冷蔵庫の安さは本体価格で決まらない
ライフスタイルに合った「容量」を

「大は小を兼ねる」と言いますが、大きすぎると電気代の無駄になり、小さすぎると早めに買い替えることになります。冷蔵庫の容量は「使用人数 × 70L + 常備品100L + 予備70L」が目安と言われます。
もし迷ったら、少しだけ大きめのサイズを選ぶのがおすすめです。冷蔵庫は7割程度の収納が最も効率よく冷えると言われており、パンパンに詰め込むと余計な電気代がかかってしまいます。
以下の表を参考に、ご自身の生活スタイルに合った容量を見つけましょう。
| 容量目安 | こんな人におすすめ |
|---|---|
| ~150L | ほぼ自炊なし。アイスや飲み物を冷やすのがメイン。 |
| 150~200L | 週に数回自炊をする、作り置きもしたい一人暮らし。 |
| 200L~ | しっかり自炊派の一人暮らし。二人暮らしを始めるカップル。 |
設置場所は大丈夫?放熱スペースも確認して
最も重要なのに見落としがちな設置場所。冷蔵庫は、本体から排出される熱を逃がすための「放熱スペース」が不可欠です。これを無視すると、冷却効率が落ちて電気代が上がり、最悪の場合は故障の原因になります。
最低でも左右に各2cm、天面は10cmのスペースを確保できるか、必ずメジャーで測って確認してください。
インバーター有無で変化する電力消費量

電気代の目安は「年間電力消費量(kWh) × 31円(電力料金目安単価)」で計算できます。例えば、年間電力消費量が300kWhのモデルなら、300kWh × 31円 = 9,300円が年間の電気代の目安となります。
ここで注目したいのが「インバーター」の有無です。
- インバーター非搭載: ONかOFFしかなく、全力で冷やす→止まるを繰り返す。運転音が大きく、電気代も高め。
- インバーター搭載: 必要な分だけパワーを調整して運転。無駄がなく、電気代も安く、非常に静かです。
低価格帯の冷蔵庫には、インバーター非搭載のモデルが多いです。しかし、インバーター搭載機を選ぶことで、結果的に安く抑えられる可能性があることも知っておきましょう。
【容量別】安い冷蔵庫のおすすめ20選
一人暮らし向け(200L以下)
商品スペック:
容量: 142L (冷蔵室 90L / 冷凍室 52L)
本体サイズ: 幅50.0×奥行54.9×高さ121.5cm
年間消費電力量: 259kWh/年 (50/60Hz)
冷却方式: ファン式
静音性: 約28dB
ドアの開き方:
商品スペック:
容量: 175L (冷蔵室 122L / 冷凍室 53L)
本体サイズ: 幅49.0×奥行55.8×高さ142.9cm
年間消費電力量: 308kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: 約23dB
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 154L (冷蔵室 108L / 冷凍室 46L)
本体サイズ: 幅48.1×奥行58.6×高さ123.1cm
年間消費電力量: 298kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: 約23dB
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 153L (冷蔵室 110L / 冷凍室 43L)
本体サイズ: 幅47.9×奥行58.2×高さ126.9cm
年間消費電力量: 298kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: 約23dB
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 114L (冷蔵室 88L / 冷凍室 26L)
本体サイズ: 幅48.0×奥行52.0×高さ112.5cm
年間消費電力量: 210kWh/年
冷却方式: 直冷式
静音性: -
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 120L (冷蔵室 91L / 冷凍室 29L)
本体サイズ: 幅48.1×奥行51.0×高さ118.0cm
年間消費電力量: 232kWh/年
冷却方式: 直冷式
静音性: -
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 90L (冷蔵室 62L / 冷凍室 28L)
本体サイズ: 幅47.8×奥行50.9×高さ85.2cm
年間消費電力量: 207kWh/年
冷却方式: 直冷式
静音性: 約28dB
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 85L (冷蔵室 60L / 冷凍室 25L)
本体サイズ: 幅45.3×奥行54.1×高さ84.4cm
年間消費電力量: 205kWh/年
冷却方式: 直冷式
静音性: -
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 90L (冷蔵室 64L / 冷凍室 26L)
本体サイズ: 幅47.8×奥行52.2×高さ85.2cm
年間消費電力量: 203kWh/年
冷却方式: 直冷式
静音性: -
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 128L (冷蔵室 90L / 冷凍室 38L)
本体サイズ: 幅48.0×奥行59.0×高さ112.5cm
年間消費電力量: 280kWh/年
冷却方式: 直冷式
静音性: 約23dB
ドアの開き方: つけかえどっちもドア
二人暮らし・ファミリー向け(200L以上)
商品スペック:
容量: 231L (冷蔵室 141L / 冷凍室 90L)
本体サイズ: 幅54.5×奥行59.1×高さ170.0cm
年間消費電力量: 336kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: 約28dB
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 286L (冷蔵室 184L / 冷凍室 102L)
本体サイズ: 幅59.5×奥行64.0×高さ165.0cm
年間消費電力量: 350kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: -
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 225L (冷蔵室 155L / 冷凍室 70L)
本体サイズ: 幅55.0×奥行64.0×高さ165.0cm
年間消費電力量: 320kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: 約25dB
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 212L (冷蔵室 131L / 冷凍室 81L)
本体サイズ: 幅54.0×奥行62.0×高さ160.0cm
年間消費電力量: 310kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: -
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 253L (冷蔵室 183L / 冷凍室 70L)
本体サイズ: 幅55.5×奥行62.0×高さ166.5cm
年間消費電力量: 310kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: -
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 236L (冷蔵室 184L / 冷凍室 52L)
本体サイズ: 幅54.5×奥行62.3×高さ159.0cm
年間消費電力量: 328kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: -
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 310L (冷蔵室 185L / 野菜室 50L / 冷凍室 75L)
本体サイズ: 幅56.0×奥行66.5×高さ169.8cm
年間消費電力量: 350kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: 約23dB
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 368L (冷蔵室 210L / 野菜室 70L / 冷凍室 88L)
本体サイズ: 幅59.5×奥行65.2×高さ186.0cm
年間消費電力量: 343kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: 約28dB
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 326L (冷蔵室 174L / 野菜室 72L / 冷凍室 80L)
本体サイズ: 幅60.0×奥行67.2×高さ164.3cm
年間消費電力量: 338kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: 約23dB
ドアの開き方: 右開き
商品スペック:
容量: 415L (冷蔵室 250L / 野菜室 75L / 冷凍室 90L)
本体サイズ: 幅70.4×奥行68.6×高さ178.0cm
年間消費電力量: 363kWh/年
冷却方式: ファン式
静音性: -
ドアの開き方: フレンチドア(両開き)
安い冷蔵庫を選ぶ注意点・デメリットとは?
①国内の大手メーカーはサポート体制が充実していますが、一部の海外メーカーや格安ブランドの場合、修理の受付窓口が分かりにくかったり、対応に時間がかかったりするケースもあります。購入前に「メーカー保証は何年か」「故障した際の連絡先はどこか」をチェックしておくだけで、万が一の時の安心感が全く違います。
②省エネ性能が低いモデルは、本体が数千円安かったとしても、年間の電気代が数千円高くなることがあります。冷蔵庫の平均的な使用年数は約10年。10年間で考えれば、本体価格の差額は電気代で簡単に逆転してしまいます。「本体価格+10年分の電気代」というトータルコストで考えるのが、本当の意味でのお得な買い物です。
③コストを抑えるため、安い冷蔵庫の棚やドアポケットは、強度が低いプラスチックが使われていることがあります。また、棚の高さを変えられない固定式のモデルも少なくありません。「鍋ごと冷やしたいのに棚の高さが足りない」といった日々の小さなストレスは、意外と大きな不満に繋がります。
安い冷蔵庫に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 冷蔵庫が一番安くなる時期はいつ?
①モデルチェンジ前の「型落ち」狙い(8月~10月)
多くのメーカーは、秋(10月~11月頃)に新モデルを発売します。そのため、夏から秋にかけては、性能的には全く問題のない「前年度モデル(型落ち品)」の在庫処分セールが始まります。
②家電量販店の「決算セール」狙い(2月~3月、8月~9月)
多くの家電量販店が総決算や中間決算を迎える時期は、店舗全体でセールが活発になります。この時期は型落ち品だけでなく、現行モデルもセール対象になることが多いのが特徴です。
Q2. おすすめの安いメーカーはどこ?
ハイセンスやアイリスオーヤマ、MAXZENなどはコストパフォーマンスに優れたモデルを多く販売しています。ただし、特定のメーカーに固執するより、「その年の、その価格帯で最も評価が高いモデルはどれか」という視点で選ぶのが賢い買い方です。
Q3. 中古の冷蔵庫を購入するのはアリ?
ケースバイケースですが、「リスクを理解した上で、短期的な利用に限るならアリ」です。
メリット
- 圧倒的に安い価格で手に入る。
- 新品では手が出ない上位モデルを購入できる可能性がある。
デメリット(非常に重要)
- 購入後すぐに故障しても、修理費は自己負担。「安物買いの銭失い」になる最大のリスク。
- 前の所有者の使い方によっては、見えない部分にカビや汚れが溜まっている可能性も。
- 冷蔵庫の寿命は約10年。見た目が綺麗でも、内部の部品は消耗しており、いつ故障してもおかしくない。
- 古いモデルは現在の省エネ基準を満たしておらず、毎月の電気代が新品の倍近くかかることも。
Q4. 古い冷蔵庫の処分方法は?
冷蔵庫は「家電リサイクル法」という法律で、適切な処分が義務付けられています。処分の方法は主に3つです。
- 新しい冷蔵庫の購入店に引き取りを依頼する(最も簡単) :新しい冷蔵庫の配送時に、古い冷蔵庫を回収してもらう方法です。「リサイクル料金」と「収集運搬料金」がかかりますが、手続きが一度で済むため最も簡単で確実です。
- その冷蔵庫を購入した店に依頼する :買い替えではなく処分のみの場合でも、元々その冷蔵庫を購入した店であれば引き取ってもらえます。
- お住まいの自治体に問い合わせる :自治体のホームページなどで、指定の引き取り場所や許可を持つ回収業者を確認できます。自分で指定場所まで運ぶと、収集運搬料金が不要になる場合があります。
「無料で回収します」と宣伝している業者には注意が必要です。無許可の業者は不法投棄や不適切な処理を行う可能性があり、トラブルの原因になります。必ず法律に則った正規の方法で処分しましょう。


