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栃木周辺でレーシック手術ができるおすすめ病院4選|眼科医師紹介・症例実績・治療費用の比較など選び方を解説
「栃木でレーシック手術を受けられるおすすめの病院が知りたい」 そんな方へ、この記事では栃木県周辺でレーシック手術ができる病院を4選紹介!レーシック手術で失敗しないための名医の選び方やレーシックにかかる費用、失明のリスクなどについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
最終更新日:2025/9/17

※本記事は医療広告ガイドラインに則って執筆しております。

レーシック手術を安心して受けられる病院の探し方

出典:https://monita.online

最初に、レーシック手術で失敗しないための病院の選び方について解説します。「どこの病院でレーシック手術を受けたらいいのか分からない」という方は、以下の3つのポイントを参考に病院選びをしてみてください。

アフターケアが手厚い病院から探す

どこの病院でレーシック手術を受けるか決めるうえでは、術後のサポートの内容をチェックすることも重要です。術後のサポートの内容や期間は病院によってさまざまで、手術にかかる費用のみで病院を決めてしまうと、のちに「再手術代や追加でかかった費用を考えると、手術費用は少し高いけどあっちの病院の方がお得だった」なんてこともあるかもしれません。

 

▼この記事で紹介している病院のアフターサポートの一例

病院名手術費用とアフターサポートの内容
獨協医科大学病院
(栃木県下都賀郡)
手術代:300,000円
術後検診の無料期間:ー
再手術の無料期間:ー
品川近視クリニック 東京院
(東京都千代田区)
手術代:158,000円
術後検診の無料期間:5年間
再手術の無料期間:5年間
先進会眼科 東京
(東京都新宿区)
手術代:220,000円
術後検診の無料期間:3年間
再手術の無料期間:3年間
南青山アイクリニック東京
(東京都港区)
手術代:420,000円
術後検診の無料期間:ー
再手術の無料期間:ー

 ※ 費用は乱視なしの場合。公式サイトに記載がない場合は「ー」と表記
 ※ クリックすると記事内の各病院紹介へ飛びます

 

例えば、この記事で紹介している病院の中で、手術にかかる費用に対してアフターサポート(術後検診・再手術の無料期間)が最も手厚いのは「品川近視クリニック 東京院」となるわけです

症例実績の多い病院から探す

レーシック手術を受けるうえで、病院の手術実績(=症例数)を確認するのもとても大切です。病院によっては、ホームページで症例数を公表している場合もあります。また、病院自体の手術実績のほかに、執刀医の経歴なども見ておくとなお安心です。この記事では、熊本周辺でレーシック手術が受けられる4つの病院が各ホームページで公表している症例数を下記のように表でまとめ、随時更新しています。

 

▼この記事で紹介している各病院が公表している症例実績(最終更新日:2025年8月)

病院名公表している症例実績
獨協医科大学病院
(栃木県下都賀郡)
品川近視クリニック 東京院
(東京都千代田区)
1,370,000
(2009年1月〜2025年1月)
先進会眼科 東京
(東京都新宿区)
85,000件以上
(※1)
南青山アイクリニック東京
(東京都港区)

 ※ 公式サイトに記載がない場合は「ー」と表記
 ※ クリックすると記事内の各病院紹介へ飛びます
 ※1 先進会眼科全体の実績(公式サイトを参照)

患者に合った視力矯正方法を提案できる病院から探す

視力矯正方法にはレーシックのほかにも、目の中に直接レンズを移植するICL(眼内コンタクトレンズ)手術や就寝中に専用レンズを着け角膜の形状を矯正するオルソケラトロジーなど、患者の目の状態に合わせて多種多様な選択肢があります。そもそも自分の目にとって一番合う視力矯正がレーシックでなかった時に、最適な視力矯正方法を提案できる病院でないと、別の病院にたらい回しにされたり、最悪の場合はリスクについて十分な説明がされないまま手術を受け、術後に様々な合併症を伴う危険性もあります。レーシック手術で失敗しないためには、「レーシック」という一つの手段にとらわれず、患者の目に合わせてさまざまな視力矯正方法を提案できる病院を選びましょう。

 

▼栃木周辺の各病院が提案できる視力矯正方法

病院名提案できる視力矯正方法
獨協医科大学病院
(栃木県下都賀郡)
LASIK(レーシック)
品川近視クリニック 東京院
(東京都千代田区)
LASIK(レーシック)
ICL(後房型眼内レンズ)
アルチザン(前房型眼内レンズ)
先進会眼科 東京
(東京都新宿区)
ICL(後房型眼内レンズ)
LASIK(レーシック)
IPCL
オルソケラトロジー
老眼治療(多焦点眼内レンズ)
南青山アイクリニック東京
(東京都港区)
LASIK(レーシック)
PRK
ICL(後房型眼内レンズ)
リレックス スマイル
オルソケラトロジー

 

また、日本国内の現在の屈折矯正手術の国内シェアは、レーシック手術が大半を占めているものの、近年では減少傾向にあり、代わりにICL(眼内コンタクトレンズ)手術の件数が増加傾向にあります。下記の記事では、ICL手術について詳しく解説しているため、興味がある方は参考にしてみてください。

栃木周辺でレーシック手術を受けられる病院4選

ここでは栃木県周辺のレーシック手術ができる病院を4院紹介します。「自分に合っている視力矯正の方法を知りたい」「自分はレーシック手術ができる目なのか知りたい」という方は、気になった病院に一度来院し、レーシックの適応検査を受けてみることをおすすめします。

獨協医科大学病院(栃木県下都賀郡)

https://dokkyomu-eye.com
獨協医科大学病院(栃木県下都賀郡)
公式サイトで詳細を見る

▼獨協医科大学病院の特徴

栃木県内で代表的な眼科手術ができる病院です。医科大学の附属病院なので、高度な医療技術を安心して受けられます。大学病院といえど、親切な情報提供をおこなっているため気軽に相談ができます。地元での施術を希望する方は相談してみましょう。

 

▼料金表

コース料金
レーシック300,000

 

▼診療時間

 
9:00~16:00

※ ▲...9:00~12:30、第3土曜日は休診

 

▼アクセス

住所栃木県下都賀郡壬生町大字北小林880
最寄り駅

おもちゃのまち駅より徒歩10分

問合せ先0282-87-2209(外来受付電話)

 

 

※ 料金はすべて税込

※ 料金は両眼施術した際の費用

品川近視クリニック 東京院(東京都千代田区)

https://shinagawa-lasik.com
品川近視クリニック 東京院(東京都千代田区)
公式サイトで詳細を見る
品川近視クリニック 東京院のおすすめポイント
術後検診5年間無料、再手術代5年間無料(※) 症例実績942,290件

※ 上記は品川イントラレーシックアドバンスの場合

 

▼料金表

コース料金
スタンダードレーシック75,000
品川イントラレーシックアドバンス158,000
スタンダードZレーシック220,000
クリスタルZレーシック250,000

 

▼診療時間

 
10:00~20:00

 

▼アクセス

住所東京都千代田区有楽町2-7-1有楽町イトシアオフィスタワー13階
最寄り駅

有楽町駅より徒歩1分

問合せ先0120-412-049

 

 

※ 料金はすべて税込

※ 料金は両眼施術した際の費用

品川近視クリニック 東京院の特徴

九州最大の屈折矯正専門クリニック

品川近視クリニック福岡院は、2009年の開院から現在までのレーシック症例実績が53,550件あり、品川近視クリニック全体の累計レーシック症例実績は1,349,908件にのぼります。(2023年11月時点)この実績に対し、東京院の湯川聡院長いわく「日本でレーシックを受ける人の約70%は品川近視クリニックを選んでいる」とのこと。また、午前中に検査をし、午後に施術をすることで1日でレーシックができる「1日レーシック」を行なっている点も特徴です。

 

術後5年間の長期保障付き

品川近視クリニックは、術後のアフターサポートに力を入れている医院です。術後5年間の定期検診代は手術費用に含まれていて、万が一、術後検診で再手術が必要と診断された場合は、手術日から5年間は無料で再手術を実施してくれます。(※)また、無料のサポート会員に任意で入会すれば、術後の痛みを軽減する「痛み緩和プログラム」を受けることも可能です。
※保証期間はコースにより異なる。(上記は品川イントラレーシックアドバンスの場合)

 

遠方から来院する人に最大10,000円の交通費を支給!

品川近視クリニックの大きな特徴の一つに、遠方に住んでいる方にも来院してもらえるよう交通費補助制度を設けている点です。片眼の手術の場合、最大5,000円、両眼の手術の場合は最大10,000円まで交通費を負担しています。

出典:https://shinagawa-lasik.com

品川近視クリニック 東京院の先生はこんな人

 

院長の湯川聡先生は、2001年から22年に渡って眼科医を務める日本眼科学会に認定された眼科専門医です。2007年に品川近視クリニックに入所し、現在では東京院の院長に就任しています。

無料適応検査の予約はこちらから
品川近視クリニック 東京院

先進会眼科 東京(東京都新宿区)

https://senshinkai-clinic.jp
先進会眼科 東京(東京都新宿区)
公式サイトで詳細を見る
先進会眼科のおすすめポイント
術後検診、再手術代3年間無料 症例実績85,000件以上

 

▼料金表

コース料金
エクストリームレーシックコンフォート220,000
エクストリームレーシックマックス320,000
アイデザイン リフラクティブストゥーディオ390,000

 

▼診療時間

 
9:30~18:30

 

▼アクセス

住所東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー35F
最寄り駅

西新宿駅より徒歩2分 新宿駅西口より徒歩10分

問合せ先0120-049-113

 

 

※ 料金はすべて税込

※ 料金は両眼施術した際の費用

先進会眼科の特徴

今年で開院23年目!視力回復治療の専門クリニック

先進会眼科は、創業以来レーシックやICL(眼内コンタクトレンズ)、白内障治療などの眼治療を専門に全国で5つの院を展開している眼科クリニックです。また、理事長は、日本白内障屈折矯正手術学会の理事を務めています。

 

入院不要!5種類から選べるレーシック手術

先進会眼科のレーシック手術は、両眼で20分程度で終わるため入院する必要がありません。近視の程度や予算に合わせて5種類のコースから選べることができ、どのコースが自分に合っているのかを来院して相談することができます。

 

アフターケアも充実!まずは個別説明会の予約から

先進会眼科のレーシックの手術費用には、術後3年間の検診代が含まれています。万が一、追加矯正や再手術が必要になった場合は、無料で対応をしています。WEB、LINEから24時間予約受付中なので、まずは個別説明会の予約をし、自分に合った治療を提案してもらいましょう。

先進会眼科 東京の先生はこんな人

出典:https://senshinkai-clinic.jp

 

比嘉利沙子院長は、日本眼科学会認定の眼科専門医です。2000年北里大学医学部を卒業後、北里大学病院眼科、井上眼科病院、お茶の水・井上眼科クリニックの副院長を経て、現在では先進会眼科 東京の院長を務めています。

南青山アイクリニック東京(東京都港区)

https://minamiaoyama.or.jp
南青山アイクリニック東京(東京都港区)
公式サイトで詳細を見る

▼料金表

コース料金
レーシック420,000
カスタムレーシック470,000

 

▼診療時間

 
9:30~12:00
14:00~17:30

※ ▲... 祝日の月曜日は休診

 

▼アクセス

住所東京都港区北青山3-3-11 ルネ青山ビル4階
最寄り駅

外苑前駅から徒歩4分 表参道駅から徒歩4分

問合せ先03-5772-1451

 

 

※ 料金はすべて税込

※ 料金は両眼施術した際の費用

▼南青山アイクリニックの特徴

 

南青山アイクリニックは、1997年に眼科専門医により本格的な屈折矯正手術専門施設として開院しました。角膜の専門医から、ドライアイの起きにくい治療機器で精度の高いレーシック手術を受けられます。一般眼科保険診療では広範囲の眼科疾患に対応しています。角結膜疾患やコンタクトレンズのほか、白内障や緑内障、網膜疾患など専門医を招いて診療を行っています。患者の54%はご友人、眼科医からの紹介というクリニックです。レーシック以外にも新しいレーザー手術RelExSMILE(リレックススマイル)や眼内レンズを用いた白内障手術など、さまざまな治療を行っています。

 

▼南青山アイクリニックの先生はこんな人

 

南青山アイクリニックの戸田郁子院長は、開院当時から院長を務めるレーザー屈折矯正手術の専門家です。レーシック手術の症例数は、60,565件(2023年6月時点)にのぼり、現在では日本全国におけるレーシックの安全性の確立のために発足された「安心LASIKネットワーク」の代表も務めている先生です。

出典:https://minamiaoyama.or.jp

レーシックって何?

出典:https://monita.online

レーシックとは、エキシマレーザーと呼ばれる医療用レーザーを使い、角膜のカーブを削り屈折異常を矯正する視力矯正方法です。具体的には、メスやレーザーを使って角膜の表面に「フラップ」と呼ばれる薄いふたを作り、フラップをめくることで角膜実質層を露出させ、そこにエキシマレーザーを照射、角膜の形状に変化を与えることで、網膜に正しくピントが合うように屈折率を調整します。最後は「フラップ」が手術後の傷を覆うことになります。手術時間は、片目で約10分〜15分程度で手術中は、点眼麻酔(目薬タイプの麻酔)を行うのが一般的です。多くの場合、手術日より前の別日に適応検査を行い、合併症などのリスクがないかを確認します。

 

レーシックがエキシマレーザーを用いた屈折矯正手術として、日本国内で認可されたのは2000年で、その後は今日まで世界中の多くの方々に普及している視力矯正手術となっています。しかし、普及したばかりの当初は、医療器具の不十分な滅菌処理などが原因による感染性角膜炎の集団発生、過矯正による健康被害などが相次いで起こりました。これは、レーシック手術の経験が不十分でありながら参入してきた眼科医や当時の形骸化したライセンス制度による影響だったと言われています。

 

現在では、日本眼科学会により「屈折矯正手術のガイドライン」が作成され、手術に当たっての安全性確保のための留意点が示されています。

レーシックって失敗しないの?

出典:https://monita.online

レーシック手術が直接の原因となり、失明に至ることは理論上ないと言われています。これはレーシック手術が失明に関わる網膜に触れる手術ではないためです。しかし、「レーシック手術によって失明に至った」という話を稀に聞くことがあります。これはレーシック手術をしたのちに緑内障に罹患した事例だと考えられます。緑内障は日本国内の失明原因の1位であり、40歳以上で5%、60歳以上で10%の方が緑内障患者と言われています。

 

では、なぜレーシック手術を受けたのちに緑内障となり失明に至る事例が存在するのか?それは、レーシック手術を受けたことで角膜厚が通常よりも薄くなり、精密眼圧測定を使った緑内障の早期発見が遅れる恐れがあるためです。そのため、「レーシックは手術を受けたら終わりではない」と頭に入れておきましょう。術後定期検診には必ず通い、その後も定期的に眼科へ行くことで緑内障の早期発見と早期治療につながります。

【レーシックとよく似た矯正手術】PRKやLASEK(ラセック)、ReLEx(リレックス)との違い

出典:https://monita.online

レーザーを照射して角膜の屈折率を変化させる矯正方法は、レーシックの他にも、PRK(ピーアールケー)、LASEK(ラセック)ReLEx(リレックス)の大きく3種類があります。

 

▼レーシックとよく似た屈折矯正方法

手術名レーシックとの違い
PRK(ピーアールケー)

角膜上皮を切除し実質層にレーザーを当てる。術後の痛みや視力の安定までに時間を要するのが欠点。

LASEK(ラセック)

アルコール等の薬品で角膜上皮をふやかすように柔らかくして薄皮を剥がしレーザーを照射する。

ReLEx(リレックス)

レーザーを当て角膜の内側に角膜片を作り、それを引き抜くことで屈折率を変える。

 

レーザーを使った屈折矯正手術の中で最初に考案されたのが「PRK(ピーアールケー)」です。PRKは、角膜上皮を切除させてから角膜実質層にエキシマレーザーを当てる手術方法で、角膜上皮が再生するまでの数日間は痛みを伴う点と術後に視力が安定するまでに非常に長い時間が必要という点の2つの欠点がありました。この欠点を解消するために考案されたのが、フラップ(ふた)を作成することで術後に傷を覆うことができる「LASIK(レーシック)」です。また、PRKから派生した「LASEK(ラセック)」という手術方法も考案されました。ラセックは、希釈したアルコールを角膜上皮に30秒程度ひたすことで、角膜上皮を遊離させ、角膜実質層にエキシマレーザーを当てた後に、遊離させた角膜上皮を元の位置に戻す方法です。ラセックは、角膜が薄い場合でも施術が可能のため、適応検査で「レーシックができない」と判断された場合に勧められる矯正方法の一つです。「ReLEx(リレックス)」は、先に挙げた3つとは大きく異なり、レーザーを当てることで角膜の内側に「レンチクル」と呼ばれる角膜片を作り、それを小さな切開創から抜くことで角膜の内側を空洞上にし、屈折率を変えます。ReLEx(リレックス)は、フラップの作成の有無で「ReLEx SMILE(リレックススマイル)」と「フレックス(FLEx)」2種類に分かれ、現在は、フラップの作成が不要な「ReLEx SMILE(リレックススマイル)」が主流です。

 

ここまで、レーシックとよく似た屈折矯正方法を3つ解説しましたが、一概に「この施術方法が最も優れている」というのはありません。病院で実施される適応検査を受け、自分の目に最も適している施術方法を見つけましょう。

レーシックの費用っていくらかかるの?

レーシック手術にかかる費用は、病院によってさまざまですが新潟県周辺の相場としては約200,000円~300,000円程度です。しかし、これはあくまで目安であり「メスではなくレーザーを使用することで、より薄く滑らかなフラップを作る」など術式や使用機器によって費用は変わります。以下では、レーシック手術にかかる費用を気にしている方に向けて詳しく解説します。

レーシックは自由診療のため保険適用外

レーシック手術は基本的に自由診療となり保険適用外のため、手術前後の検査料や受診料も含めすべての費用は自己負担になります。保険適用外で200,000円〜300,000円の負担となると、一見非常に割高にも思えるレーシックですが、多くのクリニックは術後の定期検診代が手術費用に含まれていることが多いです。なので、クリニックを選ぶ際は、術後どれくらいの期間までの検診代が手術費用に含まれているのかを確認してもいいかもしれません。

 

また、レーシック手術にかかった費用に対しては、確定申告をすることで医療費控除を受けられます。医療費控除とは、本人または家族が、その年に支払った医療費が100,000円を超える場合は医療控除の対象になるといった制度です。

将来的にはレーシックはコンタクトよりも経済的

前述した通り、レーシック手術にかかる費用は200,000~300,000円と決して安い金額ではありません。しかし、一度手術をしてしまえば10年、20年とコンタクトレンズの定期購入にかかり続ける費用と比べるとレーシックは経済的ともいえます。仮にワンデーのコンタクトレンズを1日あたり150円程度の費用がかかるとします。2週間レンズなら1日あたり50円程度と1ヶ月あたり1,000円程度のケア用品がかかるとします。30年後までにかかる費用を計算すると、なんとワンデーコンタクトレンズなら162万円、2週間レンズなら90万円にも上る計算になります。

 

こういったことから、コンタクトレンズよりレーシックの方が長期的に考えると経済的な視力矯正方法といえます。しかし、かかる費用だけで視力矯正方法を決めるべきではありません。最後は自分に一番あった矯正方法を利用しましょう。

レーシック手術の費用は「フラップの作成方法」によって左右される

レーシックの手術費用は、フラップ(ふた)の作成方法によって大きく変動します。マイクロケラトームと呼ばれる電動メスを使用してフラップを作成する場合、比較的安価に施術が可能ですが、フェムトセカンドレーザーと呼ばれるレーザー機器を使用してフラップ作成をする場合は、比較的高額な費用になります。

 

▼フラップの作成方法

使用機器特徴
マイクロケラトーム

角膜をスライスしてふたを作るための電動メス。感染症対策として、先端部分は基本的に使い捨てが推奨される。比較的安価に施術が可能。

フェムトセカンドレーザー

マイクロケラトームに代わるフラップ作成方法として使用されるレーザー。患者の状態に合わせてフラップの厚みや角度を作成でき、より安全で精度が高いフラップ作成が可能。

 

例えば、品川近視クリニックの料金表を例に挙げると、厚生労働省が認可するフェムトセカンドレーザー機器「イントラレース」を使用する「品川イントラレーシックアドバンス」は158,000円(税込)に対し、マイクロケラトームを使用する「スタンダードレーシック」は75,000円(税込)と半値以下の価格設定となっています。一概に費用だけを比較するのではなく、こういった施術内容を確認した上でどのコースにするか決めましょう。

レーシック手術のリスクと対策方法

眼鏡やコンタクトレンズから開放されるレーシック手術ですが、メリットだけでなくリスクも存在します。レーシック手術を受けた後に後悔しないために、「レーシック手術にはどんなリスクがあるのか?」と「そのリスクをできるだけ少なくするには何ができるのか?」をしっかり把握したうえで、手術を受けるか決めましょう。

来院時の適応検査で合併症のリスクがないか確認しよう

レーシックはレーザーを使って角膜を削る手術のため、術後は角膜の強度や形を保つ力が低下すると言われています。そのため、事前のレーシック適応検査では、眼圧測定(緑内障の疑いがないかを確認する検査)や角膜厚測定(レーシックをするのに角膜の厚さが充分かを測る検査)などの他に、角膜の強度を測る検査が重要です。

この事前検査で、万が一「円錐角膜」(眼圧に対して角膜の強度が弱いために角膜が突出する症状)の疑いがあれば、レーシックを受けることはできません。しかし、なんらかの理由でこういった円錐角膜の診断が見逃されてレーシック手術をすると、角膜の強度がさらに低下し、ケラトエクタジア(角膜拡張症)という非常に重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

 

そのため、レーシック適応検査の結果の診断を受ける際は「私の角膜の強度でレーシックを受けても、合併症にはなりませんか?」と医師に聞いてみてもいいでしょう。

適切な手術環境で施術が行われるか確認しよう

過去にレーシック手術による集団感染事件が起きたことは記憶に新しい方もいるはずです。これは、2008年から2009年の間に東京都中央区「銀座眼科」で起きた、67名もの被害者を出した大規模医療ミスで、のちの判明では、角膜手術における感染の合併症発生率は通常0.03%であるのに対し、当該医院では約10人に1人の感染率で、実に通常の333倍の発生確率であったとされています。

 

この集団感染の原因の一つとして、「元院長が経営効率や営利を重視し手術器具の滅菌をしなかったり、角膜を切開するブレードを使い回したりと基本的な衛生管理を怠ったままレーシック手術を実施していたことによるもの」とされています。これを受け、現在では日本眼科学会が作成した「屈折矯正手術のガイドライン」により、レーシック手術中の留意点などが示されています。

 

こういったガイドラインに書かれている内容を見つつ、実際に受けようとしているクリニックのホームページなどで「手術環境」「実施している感染症対策」などを確認することが、過去に起きたような感染症被害からの回避につながります。

 

参照:医療問題弁護団 銀座眼科レーシック集団感染事件

一度削った角膜は元に戻せないため、過矯正による遠視被害に注意しよう

レーシック手術によって削った角膜を元の状態に戻すことはできません。そのため、遠方が見えすぎてしまう過矯正には充分な注意が必要です。目が過矯正の状態になると、頭痛やめまい、吐き気、眼精疲労を引き起こす危険があります。また、消費者庁 国民生活センターの発表によると、事故情報データバンクに寄せられたレーシック手術による危害情報80件のうち、最も多い症状が「過矯正による遠視」と報告されています。下記では、同発表で報告された事例を一部抜粋し紹介します。(※1)

消費者庁が公表するレーシックによる遠視被害の事例

"レーシックによる角膜の削り過ぎで遠視にされ、目の周りの筋肉が常時痛む。眼科にて両眼視検査を行い、外斜位(※2)11が発覚した。プリズムレンズ(※3)の遠視眼鏡、目薬等で多少の軽減はするものの、毎日痛みでつらい。"
(平成19年2月手術 男性 30歳代)

 

"インターネットで有名人が出ている広告を見て眼科を訪れ、レーシック手術を受けた。手術後、遠視になってしまい、頭痛や目の痛み、吐き気があり仕事ができない。"
(事故発生年:平成25年 女性 30歳代)

 

"家族がもらったクーポン券を使ってレーシック手術を受けた。手術後、目の表面や 奥の痛み、めまい、まぶしさ、焦点が合わないなどの障害が起きた。3Dの画像を一 日中見ているような状態で、吐き気もひどい。遠くは見えるが近くが見えづらく、パソコンを使う仕事に支障を来している。"
(事故発生年:平成25年 女性 40歳代)

また、同庁が2013年11月に実施したレーシック手術経験者600名を対象としたアンケート調査(※4)では、レーシック手術後に「希望した視力になった」が74.3%(446人)に対し、「希望した視力に届かなかった」が13.0%(78人)、「一旦は希望した視力になったが、元の視力に戻ってしまった」と「矯正され過ぎた」がそれぞれ5.0%(30 人)という回答になりました。

 

これらの事例を踏まえ消費者庁では、「矯正の目標として、裸眼視力1.2や1.5を目指すのではなく、やや控えめの視力目標を設定した方が、過矯正による遠視問題を避けることができる」と助言をし、「軽度の近視は老視になったときに有利である」とも述べています。

 

角膜の削り過ぎによる遠視被害を避けるためには、「理想の視力よりも少し近視気味の状態でとどめる」という選択もいいかもしれません。

 

※1 期間:2009年度〜2013年11月8日
※2 片眼を隠した際に、隠された方の目が潜在的により遠方を見ようとし、目標物より外側を向く症状
※3 左右の視線のズレを補正するレンズ
※4 対象:20~60歳代のレーシック手術経験者600人、実施年:平成 25年11月

 

参照:レーシック手術を安易に受けることは避け、リスクの説明を十分受けましょう!-希望した視力を得られないだけでなく、重大な危害が発生したケースもあります-

ドライアイやハローグレアなどの術後に起こりうる体調不良について十分に説明を受けよう

レーシック手術後に、一時的なドライアイの状態が続く場合があります。これは、手術によって一時的に視神経が損傷され、涙が出にくくなるためです。ドライアイの状態が続く期間は、個人差はありますが、半年から1年ほどと言われています。また、術後に「ハロー・グレア」といわれる、夜間や暗い場所で光のギラつきやまぶしさを感じたり、信号の光などがぼやけて見えたりする症状が出る場合があります。ハロー・グレアが起こる原因は、夜間に瞳孔が開くと目に入る光の量が多くなり、角膜を削った部分とそうでないところに多少の屈折力の違いが発生するためです。

 

消費者庁 国民生活センターによると、こういった術後に起こりうる体調不良について医療機関から十分な説明を受けないまま手術が実施されてしまう事例が報告されています。下記では、その中で報告された事例を一部抜粋し紹介します。(※1)

消費者庁が公表するレーシック術後の体調不良の事例

"レーシック手術を宣伝している眼科医院に行き、手術を受けた。手術前にリスクの説明はなかった。手術後、視力は両目とも 0.8~1.0 くらいになったが、ドライアイになり、10 分ごとに目薬をつけないと目を開けていられないような状態である。事前にリスクを聞いていれば手術はしなかった。"
(事故発生年:平成22年 女性 40歳代)

 

"インターネットで近所の病院を見付け、手術を受けた。術後、目に違和感が出て見え方もおかしくなり、目が痛み、乾くようになった。現在、地元眼科で症状を緩和するための眼薬を処方してもらっている。広告は、メリットばかりをうたい、手術を受ける前も危険性についての十分な説明がなかった。"
(事故発生年:平成18年 男性 20歳代)

また、同庁実施のレーシック手術経験者600名を対象としたアンケート調査(※2)では、「手術後に視力以外の症状や不具合が生じている」と回答した人の割合が43.2%(259人)にものぼり、「光がにじんだりギラギラしたりするようになった」16.5%(99人)が最多で、次点が「ドライアイが続いている(6ヶ月以上)」13.8%(83人)となりました。

 

これらの結果を受け消費者庁では、「ハロー・グレアやドライアイは術後長期間持続することもあるため、手術前に、可能性のある合併症と問題点について十分に説明を受け、理解し、同意しておく必要がある。 」と助言をしています。

 

メリットなどの甘い言葉で巧みに契約まで持っていくような悪質な病院には気をつけましょう。また、「安心LASIKネットワーク」に入会している病院から選ぶことで、そういった悪質な病院を避けることに繋がります。

 

※1 期間:2009年度〜2013年11月8日
※2 対象:20~60歳代のレーシック手術経験者600人、実施年:平成 25年11月

 

参照:レーシック手術を安易に受けることは避け、リスクの説明を十分受けましょう!-希望した視力を得られないだけでなく、重大な危害が発生したケースもあります-

緑内障の早期発見のために術後も定期的に眼科に通おう

レーシック手術によって角膜を削ると、術後に眼圧測定をした際に眼圧が下がることが知られています。これは、角膜が薄いほど、また角膜のカーブが緩いほど眼圧測定では眼圧が低く測定されてしまうためです。眼圧測定は主に、緑内障の発見につながる検査なので、レーシック手術を受けることで緑内障の早期発見が遅れるリスクがあるのです。

 

つまり、レーシック後の緑内障の早期発見には「術後も定期的に眼科に通うこと」と「過去にレーシック手術を受けたことを医師に伝える」ことが重要となってくるわけです。

角膜を削ることに抵抗がある人はICL(眼内コンタクトレンズ)も選択肢に

近視矯正には、レーシックの他にもICL(眼内コンタクトレンズ)もあります。ICLとは、移植可能なコンタクトレンズ(implantable contact lens)の略で、小さな切開創からの中にレンズを直接入れ込み視力を矯正する治療法です。度数が進行した場合など、必要であれば医師によってレンズの取り出しも可能です。

 

レーシックはレーザーを使い角膜を削るため、一度削ってしまうと元に戻せない手術法です。一方、ICLの場合、目の中に入れたレンズは取り外しが可能です。そのため、ICLはいつでも手術前の状態に戻せます

 

また、ICLはレーシックが適合できなかった方にも適合する可能性があります。しかし、ICLにかかる費用の相場は約400,000円〜約600,000円とレーシックよりかなり高額になります。

 

角膜を削ることに抵抗がある方は、ICLを検討してみてもいいかもしれません。

レーシック手術のメリットとデメリット

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メリットデメリット
  • メガネ・コンタクトが不要になる
  • 術後のよくなる速度が速い
  • ほかの視力矯正手術よりも費用が安い
  • 角膜を削るため元に戻せない
  • 角膜が薄い人は適用できない
  • 術後一時的にドライアイや
    ハローグレアが出る可能性がある

 

レーシックは視力矯正手術の中でも術後のよくなる速さや費用の安さがメリットです。ただし、元々角膜の厚みが薄い人や強度の近視の人は適用できない可能性もあります。

 

また、術後はドライアイになったり、夜間の光にまぶしさやぎらつきを感じるハローグレアといった後遺症・合併症が出る場合も。症状は基本的に一時的で、数ヶ月程度で治まっていきますが、リスクはゼロとは言えません。

レーシック手術の治療の流れは?

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レーシック手術の流れを簡単に解説しますレーシック手術の流れがひと通りわかると嬉しいですよね。クリニックによって期間など細かい差異があるので、気になるクリニックはホームページで実際に確認してみましょう。

 

工程

期間

検査予約~適応検査まで

3日~3週間程度

適応検査~術式決定まで

3日~1週間程度

術式決定~手術日まで

1週間~3週間程度

手術後の定期検診

翌日~1年後まで定期的に

 

 

検査予約

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まずはWebや電話から検査の予約をします。 コンタクトを使用している方は、角膜の形状・状態に影響して正しく検査できなくなるおそれがあるので、基本的に検査前から使用を中止することになります。下記の表に検査前のコンタクト装着制限期間をまとめるので、ぜひ参考ください。

 

検査前のコンタクト装着の制限

コンタクトの有無、種類

検査前のコンタクト装着の制限

コンタクトなし

3日後以降に検査可能

ハードコンタクト

3週間後から検査可能

ソフトコンタクト

2週間後から検査可能

 

適応検査

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レーシック手術に眼球が適応しているかどうかの適応検査を受ける必要があります。検査内容はクリニックによって異なりますが、一般的には10項目前後です。適応検査当日は、2~3時間かけて10項目ほどの適応検査を入念に行います。

 

検査結果が出るまで数日~1週間程度かかり、 人によっては追加の検査が生じる場合もあります。下記に検査内容をまとめるので、参考ください。

 

検査項目例

  • 眼圧測定
  • 角膜形状解析
  • 角膜内皮検査
  • 角膜圧測定
  • 眼底検査
  • 前房深度検査など

 

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品川近視クリニック

医師の診察・治療プラン決定

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適応検査の結果を踏まえた上で、医師とのカウンセリングの中で手術方法を決めます。手術方法が決まったら、術前検査・手術日・手術後の通院スケジュールを決定。クリニックによって手術日が限定されている場合もあるため、休日を取るなど調整しましょう。

手術当日

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手術前には体調の確認のために検温・血圧測定などを行い、手術後の注意事項を説明されます。手術時に瞳孔を大きく開くために散瞳剤を点眼して、点眼麻酔と目の消毒を行い手術に備えます。

 

手術時間は片目あたりおよそ10~20分程度です。手術中は麻酔をしているので、刺激はありませんが、目を押されるような感覚があります。術後は院内で1~2時間ほど安静にして、帰宅するという流れです。

術後検診

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目の状態が安定するまでは、医師の指示に従い定期検診を受けましょう。まずは翌日検診、翌日以降は3日後、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後と定期的に検診があります。

 

レーシック手術後、翌日には視力矯正し視力1.0以上が期待できます。 ただし、手術後1ヶ月程度は日常生活に制限が生じるので、計画的に手術を受けましょう。多くのクリニックでは術後1~3年程度の保障期間が設けられています。

レーシック手術についてのよくある疑問

ここでは、レーシック手術に関するよくある質問をまとめています。

レーシックって何年もつの?

レーシック手術で得られた視力は、基本的に持続するため、レーシックの効果に「寿命」というものはありません。


ただし、レーシック手術を受けた人全体の約5%程度の人は手術前の視力に戻ってしまうことがあります。特に、もともと強度の近視や乱視だった人は、術後1年以内に近視が再発してしまう可能性があります。


また、加齢とともに自然に遠視(近くが見えづらくなること)になっていく” 老眼 ”は、レーシック手術を受けていても、受けなくても妨げることはできません。


レーシック手術をしている医院の大半は、術後1〜3年程度のアフターケアを行っており、手術費用に術後のアフターケア代が含まれていることがほとんどです。


アフターケアの期間中は、再手術や微調整が可能なため、事前に確認しておきましょう。

レーシック手術とICL(眼内コンタクトレンズ)の違いは?どっちが安全?

レーシックは、角膜の表面を削ることで視力を矯正する手術で、費用が比較的安く、手術後の回復も早いのが特徴です。

 

手術費用の相場は20〜30万円ほどで、早い人では手術翌日には通常の生活にもどることができます。


一方、ICL(眼内コンタクトレンズ)は、角膜に小さな切開を入れてレンズを挿入する手術です。ICLの最大の特長は安全性の高さで、施術にはICL認定医の資格が必要です。また、レンズは取り外し可能なため、レーシック手術と違い、いつでも元の状態に戻すことができます。


ただし、ICLはオーダーメイドのレンズを使用するため費用が高く、手術までの準備期間も長くなります。


それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、自分の目の状態に合った方法を事前検査で確認してみましょう。

レーシック・ICL以外の視力矯正方法って何があるの?

視力矯正の方法はレーシックやICLだけではありません。たとえば、オルソケラトロジーという就寝中に専用レンズを装着し角膜の形を矯正する方法もあり、その他にもさまざまな手法が存在します。

 

レーシック手術しか扱っていない医院では、合わなかった場合に他院へ紹介されるか、説明不足のまま手術が進んでしまう可能性もあるため、慎重に進めましょう。


レーシック手術で失敗しないためには、「レーシック」という一つの手段にとらわれず、患者の目に合わせてさまざまな視力矯正方法を提案できる医院を選びましょう。

レーシック手術でどのくらい視力がよくなる?

一般的には、術後翌日の検査時には、視力が1.0〜1.5程度まで回復する場合が多いです。

 

レーシックは術後の視力回復が非常に早い傾向なのが特徴です。手術直後から、世界がはっきり見える感動を体験できる人もいますが、視力の回復には個人差があるので、その点は事前に理解しておきましょう。

レーシック手術で老眼になりやすくなるって本当?

老眼はレーシック手術・ICL手術に関わらず、加齢によって発生するものです。そのため、レーシック手術を受けたかどうかで、老眼(遠視)になる時期が変わることはありません。

 

ただし、もともと近眼の強い人は手元にピントが合いやすい状態です。そのため、老眼になったことを通常よりも自覚しやすい場合はあります。

 

また、レーシックは近視・遠視・乱視の矯正手術であり、老眼を治療するものではありません。ただ、ICLには老眼に対応できる遠近両用眼内コンタクトレンズもあるので、気になる方は対応可能な医院に相談してみましょう。

レーシックは2回目も手術できる?

レーシック手術は、原則として1回、多くても2回までとされています。


しかし、角膜の厚みが足りない場合、2回目以降の手術ができないこともあります。


再手術が可能かどうかは、術前の適応検査によって判断されるため、希望する場合は必ず医師に相談しましょう。

レーシック手術で失明する可能性はどれぐらい?過去に失明した例はないの?

レーシック手術が直接の原因で、失明に至ることは理論上ないと言われています。


その理由は、レーシック手術の範囲は角膜の表面にとどまり、失明に関わる” 網膜 ”には一切の影響を与えないからです。ただし、術後に緑内障を発症し、適切な診断や治療が遅れた場合に失明リスクが高まることはあります。


レーシック手術を受けた人は、特に角膜が薄くなり、眼圧測定が正確に行いづらくなるため、緑内障の発見が遅れることがあります。そのため、レーシックは「手術したら終わり」ではなく、術後の定期検診を欠かさず、異常を感じたらすぐに眼科を受診することを念頭に入れておきましょう。

レーシック手術後にドライアイになるって本当?

レーシック手術後、一時的にドライアイの症状が出ることがあります。これは、手術によって角膜の神経が一時的に損傷し、涙の分泌が減少するためです。


ドライアイの症状は個人差がありますが、通常は半年から1年ほどで回復すると言われています。また、夜間や暗い場所で光がギラついて見える「ハロー・グレア」現象が起こることもあります。


「ハロー・グレア」が起こる原因は、夜間に瞳孔が開くと目に入る光の量が多くなり、角膜を削った部分とそうでないところに多少の屈折力の違いが生じるためです。これらの症状は時間とともに軽減することが多いですが、術後に違和感がある場合は医師に相談しましょう。

レーシック手術に後遺症や合併症はないの?

レーシックは角膜を削る手術のため、術後に角膜の強度が低下することがあります。そのため、事前の適応検査では角膜の厚みや強度、眼圧などを正確に測定することが非常に重要です。


もし「円錐角膜(眼圧に対して角膜の強度が弱いために角膜が突出する病気)」の兆候があるにもかかわらず、見逃されてレーシック手術を受けてしまうと、「ケラトエクタジア(角膜拡張症)」という重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。


不安な場合は、検査結果の説明を聞くタイミングで「角膜の強度に問題はありませんか?」と医師に確認しておくと良いでしょう。

レーシック後に白内障や緑内障になった時、治療は受けられる?

レーシックを受けた後でも、白内障の治療は基本的に受けられます。


ただし、角膜の形状が変化しているため、それを考慮した眼内レンズの選定が必要になるため、レーシック経験者の対応に慣れた病院を選ぶと良いでしょう。


一方、緑内障の場合は、レーシック経験者に対する治療は難しく、断られる場合が多いです。そういったリスクについても医師とよく相談したうえでレーシック手術を受けるか考えましょう。

白内障、緑内障って何?

白内障とは、加齢により水晶体が濁って視界がぼやける病気のことです。緑内障とは、眼球の奥にある視神経が障害されて視野が欠けていく病気で、日本人の失明原因の第一位とされています。どちらも進行性の病気で、重症化すると手術が必要になる場合があります。

レーシック手術の費用相場はどれくらい?

レーシックの費用は医院や術式によって異なりますが、約20万円〜30万円が相場です。


しかし、これはあくまで目安であり「メスではなくレーザーを使用することで、より薄く滑らかなフラップを作る」など術式や使用機器によって費用は変わります。

レーシック手術で高額医療費制度は使える?

レーシック手術は美容・自由診療に該当するため、公的な高額療養費制度の対象外です。


ただし、医療費控除の対象にはなるため、確定申告時に申請すれば所得に応じて還付金が受け取れる可能性があります。また、生命保険の一部には給付対象となるケースもあるため、事前に保険会社へ確認しておくと良いでしょう。

安い手術と高い手術の違いは何?

レーシックの手術費用は、フラップ(ふた)の作成方法によって大きく変動します。

 

マイクロケラトームと呼ばれる電動メスを使用してフラップを作成する場合、比較的安価に施術が可能ですが、フェムトセカンドレーザーと呼ばれるレーザー機器を使用してフラップ作成をする場合は、比較的高額な費用になります。


例えば、品川近視クリニックの料金表を例に挙げると、厚生労働省が認可するフェムトセカンドレーザー機器「イントラレース」を使用する「品川イントラレーシックアドバンス」は158,000円(税込)に対し、マイクロケラトームを使用する「スタンダードレーシック」は75,000円(税込)と半値以下の価格設定となっています。

 

一概に費用だけを比較するのではなく、こういった施術内容を確認した上でどのコースにするか決めましょう。

レーシック手術前の検査はどんなものがある?

レーシックやICLの手術を受ける前には、2〜3時間ほどかけて適応検査を行います。


検査内容には、眼圧測定、角膜形状解析、角膜内皮検査・角膜厚測定・眼底検査などが含まれます。これらの検査によって、手術が安全に行えるかどうかが判断されます。検査の詳細や所要時間は医院によって異なるため、予約時に確認しておくと安心です。

手術前はコンタクトレンズをいつまで着用できる?

正確な角膜の形状を把握するため、手術前には一定期間コンタクトレンズの着用を中止する必要があります。

 

コンタクトレンズの種類未使用期間
ソフトコンタクトレンズ3日以上
ハードコンタクトレンズ2週間以上

 

これはあくまで目安であり、個人差や医院の方針によって指示が異なる場合があります。必ず医師の指示に従ってください。また、手術後は1週間ほど、洗顔・洗髪・アイメイクに制限があります。翌日から出勤などは可能ですが、肉体労働などを伴う場合はあらかじめ医師に相談してください。

レーシック手術に年齢制限はある?

18歳以下の未成年者は、レーシック手術を受けられません。上限はありませんが、高齢になると老眼や白内障などの他の症状が出ている場合もあります。まずは検査を受けて適用かどうか確かめましょう。


レーシック手術は、18歳未満の未成年には適応されません。これは、視力が安定していない可能性があるためです。


また、年齢の上限は設けられていませんが、高齢になると白内障や老眼などの別の目の問題が出てくる場合があるため、適応検査の結果によってはレーシック手術を受けることができない可能性があります。

レーシック手術は痛い?手術後に痛みはある?

レーシック手術中の痛みはほとんどありません。


レーシック手術は、点眼麻酔(目薬タイプの麻酔)を使用して行われるためです。希望があれば、笑気麻酔を併用することが可能な病院もあります。


ただし、施術中に眼球が押されるような感覚を覚えることはあります。また、手術後は麻酔が切れることで、数時間〜半日ほど目がしみるような違和感や軽い痛みを感じることがありますが、時間とともに治まるのが一般的です。

手術日の翌日は仕事を休んだ方がいい?運転はできる?

デスクワーク中心であれば、手術翌日の検診が終了次第、仕事復帰できます。しかし、屋外での作業や運動、車の運転などは休んだ方がいいでしょう。また、手術後は1週間ほど、洗顔・洗髪・アイメイクに制限があるため、あらかじめ医師に相談してください。

レーシックをしてもカラーコンタクトはできる?

レーシック手術を受けた人でも、術後1ヶ月以降であればカラーコンタクトをつけることはできます。

 

ただし、角膜のカーブ(ベースカーブ)が変化していることがあるため、術後の定期検診時に、カラーコンタクトの使用について必ず医師に相談しましょう。合わないレンズを使用すると、眼のトラブルを引き起こす可能性があります。

レーシック手術後に視力が低下することはある?

レーシックは5~10年経過すると「近視の戻り」が生じる恐れがあります。ただし、確実に発生するものではなく、特に近視の度合いが元々強かった人に生じやすい傾向があります。