職場や学校、子どもさんの習い事の教室などで、たくさんの人に配る場合は個包装になっているお土産がおすすめ。人数分に切り分ける必要がなく、そのまま配れます。また、手を汚さずに、各自の好きなタイミングで食べてもらえる点もメリットです。お土産を渡す日に会えなかった人にも、個包装なら後日、渡すことができます。

なお、商品によっては個包装に賞味期限や食品表示が記載されていないケースもあります。商品の外箱・外袋は一定期間、保管しておくと相手から尋ねられた際も答えられるため安心です。

贈る相手が職場・学校の人たちのような好みが多様な場合は、さまざまなフレーバーが詰め合わせになったお土産が無難です。各自で好きな味を選んでもらえるため、相手の満足度も高くなります。

洋菓子であれば、「プレーン・バニラ・チョコ」のような定番や「いちご・バナナ・オレンジ」などのフルーツ系が人気です。なお、お土産を選ぶ際は、万人受けしない個性的なフレーバーが入っている商品は避けましょう。

子どもさんのいる家庭にお土産を選ぶなら、定番のチョコ味のお菓子がおすすめです。チョコレートはもちろん、チョコ味のクッキー・ドーナツ・バウムクーヘンなど選択肢が豊富にあります。

また、子どもに人気のキャラクターがパッケージやお菓子にデザインされていると、さらによろこばれます。流行に敏感な中高校生が相手なら、テレビやSNSで話題になっているスイーツにも注目してみてください。

高齢者によろこばれるお土産の代表格は、やはり和菓子です。なじみがあるのはもちろん、和菓子によっては季節感や高級感を感じられるためよろこばれます。また、脂肪分が少ない商品が多く、食べやすいと感じる方が多いです。

煎茶・ほうじ茶・番茶のようなお茶とも相性が良く、お茶請けとしても食べてもらえます。新しいもの好きの方には、斬新なアレンジを加えた「ネオ和菓子」もおすすめです。

歯の力が弱まっている高齢者へのお土産は、食感が柔らかいものがおすすめです。おかきやあられのような硬いお菓子は避けましょう。

和菓子であれば、どら焼き・まんじゅう・水ようかんなどが柔らかいです。おはぎも柔らかいですが、伸びやすいものは喉に詰まる可能性があるため要注意。見た目から判断できない場合は、お店の人に直接尋ねてみてください。

また、洋菓子の分類ではありますが、しっとりしたバウムクーヘンやロールケーキ、喉越しがいいゼリーやプリンなども高齢者から人気です。

噛む力だけではなく呑み込む力も落ちている相手には、「喉に詰まりにくいかどうか」も考慮して選んでください。

お酒好きの方へのお土産には、おつまみや酒の肴を選ぶとよろこばれます。

例えば、ビール好きの方には、ご当地限定のしょっぱい系ポテトチップスやスナック菓子がおすすめです。また、ワイン好きにはチーズ製品、ソーセージ・サラミ、燻製。日本酒好きには海鮮珍味や缶詰を検討してみてください。

お酒好きの方にはお酒そのものを贈りたいところですが、お酒に詳しい相手への銘柄選びは難しいものです。また、相手が健康に配慮してお酒を控えている場合もあります。もちろん相手の好みを把握している場合はお酒を選んでも問題ありませんが、おつまみ・酒の肴なら間食や食事としても楽しめるため失敗が少ない選択肢です。

料理好きの方には、料理に使える特別感のある食材を贈るのがおすすめです。

だしパックや昆布、鰹節などは地域の特性があらわれていて、毎日の料理にも取り入れやすいためよろこばれます。また、ご当地醤油、塩のような調味料も料理好きの方にとって興味深いジャンルです。調理をせずに、そのまま食べられるご飯のお供や佃煮系も人気があります。

健康志向の方へ食品をお土産として渡すなら、原材料にこだわっているものを選びましょう。パッケージ裏の食品表示に目を通して、化学調味料や保存料のような添加物が入っていないか確認してください。

できるだけ原材料がシンプルで産地の記載がある食品がおすすめ。だしパック・乾物・醤油・塩などから探すと選びやすいです。また、有機栽培の緑茶・ほうじ茶・和紅茶などもよろこばれます。

相手の食の好みがわからない場合や、アレルギー持ち・食事制限中の可能性がある場合は、食品以外から選ぶと安心です。

ご当地のフェイスパックやハンドクリームは女性から人気のジャンル。また、バスソルトや入浴剤は性別を問わず使えるおすすめのお土産です。いずれも消耗品のため、受け取った側も負担になりにくいです。職場や学校で気軽に配るなら、ボールペンやメモ帳のような文房具もチェックしてみてください。

より高級感・特別感のあるお土産を選びたい場合は、工芸品や食器類も選択肢として挙げられます。陶磁器やガラス製は持ち運ぶと割れるリスクがあるため、自宅に配送してもらうほうが安全です。

食品をお土産として選ぶ場合、万人受けしやすいのは洋菓子です。甘さがマイルドなものや定番フレーバーを選ぶことで、より相手に満足してもらえる確率が上がります。

おすすめは、クッキー・バウムクーヘン・マドレーヌなどの焼き菓子。比較的、賞味期限が長めで個包装になっている場合が多いため、職場や学校でも配りやすいです。

ロールケーキやプリンは賞味期限が短めですが、家族や親しい方など、帰宅後すぐに渡せる相手なら選択肢として問題ありません。

定番の銘菓や知名度が高いブランドのお土産は贈る側が選びやすいのはもちろん、受け取った側にとっても安心感があります。また、話のきっかにもなりやすく、相手が、その土地になじみがあれば思い出話を聞けるかもしれません。

新幹線駅や空港のお土産売り場で定番銘菓を探すなら、目立つところに陳列されている商品の中から探してみましょう。事前に旅行地の定番土産をチェックしておくと迷わず選べて安心です。

特定の期間でしか購入できない季節限定・期間限定のお土産は、より特別感がありよろこばれます。

季節限定・期間限定のお土産として定番なのは、その土地ならではの旬のフルーツを使用したお菓子です。クッキーやチョコ、スナック菓子まで幅広く展開されています。事前に購入したいお土産が決まっている場合は、販売時期が旅行期間と重なっているか事前に確認してきましょう。

食や全国各地の味に興味がある方には、ご当地素材を使用した食品がお土産としておすすめ。缶詰・レトルトカレー・ラーメンセット・佃煮などは、いずれも賞味期限が長く、手間をかけずに食べられるためよろこばれやすいです。

なお、その土地のお土産として販売されていても、ご当地の素材を使用していない場合もあります。購入の際はパッケージや食品表示で必ず確認しておきましょう。

食品のお土産を購入する際にマストで確認しておきたいのが賞味期限。賞味期限が1か月ほどあると、渡すタイミングを急ぐ必要もなく、受け取った相手も余裕を持って食べられます。最低でも2週間は確保しておくと安心です。焼き菓子や煎餅などは比較的賞味期限が長めです。

一方で、家族や親しい方など、帰宅後にすぐに渡せる相手であれば1週間以内でも問題ありません。特に賞味期限が短い食品は旅行の最終日に買うようにしましょう。

購入した食品を持ち運ぶのであれば常温保存OKなものを選びましょう。ただし、常温保存に対応していても真夏の炎天下で長時間持ち運ぶとダメになったり、風味が落ちたりする可能性があります。特に夏場は帰りの新幹線や飛行機に乗る直前に購入すると安心です。

自宅へ直接配送が可能であれば、要冷蔵・要冷凍のお土産も購入できます。生ケーキ・プリンのような洋菓子、アイス・冷凍餃子・冷凍海鮮のような冷凍食品などがおすすめです。

家族のいる相手にお土産を選ぶ場合は、家族構成を考慮した上でお土産の内容量やボリュームを検討しましょう。家族の人数がわかっている場合は、家族の人数ちょうどではなく、「家族の人数＋α」の内容量を選んでおくと安心です。

食べ盛りの子どもさんがいる家庭であれば、ボリュームのある焼き菓子が喜ばれます。また、夫婦二人暮らしの場合は食べきりやすい少量がおすすめ。上質なものを選ぶと少量でも高級感があります。

旅先で購入したお土産を持ち運ぶ場合、軽くてコンパクトなものを選ぶと負担になりません。クッキー・茶葉・乾物・スパイスなどは軽くて薄く、常温保存できるものが多いためおすすめです。

一方で、大きな瓶入りのジャムや調味料、大きな箱や缶に入ったお菓子、陶器製・ガラス製の雑貨などは重くてかさばります。旅行の最終日に購入するか、可能であれば自宅に配送しましょう。

お土産は内容だけではなくパッケージデザインにも注目して選びましょう。目上の方や仕事相手などフォーマルな相手にお土産を渡す場合は、化粧箱入りの高級感のあるパッケージに入ったものがおすすめです。

また、職場・学校の人、友人が相手であれば、おしゃれでかわいいパッケージデザインのお土産を選ぶと話題づくりになります。