海外で使えるくるくるドライヤーは「ナノケア」か「それ以外」

海外で使えるくるくるドライヤー(カールドライヤー)は、現状では高級品であるPanasonicの「ナノケア」か、その他のお手頃商品かに別れます。
- ナノケアシリーズ … 2.5万円程度。アタッチメント多数。ナノイーでうるおい。
- その他のブランドのくるくるドライヤー … 6,000円以下。アタッチメントは多くて2つ。機能は最低限で冷風がないものも多い。
パナソニックのくるくるドライヤーは、海外対応品の中では唯一の高級品です。ナノイーでしっかりケアしたいならこれ一択でしょう。
それ以外では、テスコム・コイズミなどから、3,000〜6,000円のモデルが発売されています。海外だからこその紛失・盗難が想定できる場合は、安価に済ますのもありですね。
失敗しない!海外で使うくるくるドライヤーの選び方完全版
100-240V対応のモデルを選ぶ
電化製品を選ぶとき、海外に対応しているかを見分けるには「電圧100-240V」の表記になっているかが基準です。「100V専用」といった表記は国内専用です。
細かな電圧は国・地域によって異なるものの、世界標準は100Vから240Vのうちのいずれかです。つまり、100−240Vなら全世界どこでも使用できます。
電圧 | 対応エリア例 |
---|---|
100〜120V | 日本・一部アジア・北アメリカなど |
220〜240V | オセアニア・中東・ヨーロッパ・アフリカなど |
コンセントの変換プラグも必要

コンセントプラグの形状は、全世界で8種類もあります。日本で普段使用している形状は「Aタイプ」と呼ばれるのので、国によっては使用できません。
このコンセントの変換プラグは、くるくるドライヤーにセットで付属していることもあれば、ない場合もあります。個別で購入する場合は、全世界対応のタイプが2,000〜3,000円程度で手に入ります。
Q. 変圧器はいらない?
使いたい電化製品が100-240V対応品なら、変圧器は不要です。海外へ行くからには変圧器が必要なのでは?と思う人もいるかと思いますが、それは100Vのみの国内専用品を海外で使用したい場合です。
また、変圧器はドライヤーをはじめとする消費電力(W)が大きな電化製品は非対応です。くるくるドライヤーを海外で使用したい場合は、初めから海外対応品が必要です。
電圧切り替えが自動か手動か

全世界対応の電化製品は、電圧の切り替えが手動のタイプと、自動・切り替え不要のタイプとあります。
この電圧の切り替えを忘れて使用すると、電化製品に大きな負荷がかかり壊れてしまいます。
「もしかしたら、私はうっかり切り替え忘れてしまうかも…」と不安な場合は、切り替え不要でそのまま使用できるモデルを探しましょう。
ブラシの形状・種類をチェックしよう

くるくるドライヤーを選ぶ際には、ブラシがいくつセットになっているかチェックしましょう。
ブラシタイプ | 特徴 |
---|---|
ロールブラシ | 内巻き・外巻きのスタイリング用 |
ブローブラシ | 髪を伸ばしながらブローしたい方に。標準はこれ |
その他のブラシ | ボリュームアップ・根元ふんわりなど |
冷風が出るかをチェックしよう
くるくるドライヤーの中には、「冷風」が出ないモデルもあります。冷風は本来ならスタイリングの仕上げとして使用するため、ないよりかはあったほうがいいですよね。
冷風の有無は同じ価格帯の商品同士でも差があるため必ずチェックしましょう。
ブラシアイロンも視野に入れよう

ブラシアイロンとは、その名の通りくるくるドライヤーのようなブラシがついたヘアアイロンです。比較的近年市場に出てきた製品のため、ご存じない人もいるかもしれません。
使い方はくるくるドライヤーのように、カール・ブロー・スタイリングなどで使用します。ヘアアイロンが苦手でくるくるドライヤーを使っていた、といった人でもブラシのため使いやすいです。
何より、髪を濡らさずすぐにスタイリングに入れるので忙しい朝に重宝します。本記事では一緒にランキング中に登場しますので、ぜひ一緒にご覧ください。
海外対応のくるくるドライヤーのおすすめ人気ランキング
第1位 パナソニック Air styler ナノケア EH-KN9L
Amazon評価:☆4.5(口コミ2件)
2025年の9月に発売したばかりの商品で、海外対応品としては4年ぶりに刷新された新モデルです。ナノケアと同じくナノイーが搭載され、高級感のあるグレーを採用、プレミアム感の演出が強くなりましたが、売り出し価格は前モデルから据え置きで良心的です。
アタッチメントの種類は、「ボリュームアップ」「サロンブロー」「ワイドブロー」「太ロール」そして乾燥用の「ノズル」です。この中でも珍しいのは、挟み込んでヘアアイロンと似た使い方ができるサロンブローブラシで、パナソニック以外では見かけません。
現状このパナソニックのくるくるドライヤー以外は、機能は最低限のものばかりになるため、しっかりスタイリングをしたいならほぼこれ一択です。ただし高額商品のため、海外に持ち出すことに不安がないかを検討の上で購入しましょう。
商品スペック
冷風 | ⚪︎ |
温度 | 約105℃(AC100・200V時/DRY/温風・室温30℃の時) 約125℃(AC120・240V時/DRY/温風・室温30℃の時) |
風量 | - |
マイナスイオン | ⚪︎(ナノイー) |
折りたたみ | - |
カラー | ノーブルグレー |
海外対応 | ⚪︎ |
重量 | 約475g(サロンブローブラシ取付時) |
第2位 テスコム TC565A
Amazon評価:☆3.7(口コミ52件)
テスコムのくるくるドライヤーで、電圧の切り替えはコインなどで溝を回すタイプです。Cタイプの変換プラグが付属しています。アタッチメントは1種類で、装着の向きは4方向で水洗いに対応しています。
機能は必要最低限で、風は「DRY・SET・COOL」の3種類のみです。ただブラシの素材に豚毛を使っており、しっかり髪をキャッチすると評判で、スタイリングのしやすさが伺えます。
風量については弱いとの声と、200V地域なら十分との声もあります。製品としては必要最低限の機能で安価な商品のため、「とりあえず使えたらOK」と割り切るべきでしょう。
商品スペック
冷風 | ⚪︎ |
温度 | 約120℃(周囲温度30℃の場合。125V/250V DRY時) |
風量 | 0.48m3/分(125V/250V DRY時。JIS規格測定法による) |
マイナスイオン | ⚪︎ |
折りたたみ | - |
カラー | ブラック |
海外対応 | ⚪︎ |
重量 | 約285g(本体のみ)/360g(ブラシ付き) |
第3位 コイズミ KDD-0054
Amazon評価:☆3.8(口コミ12件)
コイズミのくるくるドライヤーで、自動電圧切り替えが特徴の商品です。電圧の切り替え忘れで、過去に電化製品を壊してしまったことがある、という人にとってはこれだけで選択肢になるモデルです。
アタッチメントは2種類で、先玉ボリュームキャッチブラシ・先玉らく巻アイロンブラシの2種類が付属しており、ブロー・ボリュームアップ・カールができます。また冷風での仕上げも可能です。
一点、使い方の特徴として「電源が長押し」というのが他にはない特徴です。電圧の切り替えで立ち上げに少し時間がかかると想定できますが、知らずに持っていくと「電源が入らない?」と勘違いする恐れがあるため、この点のみ理解して持っていきましょう。
商品スペック
冷風 | ⚪︎ |
温度 | - |
風量 | - |
マイナスイオン | ⚪︎ |
折りたたみ | - |
カラー | ブラック |
海外対応 | ⚪︎ |
重量 | 約320g(本体のみ) |
第4位 パナソニック くるくるドライヤー ナノケア EH-KN9F
Amazon評価:☆4.3(口コミ653件)
パナソニックの海外対応くるくるドライヤーの1世代前のモデルです。最新モデルと同様に、アタッチメントの種類は「ボリュームアップ」「サロンブロー」「ワイドブロー」「太ロール」そして乾燥用の「ノズル」です。
最新モデルと比べて大きな違いはないものの、すでに市場在庫が極端に少なくなっているため、入手しにくさからこの順位となりました。型落ち商品として価格が安くなっているため、新品在庫が見つかるならおすすめです。
商品スペック
冷風 | ⚪︎ |
温度 | 約105℃(AC100・200V時/DRY/温風・室温30℃の時) 約125℃(AC120・240V時/DRY/温風・室温30℃の時) |
風量 | - |
マイナスイオン | ⚪︎(ナノイー) |
折りたたみ | - |
カラー | ピンクゴールド |
海外対応 | ⚪︎ |
重量 | 約440g(サロンブローブラシ取付時) |
第5位 カシムラ NTI-171
Amazon評価:☆3.3(口コミ133件)
カシムラという日本メーカーのくるくるドライヤーです。電圧の切り替えはコインで溝に引っ掛けて回すタイプで、変換プラグ等の同梱は特にありません。ブラシは取り外せるためコンパクトに持ち運べます。
アタッチメントは初めから装着されている1種類のみで、風量は「TURBO・SET」の2種類、また冷風機能がついています。お手頃価格で必要最低限のくるくるドライヤーを探している人におすすめです。
商品スペック
冷風 | ⚪︎ |
温度 | - |
風量 | - |
マイナスイオン | ⚪︎ |
折りたたみ | - |
カラー | ゴールド系 |
海外対応 | ⚪︎ |
重量 | 約340g(ブラシ込) |
第6位 テスコム TB460A
Amazon評価:☆3.6(口コミ65件)
テスコムの「ブラシアイロン」で、乾いた髪でくるくるドライヤーと同じ使い方ができるため、一緒に取り上げます。カールドライヤーのように温風でスタイリングをするのではなく、ブラシ自体の熱でヘアスタイルを固定します。
アタッチメントはなく、これ一本でストレート・カール・ボリュームアップができて使いやすいです。立ち上げ時間は60秒で、オートオフ機能もついています。くるくるドライヤーの温風の温度が足りず、しっかりしたスタイリングができないとお困りの人にぴったりです。
一つ下の商品で丸隆のブラシアイロンも紹介していますが、大手メーカーの安心感ならこちら、設定温度の幅広さならあちら、と選ぶといいですね。
商品スペック
冷風 | - |
温度 | 140/180℃(アイロン部・周囲温度30℃の場合) |
風量 | - |
マイナスイオン | ⚪︎ |
折りたたみ | - |
カラー | ホワイト |
海外対応 | ⚪︎ |
重量 | 245g(本体のみ) |
第7位 丸隆 LAVIEL LV-AR01
Amazon評価:-
お手頃価格の「ブラシアイロン」で、水で髪を濡らさずにくるくるドライヤーと同じ使い方ができます。カールドライヤーのように、ブラッシング感覚で髪をとかしたり、カールやヘアアレンジが可能です。
温度は11段階もあるため、髪を痛めにくい温度でブラッシングやスタイリングが可能で、使用中の誤操作を防ぐロック機能もついています。さらに30分のオートオフ機能がついており、消し忘れにも安心です。
カールドライヤーだと一度髪を濡らして形を整える使い方をしますが、ブラシアイロンにはその手間が不要です。あまり時間がない場合に重宝しますよ。
商品スペック
冷風 | - |
温度 | 100℃~200℃(アイロン部・11段階) |
風量 | - |
マイナスイオン | ⚪︎ |
折りたたみ | - |
カラー | ホワイト |
海外対応 | ⚪︎ |
重量 | 245g(本体のみ) |
第8位 コイズミ カーリングドライヤー KDD-0053
Amazon評価:☆3.9(口コミ200件)
お手頃価格のくるくるドライヤーで、電圧はコインで溝を回して切り替えるタイプです。アタッチメントは1種類と使い方はシンプルで、ツインマイナスイオンを搭載しています。変換プラグの同梱はありません。
使い方は非常にシンプルで、メインスイッチの「HIGH・LOW・OFF」の3種類のみで、冷風機能もありません。お手頃価格で最低限の機能が欲しい人に向いています。
同価格帯だと、カシムラのくるくるドライヤーがライバル機となりますが、あちらは冷風がついていて、こちらは大手メーカー製といった違いです。どちらがいいか比較してお選びください。
商品スペック
冷風 | - |
温度 | - |
風量 | - |
マイナスイオン | ⚪︎ |
折りたたみ | - |
カラー | ゴールド |
海外対応 | ⚪︎ |
重量 | 約315g(本体のみ) |
海外で使うくるくるドライヤーのよくある質問
コンセントプラグの形がわからないんだけど?
滞在する場所のコンセントの形をあらかじめ調べておきましょう。日本のコンセントではAタイプのみが利用されていますが、海外では複数のタイプが使用されることも珍しくはありません。
あるいは、全タイプに対応できる変換プラグを購入して持っておくのもおすすめです。ただし、アフリカの一部の国などは汎用品も使えず、入国してから変換プラグを手にいれる以外手に方法がない場合もあります。
くるくるドライヤーに変圧器は使えないの?
残念ながら変圧器は使用できません。変圧器は日本の電化製品を海外で使用できるように電圧を変換するための機器ですが、じつは使用できる最大消費電力が決まっています。
一般的な個人用の変圧器が対応できる消費電力は、多くの場合で80〜100W程度が上限で、該当する電化製品はパソコンなどです。
ドライヤー、ヘアアイロンといったヘアケア用品は、700〜1200Wもの電力を消費するため、普通の変圧器ではとても対応できません。無理に使用すると変圧器もドライヤーも壊れてしまうため、「海外対応モデル」を購入するようにしましょう。
国内専用のくるくるドライヤーを海外で使うとどうなる?
くるくるドライヤーが壊れてしまいます。国内専用のドライヤーは100Vの電流が流れる想定で設計されていますが、例えばヨーロッパで220Vと倍以上の電流が流れた場合、その瞬間に壊れます。
くるくるドライヤーは飛行機に持ち込める?預ける?
くるくるドライヤーは手荷物として飛行機に持ち込むことも、預けることもできます。
リチウムイオンバッテリーがある場合は、バッテリーのみ手荷物として機内持ち込みが必須ですが、ない場合はどちらでも構いません。
くるくるドライヤーとブラシアイロンの違いは?
くるくるドライヤーもブラシアイロンも、どちらもブロー・カールといったスタイリングで使用するヘアケア機器ですが、一つ大きな違いがあります。それは使う時の髪の状態です。
- くるくるドライヤー|髪を全体的に濡らした状態から、乾かしながら使用する
- ブラシアイロン|髪が乾いた状態で使用する
商品としては、ブラシアイロンの方が後から出てきた比較的新しめの電化製品です。くるくるドライヤーの方が乾かしながら使用する分時間がかかるため、すぐに使えてよりお手軽なのがブラシアイロン、と覚えるといいですよ。
韓国で日本の家電はそのまま使えない?
韓国では日本国内専用の電化製品は、そのままでは使用できません。
韓国は電圧が220Vで、コンセントの形状が「SEタイプまたはCタイプ」です。近しい隣国ですが、電化製品周りは大きく違っています。
海外対応のくるくるドライヤーのおすすめ人気ランキング まとめ
ここまでをまとめると、海外で使用するくるくるドライヤーを選ぶポイントは以下でした。
- 100〜240V対応モデルかを必ず確認
- ブラシ形状と切替機能でスタイルに合った仕上がりを
- 冷風が出るかを確認しよう
海外でもいつものスタイルをキープしたい方は、この記事を参考に、ぴったりの1本を見つけてください!