この記事でわかること
この記事では、
- 消費者として業務用ドライヤーを家庭利用する時の選び方
- 美容師がサロンワークで使う業務用ドライヤーの特徴
- 業務用ドライヤーのおすすめランキング
この3点について解説します。
業務用ドライヤーが向いている人とは

ズバリ業務用ドライヤーは、「速乾性」を第一とする人なら家庭での利用にも向いています。
業務つまりサロンワークで使用されるドライヤーは、ヘアドライの効率アップが重要なため、基本的にほとんどの機種が速乾タイプです。
しかしその反面、ヘアケア機能はそこまでないドライヤーが多いです。ヘアケアはプロの腕の見せ所のため、ドライヤーの機能としてはあえて搭載されていない場合があります。
サロンで使われる業務用ドライヤーの特徴
速乾性重視で効率第一

業務で使用されるドライヤーは、速乾性が最重要とされる場合が多いです。ヘアドライ時間の短縮はそのまま回転率の向上に直結するため、サロンでは二人がかりでヘアドライすることもあります。
そんな速乾性重視のドライヤーは、「ヘアドライ面倒でなんとかしたい」そんな場合の家庭利用にぴったりです。
風量の目安 | 用途例 |
---|---|
1.4~1.5㎥/分 | 一般家庭向け |
1.6~2.0㎥/分 | サロンやプロ用途に対応 |
2.0㎥/分以上 | ハイパワー。時短重視に最適 |
速乾性の高いドライヤーとは、風量や風の角度といった要素もあるものの、消費電力が大きいという特徴もあります。
消費電力が1400〜1500W中心
業務用ドライヤーの特徴として、消費電力が高く1400〜1500Wが中心という点があります。特に1500Wはコンセントタップでの分岐が一切不可能なため、先に使用環境に問題がないかを確認しなければなりません。
1400Wであっても、日本のコンセントは1口1500Wが上限のため、同時使用する電化製品によっては不可能になります。上限を超えると最悪の場合火災につながるため、使用環境は必ず確認しましょう。
軽くてコードが3m
サロンワークで使用する場合、とにかく腕が疲れないための軽さが重要です。
ドライヤーの重量は350〜700g程度で開きがあります。男性なら700gは問題ないかもしれませんが、女性は疲れてしまうことも考えられます。
また、業務用ドライヤーの多くはコードの長さが3mになっており、ここを見るとサロンワークを前提とするモデルかが簡単にチェックできます。
ヘアケア機能は家庭用の方が多い

業務用ドライヤーのヘアケア機能は、家庭用モデルほど多くはない傾向が共通してあります。
そもそも、「ヘアケア機能はない方がいい」「ヘアケア機能は不要」という美容師もいます。それは髪質よくなったとしても、ドライヤーの効果かその他の要因なのかが判断できなくなってしまうため、と言われています。
そのため、業務使用モデル=普通に使っただけでサラツヤ、とはいかない場合も多々あります。プロが使うからといって、素人でも使いこなせるとは限らない点は留意しましょう。
業務用のドライヤーは消耗品
家庭で使用するドライヤーとは違い、サロンワークのドライヤーは消耗品です。毎日何時間と使用することになるため、使い捨てられる程度の価格が好まれる傾向です。
そのため、中には家庭用ドライヤーの方が実は高級品という状況が多々起こります。プロ仕様のドライヤーはすべて高級品でいい、というわけではなく、あくまでビジネスで使用するドライヤーと理解しましょう。
集客用として大手ブランドを導入している事例も
最近は家庭用では「レプロナイザー」「ReFa」「ヤーマン」といったブランドの高級ドライヤーが人気の中心です。しかし、高級ドライヤーは使用感がわからないと購入に踏み切れない、と感じる人も多くいます。
そこで、高級ドライヤーをスタイリングで使用し、「あそこのサロンはあのドライヤーが試せる!」といった口コミ効果を狙うサロンも多くあります。
消費者としても購入前に高級ドライヤーが試せるため、お互いメリットがありますね。
【結論先出し!】おすすめはマグネットヘアプロドライヤーゼロプラス
業務用ドライヤーとしておすすめ1位は、ホリスティックキュアーズのマグネットヘアプロドライヤーの現行モデルです。
定番モデルですが、やはり軽くて速乾・風量温度設定も自由自在と使い勝手がいいですよ。

家庭で使う業務用ドライヤーの選び方
それからここからは、業務用ドライヤーを美容師ではない消費者である私たちが選ぶ場合に、どう選んでいったらいいかを順番に解説します。
まずは予算を決めよう
まずはドライヤーにかける予算を決めましょう。業務用ドライヤーの実売価格は10,000〜25,000円程度が中心で、家庭用の高級ドライヤーよりも安価な傾向です。
もちろん、6,000〜8,000円程度の安価なモデルもあります。業務用なら、使い勝手のいいドライヤーを安価に探すこともできます。
軽量タイプがいいのかを検討

次に、「軽量タイプ」にこだわりたいか、重さに特にこだわりがないのかを、自分の中で確認してください。
業務用ドライヤーはサロンワークの負担を軽減するための「軽量モデル」と、500〜600gとそれなりに重量のあるモデルとに分かれます。
価格帯と重量の目安がついたら、商品選びはかなり楽になりますよ。
風量・温度調節は3段階以上

業務用ドライヤーの多くは、センサーや温冷自動切り替えといった機能はなく、風量と温度調節を手動で行います。
主流は風量3段階・温度3段階で9パターンの組み合わせです。これより少ない場合もありますが、ダメージ毛・普通毛・ブロースタイリングとすべてに対応させるには、最低でも3段階+冷風が必要です。
- ダメージ毛には … 中風〜強風&高すぎない温度
- 普通毛には…中風〜強風&ある程度高温でもOK
- ブロー・スタイリングには…弱風〜中風で高めの温度
業務用はほとんどが速乾モデル
「業務用ドライヤーに求めるものは速乾性」という人は多いですよね。業務用である時点で速乾タイプが多いですが、以下の基準に当てはまるとさらに素早い場合が多いです。
- 速乾なら風量1.6m3/分以上
- 超速乾なら2.0m3/分以上
- 風量以外の基準なら、消費電力が1400W以上
とくに消費電力1400W以上はかなりパワフルなモーターが入っていると想定できます。
+αで欲しい機能を考えよう
先ほど解説した通り、業務用ドライヤーは基本が速乾モデルのため、そのほかプラスで欲しい機能を考えましょう。
- マイナスイオン … 静電気抑制
- 遠赤外線 … 髪表面の乾燥を抑えてしっとり仕上げる
- 温冷自動切り替え … 髪が熱くなりすぎないようにする。サロンモデルでは少ない
ドライヤーとしての使いやすさ

使用場所は家庭なのに、「業務用」にこだわるあまり、大切な取り回しを犠牲にするのでは意味がありませんよね。家庭用としての使いやすさも考えなければなりません。
- デザイン(ヘッドが短い・ヘッドが長い・スティックなど)
- 収納・折りたたみ
- 静音性
- アタッチメント(ノズル)の種類
- ハンズフリー(スタンドが付属)
- 海外利用
「業務用」にこだわると、これらの要素をすべて叶えるドライヤーはないかもしれません。その場合は家庭用ドライヤーも視野に入れましょう。
【業務用ドライヤーのおすすめ人気ランキング】
それではここからは、3000人のデータを活用しMonita編集部が作成した独自ランキングを紹介します!
第1位 ホリスティックキュア マグネットヘアプロ ドライヤーゼロプラス

Amazon評価:-
マグネットドライヤー「ゼロ」の現行モデルで、見た目のサイズ以上の軽量さと風量を持つドライヤーです。「速乾・軽量・美髪効果すべてがドライヤーシリーズ最強クラスのスペック」のフレーズに負けない性能で、テラヘルツ波で内側から髪をケアし、オーバードライを抑制します。
操作は温度・風量をそれぞれ選ぶタイプで、オート機能やスカルプ機能といった、同価格帯のドライヤーの多くが持つ機能はありません。代わりに、クリーニングスイッチがあり、吸込み口から風を逆流させられます。他社の高級ドライヤーとは違う傾向で、こだわりが見えます。
同価格帯の他社と比べて機能は少ないものの口コミ評価は概ね好評で、速乾・ダメージ抑制に関しては満足いく性能が期待できます。逆に性能が多くても使いもなせない人なら、お気に入りのドライヤーになるでしょう。
商品スペック
冷風 | ⚪︎ |
温度 | 120℃(周囲温度30℃の場合。BOOST-HIGH時) |
風量 | - |
マイナスイオン | ⚪︎ |
折りたたみ | - |
カラー | ブラックプラス・ホワイトプラス |
海外対応 | - |
重量 | 350g |
消費電力 | 1400W(最大時) |
第2位 クレイツイオン エレメアドライS
クレイツの業務用ドライヤーで、5段階の髪質に合わせた温度でオーバードライを抑制します。美容院導入事例も多くどちらかというと定番機種で、実売価格も1万円以下、消費電力も最大で1400Wと使いやすいドライヤーです。
使い方は、ハイダメージ・軟毛や細毛に対しては40〜60℃の低温度、癖毛やダメージ毛には60〜80℃、のように状態に合わせて温度設定をして利用します。風量調節はHIGH/LOWの2段階で、冷温はボタンで切り替えです。
機能自体のデメリットは特にないものの、強いて言うなら本体がやや重めなこと、家庭で使用するならコードが3mと長いため邪魔に感じやすいところです。業務用ドライヤーのコスパモデルをお探しの人におすすめです。
商品スペック
冷風 | ⚪︎ |
温度 | 5段階(40℃・60℃・80℃・100℃・120℃) |
風量 | - |
マイナスイオン | ⚪︎(プレミアムクレイツイオン) |
折りたたみ | - |
カラー | ブラック |
海外対応 | - |
重量 | 約785g(コード込・ノズル除く)/約565g(本体重量)/ノズル:約25g |
消費電力 | 1400W(最大時) |
第3位 ホリスティックキュア ドライヤー Rp.
コードが3mとサロン仕様のドライヤーです。AIRY RED・MOIST BLUE・CUREの3モードを搭載しており、レッドが「ハリコシボリュームアップ」、ブルーが「しっとりボリュームダウン」、と使い分けます。CUREはスカルプモードです。
高級ドライヤーの中では価格が抑えられているため、使用後に髪を触るとすぐにわかるような美髪効果は控えめです。価格と速乾性が強みと考えて購入しましょう。
また重量が755gとかなりあるため、多少の重さは気にしない人におすすめです。
商品スペック
冷風 | ⚪︎ |
温度 | - |
風量 | - |
マイナスイオン | ⚪︎ |
折りたたみ | - |
カラー | ブラック |
海外対応 | - |
重量 | 755g |
消費電力 | 1400W(最大時) |