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レーシック・ICLの手術費用・値段はいくら?平均相場や料金表の見方について、全国のクリニックの料金表を比較しながら解説
現在、日本国内で行われている代表的な屈折矯正手術として、レーシック手術とICL(眼内コンタクトレンズ)手術があります。それぞれの手術費用の平均相場は、レーシックが30万円程度で、ICLが61万円程度です。レーシック・ICLの手術費用は、クリニックによってさまざまで、手術に使用する機器などによって変わります。この記事では、レーシック・ICL手術を受けようか検討している人に向けて、レーシック・ICL手術にかかる費用や料金表の見方、保険適用について解説します。
最終更新日:2025/9/10

レーシック費用の平均相場と料金表比較

レーシック手術にかかる費用の平均相場は、地域によって前後しますが、およそ300,000円程度です。(※1)

 

また、レーシック手術は公的医療保険および高額療養費制度の適用外のため、手術費用の全額が患者による自己負担となります。

 

レーシック手術の費用は、手術を提供する各施設によって自由に決められています。

 

ここでは、全国の近視矯正クリニックの料金表を比較しながら費用の違いについて解説します。

クリニック名術式費用術後検診
無料期間
再手術
無料期間
所在地
品川近視
クリニック
スタンダードレーシック75,000円3ヶ月間1年間東京、大阪、名古屋、福岡、札幌
品川イントラレーシックアドバンス158,000円5年間
スタンダードZレーシック220,000円8年間
クリスタルZレーシック250,000円
アマリス750Zレーシック320,000円10年間
先進会眼科コンフォートレーシック198,000円3年間東京、大阪、名古屋、福岡
エクストリームレーシックコンフォート220,000円
エクストリームレーシックマックス320,000円
アイレーシック348,000円
アイデザイン リフラクティブストゥーディオ390,000円
新宿近視
クリニック
iFSイントラレーシックオプティマイズ154,000円1年間1年間東京
Vario Designレーシック209,000円3年間
ふくおか眼科
クリニック中野
アイレーシック396,000円3ヶ月間1年間東京
南青山アイクリニック東京カスタムレーシック420,000円3ヶ月間東京
フジモト眼科スタンダードレーシック350,000円6ヶ月間大阪
レーシック450,000円
こうやま眼科iFSイントラレーシック300,000円1ヶ月間3年間大阪
アイレーシック400,000円
セントラル
アイクリニック
アイレーシック500,000円1年間名古屋
名古屋
アイクリニック
レーシック371,000円1年間名古屋

 

※ 金額は税込(両眼合わせた費用)

※ 公式ホームページに記載がない場合は「ー」と記載

※1 5大都市(東京、大阪、名古屋、福岡、札幌)のレーシック手術を行っている施設(9院)の平均費用:302,450円(両眼・税込 当社調べ)

レーシック手術ってどんな手術?

レーシック手術は、大きく分けてフラップの作成エキシマレーザーの照射の2つの工程があります。

 

最初に、角膜の表層部にフラップと呼ばれる、術後に創部を覆う役割のある薄い蓋を作製します。従来はマイクロケラトームと呼ばれる電動カンナを用いてフラップ作製が行われてきましたが、近年はフェムトセカンドレーザーを用いてフラップ作製する施設が増えています。

 

次に、作製したフラップをめくり角膜実質層を露出させ、そこにエキシマレーザーを照射させます。ここで、角膜の形状に変化を与えることで、網膜に正しくピントが合うように屈折率を調整します。

 

最後に、傷が覆われるようにフラップを戻して、手術は終わります。

レーシック手術の費用は何によって決まる?

レーシック手術を提供する施設では、数万円で手術を行う施設もあれば、数十万円で手術を行う施設もあります。

 

レーシック手術の費用は、フラップの作成時に使用する機器角膜を削る際に使用するエキシマレーザー機器の、おもに2つの組み合わせによって変わります。

 

例えば、フラップ作成時にマイクロケラトームを使用するレーシック手術は、スタンダードレーシックなどと呼ばれ、イントラレースiFSといったフェムトセカンドレーザーを使用するレーシック手術よりも、低価格に設定されていることが一般的です。

 

レーシックの術式の名称は、各施設がそれぞれ自由に呼称している場合が多いです。中でも比較的多くの施設で使用されている、代表的なレーシックの術式を以下にまとめています。

 

▼代表的なレーシックの術式名

術式名術式の概要
スタンダードレーシックマイクロケラトーム(眼球専用の金属製電動カンナ)を使用してフラップを作成する術式
iFSイントラレーシックIntraLase社製のフェムトセカンドレーザー・イントラレースiFSを使用してフラップを作成する術式
カスタムレーシックアイレーシック(※)など、個々の眼の細かな歪みを緻密に解析したデータを元にエキシマレーザーを照射する術式

※ アイレーシック(正式名称:iDesign® iLASIK®)...iDesign アドバンスト ウェイブスキャン、イントラレースiFS、VISX STAR S4 IRの3つの機器をセットで用いるカスタムレーシックの1種

ICL費用の平均相場と料金表比較

ICL手術の費用も、レーシックと同様に公的医療保険および高額療養費制度の適用外であり、手術にかかる費用の全額が患者による自己負担になります。

 

そのため、ICL手術の費用は、手術を提供する各施設によって自由に決められており、費用の相場は、地域によって多少前後しますが、両眼あわせて平均税込61万円程度です。(※1)

 

また、近視の度数や乱視・遠視の有無によって費用が変動する場合が多く、事前検査の後に最終的な費用が確定する場合がほとんどです。多くの施設では、術後の定期検診代は手術費用に含まれています

クリニック名費用(乱視なし)費用(乱視あり)術後検診
無料期間
再手術
無料期間
所在地
品川近視
クリニック
-4D未満:427,000円
-4D以上:537,000円
-4D未満:527,000円
-4D以上:637,000
3年間東京、大阪、名古屋、福岡、札幌
先進会眼科-3D未満:460,000円
-3D以上:580,000円(※2)
-3D未満:558,000円
-3D以上:678,000円(※2)
3年間東京、大阪、名古屋、福岡
新宿近視
クリニック
-5D未満:460,000円
-5D以上:537,000円
-5D未満:560,000円
-5D以上:637,000円
1年間3年間東京
ふくおか眼科
クリニック中野
693,000円(※3)6ヶ月間レンズ入れ替え:6ヶ月間、位置修正:3年間東京
代官山
アイクリニック
770,000円3ヶ月間3年間東京
アイクリニック東京580,000円(※4)680,000円(※4)1年間(1回まで)1年間東京
グランドセントラルタワーTokyoアイクリニック660,000円(※5)770,000円(※5)3ヶ月間東京
ICLクリニック
KITTE大阪
650,000円1年間大阪
フジモト眼科600,000円700,000円3ヶ月間大阪
よしだ眼科
クリニック
-6D未満:450,000円
-6D以上:594,000円
-6D未満:530,000円
-6D以上:674,000
3ヶ月間レンズ入れ替え:3ヶ月間、位置修正:1年間大阪
中京眼科627,000円(※6)737,000円(※6)3ヶ月間名古屋
眼科こがクリニック660,000円720,000円3年間熊本

 

※ 金額は税込(両眼合わせた費用)

※ 公式ホームページに記載がない場合は「ー」と記載

※ D(ジオプトリー)とは、近視の程度を表す単位であり、弱度近視は-3.00D以下、-3.00Dから-6.00以下は中等度近視、-6.00Dを超えると強度近視と分類されます。

※1 全国主要都市のICL手術を行っている施設(12院)の平均費用:606,741円(両眼・税込 当社調べ)

※2 強度乱視の場合、別途+274,000円(税込・両眼)

※3 -3D未満および5.5D以上の乱視の場合、別途追加料金あり

※4 エキスパートインストラクター執刀を希望する場合、+150,000円(税込)

※5 シニアエキスパートインストラクター執刀を希望する場合、+110,000円(税込)

※6 シニアエキスパートインストラクター執刀を希望する場合、+55,000円(税込)

ICL手術ってどんな手術?

ICL手術は、最初に約3mmの切開創をつくり、そこからCollamer®︎(コラマー)という、コラーゲンを含む非常に生体適合性の高く柔らかい素材でできたレンズを挿入し、虹彩と水晶体の間にはめる手術です。

 

ICL手術にかかる時間は、両目合わせて約20分程度で日帰り手術となります。また、点眼麻酔(目薬タイプの麻酔)を使用して行われるため、個人差はありますが、術中に痛みはほとんどありません

 

手術直後から、術前と比べてある程度の視力回復が見られ、院内のリカバリールームで数時間休むことで、本来の見え方の70%程度まで見えるようになり、帰りは裸眼で帰宅することができます

 

翌日には、本来の見え方の90〜100%程度まで見えるようになります。

ICL手術の費用は何によって決まる?

ICLがレーシックよりも価格が高くなる理由として、レンズの料金執刀医の技術量の2つが挙げられます。

 

特にICLのレンズは、患者一人一人の近視度や乱視の有無に応じて、オーダーメイドで発注・製造するため、価格が高いです。

 

またICLには、認定医制度があり、ICLの製造・販売をするSTAAR Surgical Company(スターサージカル社)によって運営される試験を通ることでICL認定医となった眼科医にしかICL手術をすることができません。

 

ICL認定医の中には、試験を監督する立場としてインストラクターエキスパートインストラクターシニアエキスパートインストラクターといった段階的な上級資格があります。

 

そのため、上級資格を有する医師が所属する施設では、執刀医の指名料を設定している場合もあります。

出典:https://monita.online

▼全国のICLエキスパートインストラクターが在籍する病院
(最終更新日:2025年8月)

病院名所在地有資格者
アイクリニック東京東京都北澤世志博 院長
ふくおか眼科クリニック中野福岡佐知子 院長
山王病院アイセンター清水公也 院長
常廣 俊太郎 副院長
南青山アイクリニック東京三木 恵美子 副院長
めじろ安田眼科安田 明弘 院長
代官山アイクリニック五十嵐章史 院長
宮田眼科 東京神谷和孝 医師
グランドセントラルタワーTokyo
アイクリニック
市川一夫 医師
先進会眼科 名古屋栄愛知県
中京眼科
名古屋アイクリニック中村友昭 院長
小島隆司 医師
フジモト眼科大阪府藤本可芳子 院長
レイクリニック兵庫県松本 玲 院長
眼科こがクリニック熊本県古賀貴久 院長

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