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ウイスキーをストレートで飲んでみたい!

普段からウイスキーをハイボールやロックで飲んでいても「ストレート」は少し敷居が高いと感じている方もいますよね。ウイスキーの度数は一般的に40~43度とワインや日本酒よりも高めのため、「ストレートで飲むのはウイスキー通が多い」のは事実です。
無理をしてストレートで飲む必要はありませんが、「ウイスキー本来の風味を楽しんでみたい!」という方は一度チャンレンジしてみると新しい発見があるかもしれません。ストレートが初めての初心者でも、ストレート向けの銘柄を選べば美味しく味わえます。
そこで、今回はストレートで美味しく飲めるおすすめのウイスキーをご紹介。コンビニで買えるコスパがいい安い銘柄から、5,000円以上の上質な人気ウイスキーまで取り上げます。
最低限知っておきたいストレートに合うウイスキーの特徴
先ほども触れたようにウイスキーは度数が高いため、銘柄によってはストレートで飲むと、「刺激しか感じられなくて、香りや味わいを楽しめなかった…」ということが起きてしまいます。
そのため、ここでは最低限押さえておきたいストレートに合うウイスキーの特徴を紹介します。
- ウイスキーの種類はブレンデッドまたはシングルモルト
- 熟成年数は10年以上
- アルコール度数は40〜46%程度
- 味わいは刺激や苦みの少ない繊細で深いもの
人によって好みがあるため、ウイスキーを選ぶ際に1~4すべてを満たす必要はありません。ただ、初心者の方はアルコール度数が高すぎず、ピート香(スモーキーさ)の少ない銘柄を選ぶと比較的飲みやすいです。
【安い・コンビニも】ストレートにおすすめのウイスキー人気ランキング6選
第1位 ジャックダニエル ブラック 700ml
使用する水は鉄分を含まないケーブ・スプリングの湧き水を使用し、楓の木炭にウイスキーを通過させてろ過するチャコール・メローイングで製造している点が特徴的です。バニラ・キャラメル・アーモンドの香りとバランスのいいまろやかな味わいのため、ストレート初心者におすすめの一本です。
※IWSR2021に基づく単一Brand Lineのウイスキー販売金額で世界第1位
第2位 タリスカー 10年 700ml
スコットランドのスカイ島で製造されているシングルモルトウイスキー「タリスカー 10年」。世界的な児童文学『宝島』の著者であるスティーブンソンに「King of Drinks(酒の王様)」と評された銘柄です。
スカイ島の潮風のような香りや黒胡椒のスパイシーさがあり、ストレートで飲むと、それらの風味がダイレクトに迫ってきます。スコッチならではのピート香は控えめなため、初心者でもチャレンジしやすいです。
第3位 ブラックニッカ スペシャル 720ml
2,000円以下の価格でカジュアルに飲めるウイスキーといえば「ブラックニッカ スペシャル」。バランスの取れたブレンデッドウイスキーであり、価格もお手頃なためストレート初心者の最初の一本としておすすめです。
ニッカ独自のカフェ式連続式蒸溜機で製造されるカフェグレーンがブレンドされており、甘く伸びのある味わいを楽しめます。ビターなコクもありながら飲みやすい銘柄です。
第4位 ジェントルマンジャック 750ml
香りはバニラとキャラメル、味わいはフルーティーさと上品さを兼ね備えており、初心者向けのウイスキーとしてもぴったりです。
第5位 シーバスリーガル 12年 700ml
一口飲むと、ハーブやはちみつの香りと熟したりんごやバニラ・ヘーゼルナッツの味わいが豊かに広がります。長く続く柔らかな余韻はストレートで飲むウイスキーとしてぴったりです。
第6位 サントリーウイスキーローヤル スリムボトル 660ml
華やかでフルーティーな香りと滑らかな口当たりでストレートでも飲みやすい一本。ジャパニーズウイスキーの歴史に思いをはせつつ、じっくりと味わってみたい方におすすめです。
【5,000円以上】ストレートにおすすめのウイスキー人気ランキング6選
第1位 ザ・マッカラン ダブルカスク12年 700ml
クリーミーなバタースコッチやアップルキャンディーの香りで、甘さとスパイシーさの両方を味わえます。ぜひストレートで飲んで、甘く長く続く余韻を感じてみてください。
第2位 グレングラント 15年 700ml
15年の熟成によって生み出された芳醇さと複雑な余韻はストレートにぴったり。数滴加水するとアルコールが和らぐだけでなく、フレーバーもより感じられます。
第3位 キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士 700ml
バニラやりんごのフルーティーな香りと芳醇な味わいによって、ストレートで飲むと軽やかさも感じられます。ジャパニーズウイスキーをストレートで堪能したい方は、ぜひ一度試してみてください。
第4位 グレンモーレンジィ オリジナル 12年
オレンジ・はちみつ・バニラのような風味があり、味わいはクリーミーです。ストレートでも比較的飲みやすいため、初めてストレートでウイスキーを飲む方や女性の方にもおすすめします。
第5位 レッドブレスト 12年 700ml
スパイシーかつフルーティーな香りで、複雑な風味が豊かに広がります。ウイスキー好きなら、ぜひ一度ストレートで味わってみてください。
第6位 バランタイン 17年 700ml
バランスの取れた風味が特徴的で、華やかさとソフトな味わいを楽しめます。ウイスキー通を満足させる銘柄を試してみたい方におすすめです。
ストレート向けウイスキーの選び方
記事の前半でストレートにおすすめなウイスキーの特徴について取り上げましたが、ここではもう少し詳しくウイスキーの選び方を解説していきます。すでに購入したい銘柄が決まった方や、ウイスキーの専門知識は不要という方は、この章をスキップして次章の「ウイスキーをストレートで楽しむ飲み方」へ進んでください。
生産国によって味わいの個性が異なる
ウイスキーは生産国によって気候・風土・原材料・製法などが異なるため、生産国ごとに個性を持っています。中でも「世界5大ウイスキー」と呼ばれる5か国は世界的な評価が高いです。
ウイスキーに詳しくなると生産国ごとの個性を感じられるようになり、シーンや気分に合わせて選べるようになります。
世界5大ウイスキーに選ばれている各国の特徴は以下のとおりです。
- 【スコットランド(スコッチ)】シングルモルトが有名。地方によって風味は異なり、スモーキーな銘柄からフルーティーな銘柄まで幅広い。
- 【アイルラド(アイリッシュ)】口当たりがやわらかく、クセが少ない。初心者でも飲みやすい。
- 【アメリカ(アメリカン)】トウモロコシや麦などの穀物が主原料。バニラのような甘い香りの銘柄が多い。
- 【カナダ(カナディアン)】軽くてすっきりとした味わい。ブレンドやカクテルと相性がいい。
- 【日本(ジャパニーズ)】繊細で複雑な風味があり、フルーティーな香り。クセが少なく、飲みやすい。
ストレートにおすすめの種類はブレンデッド・シングルモルト
ウイスキーには原料や製法によって種類の分類があります。ストレートで飲むのが初めてという方には「ブレンデッド」、ウイスキーの強い個性を堪能したいという方には「シングルモルト」がおすすめです。
ここでは各種類の特徴をまとめておきます。
- 【シングルモルト】単一蒸溜所で作られたモルトウイスキー(=大麦麦芽のみ使用のウイスキー)。蒸溜所の個性を楽しめる。
- 【シングルグレーン】単一蒸溜所で作られたグレーンウイスキー(=トウモロコシや小麦などの穀物を原料に連続式蒸留で蒸留されたウイスキー)。軽い味わいで飲みやすい。
- 【ブレンデッド】数種類のモルトウイスキーを混ぜ合わせ、そこにグレーンウイスキーをブレンドしたもの。味のバランスがいいため、ストレート初心者におすすめ。
- 【ブレンデッドモルト】複数の蒸留所の異なるモルトをブレンドしたもの。日本においては「ピュアモルト」と呼ばれることも。モルトウイスキーの個性とバランスの良さが特徴。
- 【バーボン】主原料の51%以上トウモロコシを使用しており、代表的なアメリカンウイスキー。バニラやキャラメルのような豊かな香りを持つ。
熟成期間が長いほど味はまろやかに

ウイスキーは熟成する過程においてアルコール感が減っていきます。そのため、熟成期間が長いほどアルコール感がなく、味はまろやかになりストレートでも飲みやすいです。特にストレート初心者には、最低でも10年熟成させた銘柄をおすすめします。
なお、熟成年数の記載がない、いわゆる「ノンエイジウイスキー」もありますが、こちらは熟成していないわけではなく、ただ単に熟成期間を表示していないだけで熟成は行われています。熟成年数に縛られず、自由にブレンドされている点がノンエイジの魅力です。
「ピート」の有無によってスモーキーさが決まる

スコッチウイスキーを製造する際、しばしばピートと呼ばれる泥炭を燃料として用いることがあります。それによって生まれるのがスモーキーなピート香です。ピート香は個性が強く好みが分かれるため、ストレート初心者の方にはピート香のない銘柄をおすすめします。
安い・コスパがいい銘柄や「コンビニ」で選ぶのもあり

ウイスキーには5,000円以上、1万円以上の高級な銘柄が数多くありますが、5,000円以下の安い価格でもストレートで美味しく飲めるウイスキーを購入できます。
また、コンビニでは2,000円以下のコスパのいい銘柄やミニボトルが販売されているため、「とりあえず、ちょっとストレートで飲んでみたい」という方はコンビニで探してみるのもおすすめです。
量は何ミリ?ウイスキーをストレートで楽しむ飲み方
バーで提供される1杯は30ml

ウイスキーは度数が高いため、ストレートで一気に飲んでしまうと危険です。ウイスキーの風味や香りを楽しむためにも、少量を時間をかけてゆったり味わいましょう。
ウイスキーのストレートがバーで出される際は1杯30ml(=シングル)が基本です。これを基準にすると、ウイスキーの適正量は、男性であれば1~2杯(30~60ml)、女性であれば1杯(30ml)が目安といえます。
ただし、これはあくまでも目安のため「何ミリ」にこだわらず自身の酔い具合を見ながら飲むようにしましょう。特にお酒が強くない方は少量から始めるようにしてください。
チェイサーを準備して常温で味わう

ここからはウイスキーをストレートで味わうための具体的な飲み方を紹介します。味を楽しむだけではなく、色や香り、余韻を丁寧に感じてウイスキーの奥深さを堪能しましょう。
- チェイサーとして水を準備する
- グラスに常温のウイスキーを注ぐ(30mlなら大さじ2杯)
- ウイスキーの色味を目で楽しむ
- グラスにゆっくりと鼻を近づけて香りを楽しむ
- ウイスキーをグラス内で軽く回した後、再度、鼻を近づけて香りの変化を感じる
- 少量を口に含んで味わい、飲み込んだ後は味や香りの余韻を感じる
- チェイサーを挟んで2口目に入る
チェイサーには口内をリフレシュさせるだけではなく、悪酔いを防ぐ役割もあります。そのため、必ずチェイサーを挟むようにしましょう。
また、どうしてもストレートはきつくて飲みにくいという方は、水を少し加えて飲む方法もあります。アルコール度数が下がるだけではなく、風味の変化も楽しめるためぜひ試してみてください。
おつまみを選ぶならナッツやチョコ

ウイスキー本来の味わいを楽しむために、ストレートで飲む際はおつまみなしという方も多いです。だからといって、ストレートに合うおつまみがないわけではありません。
ウイスキーをストレートで飲むときに定番のおつまみとしてはナッツやチョコが挙げられます。ウイスキーの風味を邪魔せず、ウイスキーの味を引き立ててくれるおつまみです。スモーキーな銘柄には香ばしさのあるナッツを、まろやかな味わいの銘柄には甘みのあるチョコをおすすめします。
ウイスキーのストレートにおすすめのグラス
ウイスキーをストレートで楽しむ際は、グラスにもこだわりたいものです。ストレートにおすすめのグラスは大きく分けて2タイプあります。
- 【テイスティンググラス】チューリップ型で細長い脚がついているタイプ。スワリング(=ウイスキーをグラスの中で回転させる行為)を行える。
- 【ショットグラス】シンプルなデザインで小ぶりのため、テイスティンググラスより扱いやすい。
同じウイスキーでも注ぐグラスによって感じられる味や香りが変わってくるため、複数揃えてグラスごとに味わいを比べるのもおすすめです。
テイスティンググラスのおすすめ
ショットグラスのおすすめ
Q&A|ストレートでウイスキーを飲むのはきつい?体に悪い?

「ストレートでウイスキーを飲むのは体に悪いのでは?」と疑問に思っている方もいますよね。結論からいうと、チェイサーを挟みつつ適量をゆっくり飲むのであれば問題ありません。ただし、個人差があるため、ご自身の体調や体質を考えて判断してください。
また、そもそもストレートでウイスキーを飲むのはきついと感じる方もいます。ストレートを飲む人の中には少しずつ慣らして飲めるようになったケースもありますが、健康のためにも無理は禁物です。

















