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レーシック・ICLの手術費用・値段はいくら?平均相場や料金表の見方について、全国のクリニックの料金表を比較しながら解説
現在、日本国内で行われている代表的な屈折矯正手術として、レーシック手術とICL(眼内コンタクトレンズ)手術があります。それぞれの手術費用の平均相場は、レーシックが35万円程度で、ICLが66万円程度です。レーシック・ICLの手術費用は、クリニックによってさまざまで、手術に使用する機器などによって変わります。この記事では、レーシック・ICL手術を受けようか検討している人に向けて、レーシック・ICL手術にかかる費用や料金表の見方、保険適用について解説します。
最終更新日:2025/9/29
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目次

レーシック費用の平均相場と料金表比較

レーシック手術にかかる費用の平均相場は、地域によって前後しますが、およそ350,000円程度です。(※1)

また、レーシック手術は公的医療保険および高額療養費制度の適用外のため、手術費用の全額が患者による自己負担となります。

レーシック手術の費用は、手術を提供する各施設によって自由に決められています。

ここでは、全国の近視矯正クリニックの料金表を比較しながら費用の違いについて解説します。

全国の近視矯正クリニックのレーシック料金表
全国の近視矯正クリニックのレーシック料金表

※ 金額は税込(両眼合わせた費用)

※ 公式ホームページに記載がない場合は「ー」と記載

※1 東京都内のレーシック手術を行っている施設(14院)の平均費用:343,057円(両眼・税込 当社調べ 2025年8月時点)

レーシック手術ってどんな手術?

レーシック手術は、大きく分けてフラップの作成エキシマレーザーの照射の2つの工程があります。

最初に、角膜の表層部にフラップと呼ばれる、術後に創部を覆う役割のある薄い蓋を作製します。従来はマイクロケラトームと呼ばれる電動カンナを用いてフラップ作製が行われてきましたが、近年はフェムトセカンドレーザーを用いてフラップ作製する施設が増えています。

次に、作製したフラップをめくり角膜実質層を露出させ、そこにエキシマレーザーを照射させます。ここで、角膜の形状に変化を与えることで、網膜に正しくピントが合うように屈折率を調整します。

最後に、傷が覆われるようにフラップを戻して、手術は終わります。

レーシック手術の費用は何によって決まる?

レーシック手術を提供する施設では、数万円で手術を行う施設もあれば、数十万円で手術を行う施設もあります。

レーシック手術の費用は、フラップの作成時に使用する機器角膜を削る際に使用するエキシマレーザー機器の、おもに2つの組み合わせによって変わります。

例えば、フラップ作成時にマイクロケラトームを使用するレーシック手術は、スタンダードレーシックなどと呼ばれ、イントラレースiFSといったフェムトセカンドレーザーを使用するレーシック手術よりも、低価格に設定されていることが一般的です。

レーシックの術式の名称は、各施設がそれぞれ自由に呼称している場合が多いです。中でも比較的多くの施設で使用されている、代表的なレーシックの術式を以下にまとめています。

術式名術式の概要
スタンダードレーシックマイクロケラトーム(眼球専用の金属製電動カンナ)を使用してフラップを作成する術式
iFSイントラレーシックIntraLase社製のフェムトセカンドレーザー・イントラレースiFSを使用してフラップを作成する術式
カスタムレーシックアイレーシック(※)など、個々の眼の細かな歪みを綿密に解析したデータを元にエキシマレーザーを照射する術式

※ アイレーシック(正式名称:iDesign® iLASIK®)...iDesign アドバンスト ウェイブスキャン、イントラレースiFS、VISX STAR S4 IRの3つの機器をセットで用いるカスタムレーシックの1種

ICL費用の平均相場と料金表比較

ICL手術の費用も、レーシックと同様に公的医療保険および高額療養費制度の適用外であり、手術にかかる費用の全額が患者による自己負担になります。

そのため、ICL手術の費用は、手術を提供する各施設によって自由に決められており、費用の相場は、地域によって多少前後しますが、両眼あわせて平均税込66万円程度です。(※1)

また、近視の度数や乱視・遠視の有無によって費用が変動する場合が多く、事前検査の後に最終的な費用が確定する場合がほとんどです。多くの施設では、術後の定期検診代は手術費用に含まれています

全国の近視矯正クリニックのICL料金表
全国の近視矯正クリニックのICL料金表

※ 金額は税込(両眼合わせた費用)

※ 公式ホームページに記載がない場合は「ー」と記載

※ D(ジオプトリー)とは、近視の程度を表す単位であり、弱度近視は-3.00D以下、-3.00Dから-6.00以下は中等度近視、-6.00Dを超えると強度近視と分類されます。

※1 東京都内のICL手術を行っている施設(34院)の平均費用:656,410円(両眼・乱視なし・税込 当社調べ 2025年8月調査時点)

※2 強度乱視の場合、別途+274,000円(税込・両眼)

※3 -3D未満および5.5D以上の乱視の場合、別途追加料金あり

※4 エキスパートインストラクター執刀を希望する場合、+150,000円(税込)

※5 シニアエキスパートインストラクター執刀を希望する場合、+110,000円(税込)

※6 シニアエキスパートインストラクター執刀を希望する場合、+55,000円(税込)

ICL手術ってどんな手術?

ICL手術は、最初に約3mmの切開創をつくり、そこからCollamer®︎(コラマー)という、コラーゲンを含む非常に生体適合性の高く柔らかい素材でできたレンズを挿入し、虹彩と水晶体の間にはめる手術です。

ICL手術にかかる時間は、両目合わせて約20分程度で日帰り手術となります。また、点眼麻酔(目薬タイプの麻酔)を使用して行われるため、個人差はありますが、術中に痛みはほとんどありません

手術直後から、術前と比べてある程度の視力回復が見られ、院内のリカバリールームで数時間休んだのち、帰りは裸眼で帰宅することができます

ICL手術の費用は何によって決まる?

ICLがレーシックよりも価格が高くなる理由として、レンズの料金執刀医の技術量の2つが挙げられます。

特にICLのレンズは、患者一人一人の近視度や乱視の有無に応じて、オーダーメイドで発注・製造するため、価格が高いです。

またICLには、認定医制度があり、ICLの製造・販売をするSTAAR Surgical Company(スターサージカル社)によって運営される試験を通ることでICL認定医となった眼科医にしかICL手術をすることができません。

ICL認定医の中には、試験を監督する立場としてインストラクターエキスパートインストラクターシニアエキスパートインストラクターといった段階的な上級資格があります。

そのため、上級資格を有する医師が所属する施設では、執刀医の指名料を設定している場合もあります。

全国のICLエキスパートインストラクターが在籍する病院
全国のICLエキスパートインストラクターが在籍する病院

参考文献

この記事の監修医師

医療法人社団 慶月会 経堂こうづき眼科・経堂白内障手術クリニック 院長 / 王子さくら眼科 理事長

上月 直之 医師

▼プロフィール

神戸大学工学部 情報知能工学科を卒業後、岡山大学医学部 医学科へ入学。卒業後は横浜市立市民病院での初期研修を経て、慶應大学病院 眼科学教室へ入局。その後、済生会中央病院 眼科、鶴見大学歯学部附属病院 眼科学教室 助教を務めたのち、2018年10月に経堂こうづき眼科を開院。2021年2月には王子さくら眼科を開院し、現在に至る。

YouTubeチャンネル:眼科医 上月直之

経堂こうづき眼科 院長|上月 直之 医師
経堂こうづき眼科 院長|上月 直之 医師

出典:https://www.kozuki-eyeclinic.com