今回インタビューにお答えいただいたのは、田澤 しおり 医師。都内の大手美容クリニック出身の美容皮膚科を専門とする医師で、今年4月に開業4周年を迎えた STスキンクリニック青山 の院長を務める美容ドクターです。

当院が最も力を入れている施術は、たるみ治療を中心とした オーダーメイドの注入・照射治療 です。

HIFUやRFといった照射治療で土台を作り、ヒアルロン酸でボリュームバランスを整え、ボトックスで表情の動きを微調整、これらの施術を組み合わせることで、自然な変化と輪郭の立ち上がりを実現します。

当院の患者様には、他院でHIFUを受けた結果「頬がこけたように見える」「疲れた印象になった」といったお悩みを抱えた方もいます。

こういったご相談の背景には、治療による変化で、お顔の適切なバランスが保てなくなったことがあると考えています。

だからこそ私は、お顔の骨格や脂肪の位置、筋肉のクセまで丁寧に拝見し、患者様のなりたい未来の輪郭を一緒に言葉にしながら治療を組み立てていきます。

施術前の時間を大切にし、「こうなりたい」「ここは残したい」という想いがきちんと形になるよう、患者様と歩調を合わせて進めています。

私は大学卒業後、都内の美容皮膚科に勤務したのち、院長としての経験を経て、2021年に STスキンクリニック青山 を開院しました。

私が何より大切にしているのは、治療と気持ちが途切れない医療であることです。

カウンセリングから施術、アフターケアまで一貫して私が担当することで、「患者様と向き合う治療」を心がけています。

• 患者様との思い出深いエピソード

とある患者様に、 初めてお会いした時にとても緊張されていて、目がなかなか合わず、声も少し小さかった方がいらっしゃいました。

その方は「美容クリニックに来ること自体が、勇気のいる決断だった」と、のちにお話しくださいました。

それでも通うたびに少しずつ表情が柔らかくなり、治療を重ねていく中で、お顔だけでなく話し方・雰囲気までも明るく変わっていきました。

ある日ふと、 初回とまるで別人のように輝いている と感じたほどです。

美容医療は単に見た目を変えるだけではなく、その方がもつ本来の魅力が花開いていく過程に寄り添えること。

その瞬間に立ち会えることが、この仕事の何よりの醍醐味だと感じています。

当院に来院される方のご相談に多いのは、 「鏡を見ると疲れて見える」「 なんとなく下がった気がする」 といった、明確ではありませんがご本人が違和感を覚えるエイジングのサインです。

そういったご相談には、お顔の土台となる骨格・脂肪・表情筋のバランスを丁寧に確認し、原因に合った治療を無理なく組み合わせるという治療をご提案しています。

来院される患者さまのお考えは実にさまざまで、照射で穏やかな変化を望まれる方もいれば、反対に、注入でスピード感のある仕上がりを望まれる方もいます。

当院では、そのお気持ちやペースを尊重しながら、無理なく納得して進められる治療方針を一緒に決めてまいります。

それが、当院が大切にしている美容医療の在り方です。

私が最も大切にしているのは、 仕上がりのイメージを患者様と同じ方向へ揃える ことです。

例えば、「自然に仕上げたい」という言葉を一つとっても、

・ほんのり変わる自然さ

・少し華やかさを含んだ自然さ

と、その言葉の解釈は人によって全く違います。

そのため当院では、どこを変えたいのか、どこは残したいのか、どれくらいのペースで変化を望むのか、一つずつ言葉で確認しながら、丁寧にすり合わせを行います。

STスキンクリニック青山は、院長である私がマンツーマンで担当するプライベートクリニックです。

流れ作業ではなく、周囲を気にせず安心して気持ちを話せる環境の中で、医師として、ひとりの人として、しっかり向き合う時間を確保しています。

その対話の積み重ねこそが、治療の満足度と信頼につながると私は考えております。

たるみや影の変化に気づく瞬間は、ほんの小さな違和感から始まります。

その「気になり始めた時」こそ、美容医療を検討する最も良いタイミングだと感じています。

一方で、美容医療に「遅すぎる」ということはありません。

ゆっくり進みたい方も、しっかり変化を出したい方も、" 始めてみよう "と思えた瞬間が、最適なスタートラインです。

そして治療を任せるうえで大切なのは、医師の技術や知識だけでなく、不安なときに相談できるか、信頼して任せられるかという点です。

価格だけで選ぶのではなく、丁寧に説明してくれるか、質問に向き合ってくれるか、そのクリニックや医師と長くお付き合いできるかという視点を持ってみてくださいね。