家クラブ賞を受賞し、2018年にはドラマ化もした長編時代小説です。柳原魔と堤下で心中死体が発見されるところから物語は始まります。
窮地に陥った遺された妻と息子のもとに雇われたのはさすらいの渡り用人・唐木市兵衛でした。市兵衛は心中に秘められた企みを暴いていきます。「風の剣」を揮う、新しい形の剣豪小説です。
商品スペック:
- ページ数:320ページ
- 出版日:2010/3/11
- 作者:辻堂 魁
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経済とちゃんばらのふたつを楽しめる
★★★★★60代 男性 パート・アルバイト
主人公の市兵衛は算盤侍として、家の経営の手伝いをしつつ、要所要所で剣の腕をふるいます。穏やかな性格ながら、剣をとっては日本一、といったところが魅力です。また、家の経営の立て直しで見せる、経営コンサルタントとしての腕もまた、なかなかに魅力的です。
第18位 文藝春秋 新装版 風の果て (上)
青年武士の壮大な物語
とある東北の藩の主席家老「桑山又左衛門」の半生を描いた作品です。5人のさまざまな階級の青年武士たちが、東北のある窮乏藩の政治に巻き込まれていく壮大な物語となっています。
人物や情景描写が、非常に緻密で、まるで実際にその場所があるかのようなリアリティがあり、現在と昔が交差しながら展開していくストーリーが特徴的な時代小説です。
商品スペック:
- ページ数:318 ページ
- 出版日:1988/1/10
- 作者:藤沢 周平
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最高です。時代は変わっても、人の社会とは変わらないものですね
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第19位 KADOKAWA 散り椿
誠実に人を思う姿
かつて一刀流道場の四天王と謳われた勘定方の瓜生新兵衛は、上役の不正を訴え藩を追われます。18年後、妻・篠と死に別れて帰藩した新兵衛が目の当たりにしたのは、藩主代替わりに伴う側用人と家老の対立と藩内に隠された秘密でした。
秘めた想いを胸に、誠実に生きようと葛藤する人々を描いた感動長編となっており、少々ミステリアスな含みをもって物語が進行していき、読後は心の中が洗われたような清々しさに満たされます。
商品スペック:
- ページ数:422ページ
- 出版日:2014/12/25
- 作者:葉室 麟
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ストーリーが、綺麗でとても好感がもてます。読み出したら止まらない本でした。
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第20位 徳間書店 鬼はもとより
珍しい経済を扱ったストーリー
剣が役に立たない時代、武家はどう生きるべきか、時代小説としては珍しい、経済を扱った物語です。主人公が藩札を通じて当時の経済に己の命を賭す覚悟を決めるまでの描写はとても読みやすく、引き込まれます。
話の展開もスピーディでもっさりした部分がなく、どんどん読み進められる小説です。武家のお役目に対する心構え、その矜持、潔さ等々をじっくりと堪能することができます。
商品スペック:
- ページ数:380ページ
- 出版日:2017/10/5
- 作者:青山 文平
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鬼になりたくてなったわけではない、けれども、それは周りの人に伝わらない。覚悟をもって生きるとはこういうことかと思った。登場人物が魅力的で、当時の状況も手に取るようによく分かる。
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第21位 文春文庫 霧の果て
ミステリー感と人間味あふれる連作短編集
北の定町廻り同心・神谷玄次郎は、一流の剣の遣い手ですが、14年前に母と妹を無残に殺され、その犯人がうやむやになって以来、玄次郎は心に闇を抱えて生きてきました。
ですが、事件の解決に挑むと鋭い勘と抜群の推理力を発揮し、かろうじて首がつながっていたのです。バランスのとれた登場人物に、隙のない玄次郎の推理は素晴らしく、ミステリーとしても読み応え抜群の連作短編です。
商品スペック:
- ページ数:381 ページ
- 出版日:2010/9/10
- 作者:藤沢 周平
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藤沢周平作品の魅力は、単なる人情味や活劇に留めない、丹念な描きにあり、この小説でも人も場も活写されていて、全ての登場人物に納得が行く、生きた連作になっている。
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第22位 KADOKAWA さわらびの譜
高潔な志の中の恋愛物語
扇野藩重臣有川家の長女・伊也は、藩随一の弓上手、樋口清四郎と渡り合うほどの腕前です。競い合ううち清四郎に惹かれていく伊也でしたが妹の初音に清四郎との縁談が持ち込まれます。
伊也とのあらぬ噂により、清四郎は藩主の不興をかってしまいました。清四郎の汚名をそそぐため、伊也は清四郎と弓勝負で立ち合うことになります。まさに早蕨の様な爽やかな物語で、時代は違えど、現代でもあり得る恋愛物語です。
商品スペック:
- ページ数:188 ページ
- 出版日:2015/12/25
- 作者:葉室 麟
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娯楽として楽しく読めました。時代は違えど、現代でもあり得る恋愛物語ですね。
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男性作家の時代小説おすすめ作品比較一覧表
商品名 | 画像 | 購入サイト | 特徴 | ページ数 | 出版日 | 作者 |
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第1位 竜馬がゆく(一) 文藝春秋 |  | Amazon楽天ヤフー | 長きにわたって読み継がれるベストセラー | 446ページ | 1998/9/10 | 司馬 遼太郎 |
第2位 清須会議 幻冬舎 |  | 楽天Amazonヤフー | 笑いとドラマに満ちた時代小説 | 300 ページ | 2013/7/31 | 三谷幸喜 |
第3位 のぼうの城 上 小学館 |  | 楽天Amazonヤフー | 若手時代小説家が描くヒット作!ほのぼのとしたカリスマ武将が魅力的 | 219ページ | 2010/10/6 | 和田竜 |
第4位 壬生義士伝 上 文藝春秋 |  | 楽天Amazonヤフー | 時代小説の初心者におすすめ | 463ページ | 2002/9/3 | 浅田 次郎 |
第5位 天地明察 角川書店 |  | Amazon楽天ヤフー | コツコツ地道な努力で仕事をする侍を描く視点が面白い時代小説 | 475ページ | 2009/12/1 | 冲方 丁 |
第6位 村上海賊の娘(一) 新潮社 |  | 楽天Amazonヤフー | 読みごたえ満点!ユニークで迫力のあるストーリー | 279ページ | 2016/7/1 | 和田 竜 |
第7位 蝉しぐれ 文藝春秋 |  | Amazon楽天ヤフー | 甘酸っぱい少年期を描いた名作時代小説 | 470ページ | 1991/7/10 | 藤沢 周平 |
第8位 銀二貫 幻冬舎 |  | Amazon楽天ヤフー | 感動必至の人情もの | 345ページ | 2010/8/5 | 高田 郁 |
第9位 蒼穹の昴 講談社 |  | Amazon楽天ヤフー | 中国の歴史だけど読みやすい!万人の魂をうつべストセラー | 384 ページ | 2004/10/15 | 浅田次郎 |
第10位 死ぬことと見つけたり(上) 新潮社 |  | 楽天Amazonヤフー | 葉隠武士を描いた清々しい読後感 | 341ページ | 1994/9/1 | 隆慶一郎 |
第11位 風の市兵衛 祥伝社 |  | 楽天Amazonヤフー | 時代小説の新ヒーロー市兵衛を描いた爽やかな剣豪小説 | 320ページ | 2010/3/11 | 辻堂 魁 |
第12位 新装版 風の果て (上) 文藝春秋 |  | Amazon楽天ヤフー | 青年武士の壮大な物語 | 318 ページ | 1988/1/10 | 藤沢 周平 |
第13位 散り椿 KADOKAWA |  | Amazon楽天ヤフー | 誠実に人を思う姿 | 422ページ | 2014/12/25 | 葉室 麟 |
第14位 鬼はもとより 徳間書店 |  | 楽天Amazonヤフー | 珍しい経済を扱ったストーリー | 380ページ | 2017/10/5 | 青山 文平 |
第15位 霧の果て 文春文庫 |  | 楽天Amazonヤフー | ミステリー感と人間味あふれる連作短編集 | 381 ページ | 2010/9/10 | 藤沢 周平 |
第16位 さわらびの譜 KADOKAWA |  | Amazon楽天ヤフー | 高潔な志の中の恋愛物語 | 188 ページ | 2015/12/25 | 葉室 麟 |
江戸時代の時代小説人気おすすめランキング8選
第23位 新潮社 しゃばけ
心温まるほのぼのシリーズ!妖怪といっしょに事件を解決する楽しい時代物
主人公・一太郎の周りには犬神や鳴家など、なぜかたくさんの妖怪が暮らしています。そんな一太郎はある日、殺人現場を目撃してしまいました。江戸の町で起きた殺人事件を解決すべく、妖怪たちとともに奮闘します。
シリーズものとして人気の「しゃばけ」の第1作ですが、すべて読みたくなること必至です。最新刊は2022年発売の第21弾「こいごころ」になります。
商品スペック:
- ページ数:342ページ
- 出版日:2004/3/28
- 作者:畠中恵
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主人公になりたい??
★★★★★30代 女性 パート・アルバイト
もうなんと言っても取り巻き妖怪たちの過保護ぶりが羨ましくてこの上ない。主人公は大体いつも病気で寝込んでいるが、周りから甘やかされて育ったのに素直で優しい青年に育ち、昔から祖母譲りの妖怪たちに守られながら暮らしている。いろんな事件を妖怪たちと解決していくが、何かにつけて過保護っぷりが激しく、逆に羨ましくなる。
挿絵の可愛さに惹かれて手にとる本
★★★★★30代 女性 自営業・自由業
まずこの本との出会いは、挿絵の可愛さ。そのデザインのかわいさに惹かれて手に取りました。「しゃばけ」(娑婆気)は 「俗世間における、名誉、利得などのさまざまな欲望にとらわれる心(出典・広辞苑)」のこと。 江戸を舞台におこる「あやかし」が絡んだ複雑怪奇な事件を解決していきます。あやかしといっても物語自体はとても良い終わり方をするので、久しぶりに読み心地も良い本でした。
愉快な妖怪たちが江戸の町で大騒ぎ
★★★★★60代 男性 会社員
江戸の大店の若旦那は病弱だけどとても人が良い。ちょっと変わっているのは普通の人には見えない妖怪が若旦那には見える事。だから若旦那の周りにはいつも愉快な妖怪たちが集まっている。気の良い若旦那は色々持ち込まれる困り事を何とか解決しようとする。若旦那を好きな妖怪たちは、病弱な若旦那が寝込むのが心配で困り事解決の手助けをするから、江戸の街がテンヤワンヤの大騒ぎ。でもいつも最後は目出度くホンワカとした結末。
妖怪×推理×時代物。ほっこりストーリー。
★★★★★30代 女性 専業主婦(主夫)
時代物ですが、難しい古語などはなく、読みやすい小説です。いろいろな妖怪たちが出てきます。あまりポピュラーでない妖怪もいて、あらたな発見があります。かわいい妖怪が多く、挿絵もかわいくてほっこりします。ほっこりとしつつ、人間の醜い面も描かれ、考えさせるストーリーです。でも、読後感はほっこりした気分になれます。
妖怪が好きになる小説
★★★★☆30代 女性 専業主婦(主夫)
もともと挿絵が好きで連載を読んでいましたが、この本を読むと妖が怖くなくなります。人間と妖怪が共存する、怖いこともあればほっこりすることもある内容で、人にも妖にも等しく接することのできる若旦那のやんわりした雰囲気と、超絶過保護で面白い兄やがとても好きです。
時代小説の入門にオススメ
★★★★☆20代 女性 会社員
大店の跡取りで、病弱な若旦那と妖たちとの日常を描いたお話です。周囲で起こる問題や時間を、妖たちと協力しながら解決していく様を読んでいるのが楽しいです。また、主人公以外の妖たちや脇役ひとりひとりのエピソードも、笑えたりどこか切なかったりと、読んでいて飽きません。時代小説と聞くと、堅苦しいイメージを持つ人も多いかもしれませんが、そんな人にこそオススメの作品です。
おもしろさ抜群。
★★★★★60代 男性 会社員
しゃばけは、時代小説というより万人受けするエンターテインメントノベルです。病弱だけどやさしい若旦那と妖怪たちが織り成すドラマが痛快に繰り広げられます。奇妙な事件が起こり、それを解決する若旦那と妖怪のやりとりがまた面白くて病みつきになります。
妖怪との騒動が面白いです
★★★★★30代 男性 会社員
人間だけでなく、妖怪による様々な騒動をコミカルに描かれてミステリー要素があるので気軽に読むことができ、時にはウルっとくるような展開が面白いです。また、キャラクターの個性がとにかく濃いのもよく、中でも犬神が好きでした。
最弱主人公のほんわか江戸妖怪物語
★★★★★30代 女性 パート・アルバイト
主人公がめっちゃ弱いという、珍しい時代小説です。体が弱いかわりに妖怪に愛される特殊能力を持った主人公が、お守り役の妖怪や、家に住みついている付喪神と一緒に数々の難事件を解決してゆく物語です。とにかく登場人物が基本的に性格がいいので、ドロドロ系が嫌いな人やストレスで疲れ切った人にもおすすめです。
人間とあやかしの話
★★★★★30代 女性 公務員
病弱な若旦那に寄り添う妖たちが可愛いです。内容もハラハラするものから、ほっこりする場面まで様々でシリーズを追うごとにキャラクターの魅力が増していきます。若旦那は病弱で、それをとても心配している妖たちもいて、心温まるやりとりがとても好きです。
子供に読んで欲しい人気シリーズ
★★★★★30代 女性 その他
漫画やドラマ、舞台など幅広い分野でメディアミックスされている人気作品。登場するたくさんの妖怪達がとても頼もしく、それぞれ愛嬌もあって読んでいるだけで楽しくなる。見えない物について考えたり想像する力がつくと思うので、ぜひ子供達に読んでほしい。
誰でも読みやすい時代小説
★★★★★50代 女性 専業主婦(主夫)
ほっこりしたり、少しほろっとしたりしながら楽しく読める時代小説です。シリーズ物ですが、どこから読んでも楽しめる作品です。若旦那と妖達のキャラクターが魅力的で、全編を通して愛に溢れています。人生について色々と考えさせられる小説です。
若だんなと妖怪とのやりとりにほっこり
★★★★★20代 女性 会社員
体が弱い若だんなと妖怪たちとのやりとりにほっこりします。妖怪たちは、人間とは違う時間感覚や常識をもっているため、若だんなと会話が噛み合わない場面が多くあり、そこがコミカルで面白いです。個性的な妖怪の面々も魅力的ですし、体が弱いながらも自分のお店のために役に立とうと考える若だんなも健気で魅力的です。
ちゃんと人情の物語になっている
★★★★☆50代 男性 会社員
きっと時代小説というよりも妖怪小説じゃないか、と反論される方もいるでしょうが、内容は若旦那を中心とする江戸に住まう者たちのほのぼのと切ない人情噺になっていたりして、しっかりと時代小説のテイストが詰まった小説になっています。
猟奇事件を解決させる大江戸人情捕物帖
★★★★★50代 女性 会社員
大店の若旦那である一太郎はめっぽう体が弱いのに猟奇事件に巻き込まれる。それというのも若旦那は大妖の血を引くからだ。彼には鳴家や猫又といった妖(あやかし)が見えるので、仲間と一緒に事件解決に乗り出す話。
畠中恵ワールド全開のようかいもの
★★★☆☆40代 女性 会社員
薬問屋一太郎の身の回りには、夜にならなくても普段から人間ではない他のお供がついています。何せ人間と妖怪の血がはいっているんだからいろんなものが見えたり聞こえたり・・。しゃばけを通してシリーズが沢山あるのでまとめ読みしても面白いし、個別に単体で読むこともできます。どちからというと会話主体の本なので重くならずさくさくと読み進めることができます。
第24位 角川春樹事務所 みをつくし料理帖
料理がテーマの連作時代小説の傑作
神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」を任され、調理場で腕を振るう天涯孤独の澪は、大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねます。
が、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきました。料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作です。
商品スペック:
- ページ数:271ページ
- 出版日:2009/5/18
- 作者:高田 郁
口コミを紹介
料理の腕ひとつを武器にする女子のけなげさ
★★★★★60代 男性 パート・アルバイト
関西から江戸へと流れてきた女子が、まわりに支えられて、料理の腕を武器に、幼馴染の少女を救おうとするお話です。毎回紹介されるオリジナル料理のおいしそうなことといったらありません。また、江戸の人情がしっとりと心にしみて、ときおり涙するのでした。
こんな女性に憧れる!
★★★★★40代 女性 専業主婦(主夫)
江戸時代、天災で両親を亡くし天涯孤独の身ながら周りの人達に助けられ、当時はまだ珍しかった女料理人としても、一人の女性としても夢を叶えていく澪の物語。お客様の喜ぶ料理を日々探究しつつ、辛い境遇にある幼なじみを救い出すために料理の腕で奔走する姿は、応援せずにはいられません。澪の作る料理も本当に美味しそう!周囲の人の温かさも澪の人徳の故と感じられ、澪のひたむきさ・実直さ・相手を思いやる心は真似したいと思わせられます。
あたたかいごはんが食べたくなる小説
★★★★★20代 女性 学生
グルメものが好きで手に取った作品でした。食べものが美味しそうなだけでなく関東関西での違いや、季節を感じたり、とても懐かしい気持ちにさせてくれるようなお話でした。今と違った文化やしきたりなどもたくさんで出来ますが、それよりは心の忘れていた部分の引き出しを開けてくれるような作品だと思います。
読みやすくてオススメ。
★★★★☆40代 女性 専業主婦(主夫)
時代小説が苦手な人でも楽しめる作品です。小説に出てくる料理はどれも美味しそうで、読むと料理がしたくなります。文章もとても読みやすくサラッと読めるし、何度読んでも楽しめる作品になっていると思います。どちらかというと女性向けの小説だと感じました。
艱難辛苦を超え料理の道を歩む「澪」の物語
★★★★☆60代 女性 無職
大坂天満で育った「澪」と「野江」。幼い頃、「雲外蒼天」と「旭日昇天」と占い師に予言された二人。大阪を襲った大水を境に二人の運命は転がっていく。大水で別れ別れになった二人に天は過酷な境遇を与える。しかし、運命は二人に江戸で、不思議な出会いを用意している。物語は「澪」が艱難辛苦に立ち向かい「料理」の道を突き進んでいく様子を中心に描かれていく。澪を囲む心温かく個性的な人々。青春の甘く切ない心模様。厳しい環境にいる野江との交流・・・二人の幸せな行く末を願わすにはいられない物語。
料理が食べたくなる時代小説
★★★★★30代 女性 専業主婦(主夫)
女料理人の主人公が作る料理がどれも美味しそうなものばかりで、実際に食べてみたくなります。様々な困難が主人公を待ち受けますが、周りの人に助けてもらいながら強く成長する主人公を応援したくなります。人情味あふれる作品です。
女料理人と花魁。二人の波乱の人生
★★★★★60代 女性 専業主婦(主夫)
大坂から江戸にやってきた澪が様々な人と関わりながら、料理人として成長していく物語。幼なじみで花魁となった野江を吉原から救い出そうと奔走するところも見所です。毎話紹介される料理の数々は気取らない、材料も手に入りやすい和食ばかりで、食卓にすぐ乗せたくなるものばかりです。
江戸時代にもある「旨味」を表現した作品
★★★★☆20代 男性 会社員
今作の小説である高田 郁さんの「みをつくし料理帖全巻」では主人公の澪さんが切磋琢磨して料理の道を切り開き様々な料理をお客さんに提供するという話でこのような時代劇小説では「料理」を扱った作品は珍しく思い、またその分面白さも想像以上に良かったです。
本当におすすめ
★★★★★20代 女性 会社員
文字が読める全人類全てに是が非でも読んで欲しいと思えた作品です。学生時代に勉学から逃れるように生きてきた馬鹿な自分でも読みやすい文体故に読んだだけで情景がしっかりと伝わってくるのが嬉しくてたまりませんでした。
食を通じた上方料理人澪の江戸成長記
★★★★★40代 女性 会社員
物語全体を通して必ず一つの料理が設定されており、そこに色々なエピソードが絡む形の展開になっています。当時の文化・江戸の状況・時代背景を背に澪が上方から江戸で奮起する物語です。でてくる登場人物の設定がごく自然で滝沢馬琴(?)と思われてし人が出たりと、読み進めていくうちに楽しみも増える物語です。大阪での友達であり現在花魁の野江を花魁稼業から身請けし救うことができるか。「食は人の天なり」と奮い立つに澪に立ち読みでも泣けること必至です。
主人公の成長物語
★★★★★20代 女性 会社員
主人公が苦労を重ねながらも、成長していく姿に心を打たれる。両親を亡くした主人公が、自身の味覚という才能をもとに、大阪から江戸に渡り、周囲の協力を得ながら、生活を切り開いていく様に、勇気づけられる作品である。
シリーズ物の魅力
★★★★☆50代 女性 無職
大阪出身の女性の料理人が、江戸で艱難辛苦に耐えながら料理の道を極めていく。恋や友情など料理以外の要素も満載で、大河ドラマのようにたっぷり楽しめるのもシリーズ物の良さ。巻末に小説中に登場した料理のレシピがついており、いくつか再現してみた。江戸の料理を味わい、登場人物のリアクションを思い出しては2度楽しめた。
ごはんの美味しい時代小説
★★★★☆40代 女性 パート・アルバイト
関西の食文化と関東の食文化の違いが時代背景などまじえて楽しめました。巻末の料理帖を見てどうしても作ってみたくなり作った料理もいくつかあります。澪の奮闘を一緒になって上京した気分で応援したくなります。周りの人が食べ物で幸せになっていくさまを見てお腹の空く時代小説です。
切なくて暖かい!
★★★★★50代 女性 専業主婦(主夫)
主人公、澪のひたむきな人柄、次々と起こる苦難にも負けない芯の強さ、そして美味しそうな料理…と、女性なら絶対に共感できる作品だと思います。読んでいて、澪といっしょに、時に切なくなったり、料理の味を想像してほっこりしたり、全力で応援したりと、主人公に感情移入しながら読める作品です。
真摯な生き方とおいしいそうな料理が魅力
★★★★★60代 女性 パート・アルバイト
水害で両親を失い孤児となった少女が、料理屋の女将に助けられたことにより料理の道に進む。つらいこともあるけれど、常に前向きで、周りの人たちにも恵まれて、優しい心持ちの腕のいい料理人に成長していくお話です。ひとつひとつのエピソードが丁寧に描かれ、いつのまにか感情移入して応援したくなります。主人公やほかの登場人物が魅力的に描かれていることも素敵なのですが、登場する料理が興味深いのも大きな魅力で、作者はすべて再現して作っているそうです。
第25位 角川文庫 雷桜
感動の時代恋愛小説
江戸から3日を要する山間の村で、生まれて間もない庄屋の一人娘・遊が、雷雨の晩何者かに掠われてしまい、手がかりのつかめぬまま、一家は失意の11年を過ごすことになります。
遊の生存を信じる次兄・助次郎は、江戸で御三卿・清水家に中間として仕えますが、当主・斉道は心の病を抱えていました。運命の波に翻弄されながら愛に身を裂き、凛として一途に生きた女性を描く、感動の時代恋愛長編です。
商品スペック:
- ページ数:383 ページ
- 出版日:2010/8/1
- 作者:宇江佐 真理
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切ない作品
★★★★☆30代 女性 パート・アルバイト
産まれてすぐに何者かに連れ去られたことのある百姓の娘、遊と将軍の子、斉道のお話。 二人が出会ったのは、ほんの僅かな時だが、共に心を開き、惹かれあう情景が美しかった。 江戸下町の人情話ではない宇江佐作品でしたが、儚く切ないそして、美しい恋愛小説でした
引きこまれる
★★★★★20代 女性 会社員
運命というものに翻弄されながら、一途を貫き生きた女性の感動の物語です。ストーリーの展開もとてもテンポが良く、一気に読めてしまいました。とても心あたたかく、素敵で感動します。また見たくなるようなストーリーです。
第26位 光文社 烏金(からすがね)
江戸のお金のカラクリが興味深い
日本ファンタジーノベル大賞作家が江戸を舞台に描いた痛快時代エンターテインメント小説です。江戸の金貸しの世界の仕組みは多くの人が興味を持てる内容になっており、楽しく読みすすめられます。
主人公だけでなく個性的な脇役の登場人物たちも見どころです。
商品スペック:
- ページ数:302ページ
- 出版日:2009/12/8
- 作者:西條 奈加
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急展開
★★★★☆20代 男性 自営業・自由業
自分の思っていた王道ストーリーで進んでいくうちに、少しずつこの本独特の展開を感じるようになり「あ、面白い展開だな」と思った。読み手の想像を超えていくストーリーを描けるのがすごいし、テーマを考えさせる力がある本。
第27位 講談社 影法師
江戸時代の階級社会を背景にした感動ストーリー
累計発行部数100万部を超える『永遠の0』の作者・百田尚樹さんによる、江戸時代の武家をテーマにした作品です。下級武士出身で筆頭家老に上り詰めた主人公の勘一は、不遇の死を遂げた剣術も知能も優秀な友人・彦四郎の行方を追います。
2人の出会いと、巻き込まれた事件、友情が涙を誘う物語です。
商品スペック:
- ページ数:309ページ
- 出版日:2012/6/15
- 作者:百田尚樹
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涙が止まりませんでした
★★★★★20代 女性 学生
これ以上ないと思うほどの男の友情の物語で、終盤派涙が止まりませんでした。友のために、自分の人生を犠牲にしてそれをそうと悟らせないカッコよくて強い人物でした。2回以上読みたくなるような作品でおすすめです。
第28位 文春文庫 つまをめとらば
男性目線から見る武家の女を描いた直木賞受賞作品
役目、義理や慣習に沿わずには、自分を保つことができない”男性”を目線に、何の根拠もしがらみもなく、思うままに振舞える”女”というものの不可解さが描かれた傑作武家小説集となっています。
舞台は安定的な江戸中期ですが、時代に依らない普遍性があり、どの物語も爽やかな読後感が残る内容です。
商品スペック:
- ページ数:274ページ
- 出版日:2018/6/8
- 作者:青山 文平
口コミを紹介
夫婦のありざまを新鮮に感じ取ることができ、現代に生きる自分自身の夫婦生活も距離を置いて眺められました。おもしろかったです。
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第29位 新潮社 五郎治殿御始末
激動の世を生きる名も無き武士の姿
勢州桑名藩の岩井五郎治は、新政府の命で旧藩士の整理という辛い役目についていましたが、それも廃藩置県によって御役御免になります。すでに戊辰の戦で倅を亡くしている老武士は、家財を売り払い、幼い孫を連れて桑名を離れることになりました。
江戸から明治へ、侍たちは如何にして己の始末をつけ、時代の垣根を乗り越えたかを描いた時代小説です。当時の生活の様子や信条がとても良く書かれていて物語の展開に引き込まれます。
商品スペック:
- ページ数:256ページ
- 出版日:2009/4/25
- 作者:浅田 次郎
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ご維新の後の侍たちの切ない物語。
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第30位 文藝春秋 あかね空
第126回直木賞受賞の江戸の人情を描いた傑作
夫婦となった豆腐職人の永吉とおふみは、江戸の表通りに店を構えています。明るく気丈なおふみに支えられさまざまな困難を乗り越えた2人は、やがて3人の子供を授かるのですが、おふみはなぜか長男ばかりをかわいがるようになったのです。
江戸の豆腐屋を切り盛りしていくさまを、親子二代に渡って描いた感動作になっています。
商品スペック:
- ページ数:411ページ
- 出版日:2004/9/2
- 作者:山本 一力
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落語のような世界観
心情がよくわかって面白かった
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江戸時代の時代小説おすすめ商品比較一覧表
商品名 | 画像 | 購入サイト | 特徴 | ページ数 | 出版日 | 作者 |
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第1位 しゃばけ 新潮社 |  | Amazon楽天ヤフー | 心温まるほのぼのシリーズ!妖怪といっしょに事件を解決する楽しい時代物 | 342ページ | 2004/3/28 | 畠中恵 |
第2位 みをつくし料理帖 角川春樹事務所 |  | Amazon楽天ヤフー | 料理がテーマの連作時代小説の傑作 | 271ページ | 2009/5/18 | 高田 郁 |
第3位 雷桜 角川文庫 |  | Amazon楽天ヤフー | 感動の時代恋愛小説 | 383 ページ | 2010/8/1 | 宇江佐 真理 |
第4位 烏金(からすがね) 光文社 |  | Amazon楽天ヤフー | 江戸のお金のカラクリが興味深い | 302ページ | 2009/12/8 | 西條 奈加 |
第5位 影法師 講談社 |  | 楽天Amazonヤフー | 江戸時代の階級社会を背景にした感動ストーリー | 309ページ | 2012/6/15 | 百田尚樹 |
第6位 つまをめとらば 文春文庫 |  | 楽天Amazonヤフー | 男性目線から見る武家の女を描いた直木賞受賞作品 | 274ページ | 2018/6/8 | 青山 文平 |
第7位 五郎治殿御始末 新潮社 |  | Amazon楽天ヤフー | 激動の世を生きる名も無き武士の姿 | 256ページ | 2009/4/25 | 浅田 次郎 |
第8位 あかね空 文藝春秋 |  | 楽天Amazonヤフー | 第126回直木賞受賞の江戸の人情を描いた傑作 | 411ページ | 2004/9/2 | 山本 一力 |
アンケート後に人気が出た時代小説のおすすめ3選
第31位 新潮社 燃えよ剣 上巻
映画化・ドラマ化もされた司馬遼太郎による伝説の幕末小説
激動の幕末と新選組副長・土方歳三の生涯を描いた司馬遼太郎の代表作のひとつです。映画化やドラマ化もされた不朽の名作として愛されています。文庫上下巻の2冊構成の超大作ですが、読みやすいので新選組や歴史好きの方はぜひ読んでみてください。
商品スペック:
- ページ数:592ページ
- 出版日:1972/6/1
- 作者:司馬遼太郎
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生きることに意味を見出すのに男として最高にかっこいい生き方を、感じられます
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第32位 講談社 密封 奥右筆秘帳(一)
読み始めたら止まらない!読み応え抜群の時代小説
江戸城の書類決裁に携わる奥右筆組頭の立花併右衛門は、田沼意次の孫意明の死亡届を見て12年前の田沼意知刃傷事件に疑念を抱くようになる。そして疑念を抱いた帰路に襲撃を受け、柊衛悟を護衛につけることに…。
2009年この書き下ろし時代小説がすごい!の第1位に選ばれた時代小説です。
商品スペック:
- ページ数:448ページ
- 出版日:上田秀人
- 作者:2007/9/14
第33位 ハルキ文庫 八朔の雪 みをつくし料理帖
料理人として一歩一歩成長していく少女を描いた高田郁の人気時代小説
水害で両親を失い天涯孤独の身になった少女、澪が江戸の料理人として成長していく髙田郁の時代小説です。どんな困難にも負けず一流の料理人を目指す主人公の姿が胸を打ちます。ほろりと涙してしまうようなシーンもあるので人情ものの小説が好きな方にもおすすめです。
商品スペック:
- ページ数:271ページ
- 出版日:2009/5/18
- 作者:高田郁
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江戸時代な丁寧で情に深い市井の人々の暮らしぶりが描かれていて、毎話こころに沁みます。
とても素敵なお話です。
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アンケート後に人気が出た時代小説のおすすめ商品比較一覧表
商品名 | 画像 | 購入サイト | 特徴 | ページ数 | 出版日 | 作者 |
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第1位 燃えよ剣 上巻 新潮社 |  | Amazon楽天ヤフー | 映画化・ドラマ化もされた司馬遼太郎による伝説の幕末小説 | 592ページ | 1972/6/1 | 司馬遼太郎 |
第2位 密封 奥右筆秘帳(一) 講談社 |  | Amazon楽天ヤフー | 読み始めたら止まらない!読み応え抜群の時代小説 | 448ページ | 上田秀人 | 2007/9/14 |
通販サイトの最新売れ筋ランキングもチェック!
各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。
※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。
下記の記事では歴小説について詳しくご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。
時代小説の選び方
ここでは時代小説の選び方をジャンルや作家別、読みやすさなど注目するポイントに分けてご紹介します。
好きな時代で選ぶ
時代小説はいろいろな時代のものが存在しますので、自分の興味のある時代からチャレンジしてみるのがおすすめです。
古代史に興味があるなら「奈良時代」がおすすめ

古代史や大化の改新など、京都に都が遷るまでの時代に興味がある方には、奈良時代以前が舞台になっているものがおすすめです。一見難しそうに思えますが、教科書でしっかりと習う時代なので、意外と親しみやすさもあります。
雅な文化に興味があるなら「平安時代」がおすすめ

平安時代の雅な世界に興味がある方は平安時代が舞台になっているものがおすすめです。京都の平安京における優雅なお姫様たちや、陰陽師など、独特の文化やしきたりが楽しめるのが特徴といえます。
南北朝や源平合戦に興味があるなら「鎌倉時代」や室町時代がおすすめ

源平合戦や鎌倉幕府が開かれて以後の時代に興味がある方なら「鎌倉時代」、また少しマニアックなところで足利氏や南北朝時代に興味がある方は「室町時代」の小説にチャレンジしてみるのもおすすめです。
個性的な武将や迫力の戦いを読みたいなら「戦国時代」がおすすめ

徳川家康や武田信玄など有名な武将が目白押しの時代ですが、好きな武将がいる方はその人物に関係した小説を読んでみるのがおすすめです。戦国時代はほかの時代に比べて展開が早く迫力ある場面が多いので、戦いや戦術に関心があるなら興味深く読めます。
江戸文化に興味があるなら「江戸時代」がおすすめ

江戸時代は期間が長いので、種類も豊富です。前期・中期・後期・幕末などそれぞれ違う政治体制や文化が楽しめるのが特徴といえます。武士や庶民などターゲットを絞って読むのもおすすめです。
近代に興味があるなら幕末から「明治以後」がおすすめ

幕末や明治以後の時代小説の種類も豊富です。幕末は坂本龍馬や西郷隆盛など人気の歴史人物も多いですし、明治以後の文明開化や、歴史的事件など現代に通じる近代日本を学ぶのも興味深いといえます。
ジャンルで選ぶ
時代小説にはさまざまなジャンルがあります。初心者の方であれば、まずは自分の好きなジャンルからチャレンジしてみるのがおすすめです。
ミステリーが好きなら「捕物帳」がおすすめ

捕物帳は主に江戸時代を背景とした推理小説になります。時代小説で最も多いジャンルとなっており、江戸の奉行所に勤めている同心や十手を持っている御用聞きは映画やドラマでもよく見かける光景です。
本格的なミステリー作品を読みたいという方にもおすすめで、その時代ならではのトリックなどを楽しむことができます。
ファンタジーが好きなら「伝奇小説」がおすすめ

伝奇小説は、過去に実在した人物をモチーフとした架空人物を登場させて、現実離れしたような活躍を描いています。ファンタジーやSFのようなワクワク感を味わえるので、人気が高いジャンルです。忍者などに焦点を当てた人気作品も多くみられます。
侍たちの剣の迫力を感じたいなら「剣豪小説」がおすすめ

剣豪小説は、その名の通り剣豪を主人公とした小説です。有名な宮本武蔵・佐々木小次郎・柳生十兵衛などが活躍する作品が多く、架空の剣豪を主人公とした作品も存在します。剣豪小説の特徴は侍たちのチャンバラシーンにあり、剣豪小説ならではの迫力です。
庶民の暮らしや恋愛に親しみたいなら「市井小説」がおすすめ

市井小説は、武士や剣豪などではなく、平民や商品、職人などの暮らしに焦点を当てた小説です。人々の人情を描いた作品が多く、料理の要素を入れた作品や恋愛ストーリーが人気となっています。
当時の人々の暮らしや時代背景を知ることができるのがポイントです。市井小説を選ぶ際には、自分が詳しい時代の作品を選ぶと、より登場人物に感情移入しやすくなります。
旅や人情ものがテーマなら男性に人気の「股旅物」がおすすめ

股旅物とは、侠客や博徒、渡世人といわれる主人公にした時代小説で、いわゆるアウトローの物語で、義理人情ものにあふれた内容が特徴です。昭和に大流行した木枯し紋次郎などが代表的な作品といえます。
清水次郎長や国定忠治などといった実在の人物を扱ったものも多くあり、股旅物は数が多く古い作品も豊富です。特に男性に人気があるジャンルといえます。
長期的に楽しむならベテランから若手まで豊富な「シリーズもの」

時代小説にはシリーズものも多く、ベテラン作家による「鬼平犯科帳」などを始めとして、若手の時代小説作家による人気シリーズも次々と出版されています。長い期間で同じ世界観を楽しめるのが魅力です。
文学的評価で選ぶ
文学的評価を受けている作品は、影響力が強く人気も高いです。一度は読んでおきたい作品ばかりなので、チェックしておきましょう。
専門家や著名な作家が選んだ作品を読みたいなら「文学賞」がおすすめ

文学賞とは優れた文学やそれを執筆した作家に与えられる賞の総称です。芥川賞や直木賞などは文学に詳しくなくても、知っている方が少なくありません。文学賞受賞作品は注目度が高く、人気が高くなる傾向です。
著名な作家や文学関係者から評価されているだけあり、内容も読み応えのあるものが多く、小説を選ぶ上での指標とする方も多くなっています。
身近な感覚で選ばれた新刊なら「本屋大賞受賞作品」がおすすめ

通常の文学賞は選考委員が作家や文学者であることが多いですが、本屋大賞は、「新刊を扱う書店の書店員」の投票によってノミネート作品および受賞作が決定されます。書店員の票だけで選ばれる賞です。
本屋大賞は2004年からできましたが、今ではかなりの影響力があり、本屋大賞に選ばれた小説はかなりの確率で大ヒットしています。本好きの書店員が選んだ小説なので、満足感を得られる可能性が高いです。
読みやすさで選ぶ
時代小説は、歴史に詳しくない方や慣れていない方には読みにくい場合があるので、読みやすい作品を選ぶ必要があります。
「好きな歴史人物」がいるならその人物が活躍する小説がおすすめ

好きな歴史人物がいるなら、その人物が活躍している小説を選ぶと馴染みやすいです。そこから発展してほかにも興味のある人物や事柄が見つかるかもしれませんし、知識が増えれば読書の幅も広がることになります。
初心者はページが少なめなものか「短編」がおすすめ

時代小説初心者の方や、本を読む時間があまり取れないという方には、ページ数が少なめの長編か、読み切りの短編集が読みやすいです。連作短編や人気シリーズもスムーズに読み進められるのがメリットになります。
古い時代のものなら「最新」版の現代語訳がおすすめ

人気の時代小説でも、かなり以前に書かれたものであれば、古い仮名遣いや言葉遣いのままのものもあります。初心者であればそこからつまづきやすいものなので、現代語訳されている最新版のものを選ぶようにしましょう。
作家で選ぶ
お気に入りの作家を見つけるというのは読書が好きな方にとって一般的な選び方です。時代小説について有名な作家とその特徴を紹介します。
繊細な心情変化が好きなら「宇江佐真理」がおすすめ

登場人物の繊細な心の動きや心情を丁寧に描いている作家が宇江佐真理です。短編集から長編小説までさまざまな作品があり、いろいろな時代について描かれているのでお気に入りを見つけやすいといえます。
宇江佐真理の人気おすすめランキングについては、下記のサイトが詳しくなっているので合わせてご覧ください。
歴史小説家ならベストセラーも多い「司馬遼太郎」がおすすめ

時代小説は架空の人物や設定で時代背景を楽しむことができますが、実際の出来事や人物をもとにして書かれた作品を歴史小説といいます。司馬遼太郎は時代小説家と歴史小説家の両方の特徴を併せ持つ作品を書いている人気作家です。
「竜馬がゆく」や「国盗り物語」など描かれている時代の幅も広く、ベストセラーも多く書かれています。以下の記事では司馬遼太郎について詳しくご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。
料理に興味があるなら「高田郁」がおすすめ

豊富な料理の知識を生かして当時の食材や調理方法が目に浮かぶような豊かな表現が特徴的です。読みやすい作品が多いので漫画の原作として起用されたこともあります。高田郁の人気おすすめランキングは、こちらが詳しくなっているので合わせてご覧ください。
伝奇小説なら「山田風太郎」がおすすめ

時代小説のなかでもファンタジー要素が強めな伝奇小説を好む方におすすめな作家は山田風太郎です。小説を書くだけでなく、アニメや特撮等幅広い芸術文化に影響力を持っています。短編小説も多くあるので、サクッと楽しみたい方にもおすすめです。
若い方にも親しみやすい心温まるほのぼのした妖怪シリーズで人気の「畠中恵」

漫画家としても活躍している畠中恵の時代小説はファンタジー要素の強いポップな作品が多いです。シリアスな時代小説の重さ、堅苦しさが苦手な方でも心温まるほのぼのした世界観ならすぐに読むことができます。
以下の記事では、畠中恵の人気作品おすすめランキングを紹介していますので、ぜひ参考にごらんください。
受賞歴の多い女性作家なら「宮部みゆき」がおすすめ

1987年に「我らが隣人の犯罪」でデビューした宮部みゆきは、「オール讀物推理小説新人賞」「吉川英治文学新人賞」「山本周五郎賞」「司馬遼太郎賞」と数々の受賞作品を生み出しました。推理作家として有名です時代小説の女性作家の1人でもあります。
「本所深川ふしぎ草紙」「ぼんくら」「日暮らし」などが有名です。時代小説は、不気味ななかにも心温まる雰囲気が魅力といえます。
江戸時代を扱った作品を楽しみたいなら「池波正太郎」がおすすめ

戦国時代や江戸時代が時代小説を生み出しました。また、美食家としても有名です。代表作として、鬼平犯科帳・剣客商売・仕掛け人・藤枝梅安があります。映像化もされていて、時代小説を知らない人でもフレーズを聞いたことがある人も少なくありません。
作中で描かれる料理の描写も魅力の1つです。登場人物はどれも個性的なキャラクターで、シリーズ化が多いのもうなずけます。
国民文学作家の作品なら「吉川英治」がおすすめ

有名作品として「鳴門秘帳」「宮本武蔵」「新・平家物語」があります。ほかにも、「私本太平記」が代表的です。戦後に菊池寛賞・朝日文化賞といった賞も受賞しています。映像化もされていて、「私本太平記」は大河ドラマ原作作品として有名です。
時代が移り変わっても、何度読んでも面白い彼の作品は安心感を与えるのが特徴といえます。
人間の心の機微を描いた作品なら「小杉健治」がおすすめ

コンピュータ専門学校を卒業してから、プログラマーとして18年間会社勤めをした後、1983年「原島弁護士の処置」で第22回オール讀物推理小説新人賞を受賞してデビューしました。以降「絆」や「土俵を走る殺意」など社会派推理を中心に作品を残しています。
2020年に時代小説のオファーがきたことがきっかけとなり、本格的に執筆活動を始めました。
文庫本ならどこでも手軽に読むことができる

歴史小説は長編で分厚いものが多く、外出先で読もうとすると重く持ち歩きにくいのが難点です。外で読むことが多い場合は、少しでも負担を軽くするために文庫本で読むことをおすすめします。文庫本は単行本に比べて軽く、値段も安いのがメリットです。
時代小説の名作を朗読で楽しめば目も疲れない

名作時代小説は、朗読で楽しむこともできます。朗読なら「ながら読書」もできますし、寝る前にリラックスして楽しめ、目が疲れずにすむというメリットもあるので、ぜひ気軽に日常にとりいれてみてください。
活字が苦手な方は歴史漫画や歴史映画もおすすめ

小説が苦手な方には、漫画や映画でもさまざまな時代を楽しめるものがたくさんそろっています。小説を原作にしたものも多いので、映画を見たり漫画を読んだりした後で、小説にチャレンジしてみるのもおすすめです。
まとめ
時代小説の人気おすすめランキングをご紹介してきました。時代小説は勉強になるものも多く、今まで読んだことがないという方にもおすすめのジャンルです。是非ランキングを参考にして、自分好みの時代小説を見つけましょう。