電気とガスはセット契約よりも、それぞれ別会社に申し込む方が、2社分のキャンペーン特典を受け取れてお得です。

そこでこの記事では、

1. キャンペーン情報
2. 実際のガス代

を比較し、契約するメリットの大きなガス会社をランクづけしました。

さっそくですが契約のメリットが大きいガス会社を割り出すために、現在行われているキャンペーンと、各社同条件でガス代の請求金額をシミュレートしました。

現在行われているキャンペーンはエルピオ都市ガスの3,000円キャッシュバックキャンペーンです。

ガス会社のキャンペーンは珍しいため、少しでもお得にしたいならエルピオ都市ガス一択ですよ。

使用量は1人暮らしの月平均である14m3で計算しました。

※1 ガス単体申し込みは不可

※ 原料費調整額： 2025年3月検針分

※ 消費税＆政府の価格変動対策値引き：反映済み

続いて、ファミリーでの料金比較です。

使用量は3人暮らしの月平均である26m3で計算しました。

※1 ガス単体申し込みは不可

※ 原料費調整額： 2025年3月検針分

※ 消費税＆政府の価格変動対策値引き：反映済み

ガス料金自体はどの会社でもそれほど大きな違いはなくほとんど横並びの結果でした。

そんな中でも比較すると、ガス会社単体で契約する場合に安いのは、エルピオ都市ガスとCDエナジーです。

キャッシュバックならエルピオ都市ガス、大手ならCDエナジー、と選ぶのをおすすめします。

神奈川県でプロパンガスを少しでも安くしたい場合は、「プロの力」を借りるのが一番です。具体的には、「エネピ」のような無料の料金比較サイトに依頼しましょう。

これは、一般消費者では業者間でクローズドにされている料金を正しく知ることができないためです。

実はプロパンガスは料金を公開・透明化する必要がないため、たとえ同じ地区でも申し込みルートによって料金が異なることがよくあります。そのため、ガス会社と繋がりのある比較サイトを利用しましょう。

ただし、賃貸物件の場合はオーナーの意向でプロパンガス会社が指定されている場合もあります。その場合は変更できません。

プロパンガスの販売店の多くは、財団法人日本エネルギー経済研究所の民間組織である「石油情報センター」の平均価格を参考に値付けしていると言われています。また、原価が下がっても小売価格を下げることはほぼなく、高止まりしています。

特に賃貸などはオーナーがプロパンガス会社を指定しますが、入居者はガス会社の変更権限を持たないため、高い料金でも使わざるをえない事情がますます事業者優位にさせています。

実は筆者はプロパンガスを都市ガス水準の料金で使用しています。これは、住宅の工務店経由で紹介された契約のためです。

しかしその料金は公式サイトで公開されているものとはかけ離れています。このように、クローズドで実際に問い合わせなければ表に出てこない契約も実際にあります。

神奈川で光熱費を安くしたいものの、やっぱり大手がいいし…と迷っているなら、東京ガスの電気ガスセットに揃えるのをおすすめします。つまり、ガスではなく電気の変更です。

大きな割引はありませんが、若干お得になります。

以下は上記の試算に当てはめた東京電力・東京ガスそれぞれの料金プランです。興味のある方はご覧ください。

さらに、東京ガスの電気ガスセットにそろえると、料金が0.5％OFFになります。

ここからはガス会社を選ぶ際のポイントを解説します。

まずは、これから契約するのが「都市ガス」か「プロパンガス（LPガス）」かを明確にしましょう。

物件のエリアによって「都市ガス」か「プロパンガス」かは自動的に決定します。どちらにするかを入居後に自由に選べる訳ではないため、引越しが控えている場合は物件が決まってから契約しなければなりません。

• 東京ガスエリア … 横浜市・川崎市・横須賀市・平塚市・鎌倉市・藤沢市・茅ヶ崎市・逗子市・相模原市・三浦市・大和市・海老名市・座間市・綾瀬市・葉山町・寒川町・大磯町・中井町・開成町・南足柄市
• 厚木ガスエリア … 厚木市・伊勢原市の一部地域
• 秦野ガスエリア … 秦野市・平塚市・伊勢原市の一部地域
• 小田原ガス … 小田原市、南足柄市、中郡二宮町、足柄上郡大井町、足柄上郡開成町、足柄下郡箱根町の一部地域　など

上記以外の地域では自動的にプロパンガスになります。

また同市内であっても前面道路に都市ガス配管の埋設がない場合はプロパンガスの場合もあります。

A. プロパンガスより都市ガスの方が安いです。

プロパンガスは自由料金の上に価格競争も過熱しておらず、さらに自宅にボンベを配送設置する費用も含まれるため、全国的に価格が高止まりしています。

A. 場合によっては可能ですが、工事費がかかります。

プロパンから都市ガスへ変更するには、道路に埋設されている都市ガス配管の延長工事が必要で、数十万〜数百万もの費用がかかります。当然賃貸物件では難しいため現実的ではありません。

都市ガスもプロパンガスも、料金は「基本料金」に加えて、「従量料金（（従量単価+原料費調整額）×使用量）」で決まります。

原料費調整制度とは、その名のとおり原料費（液化天然ガス（LNG）や液化石油ガス（LPG））の価格変動を反映した費用で、毎月変動します。

現在契約中のガス会社がある場合は、基本料金・従量単価と月額使用量を把握しておくと、次のガス会社と比較しやすいですよ。

2022年の政府統計家計調査によると、都市ガスにはなるものの以下のような数値が算出されています。

ガス会社のプランは「一般料金」「床暖プラン」「エネファームプラン」のように、利用するガス機器によってプランがわかれることが珍しくありません。

このようなガス消費量の多いプランは従量単価が一般料金よりもやや安く設定されている場合が多いため、必ずあらかじめ確認しましょう。

昨今は、電気・ガスの両方を手がけるエネルギー会社のほぼすべてが、「電気ガスセット」を提供しています。

しかし電気ガスセットは多くの場合で、それほど金銭面でメリットはありません。割引額は毎月100〜300円程度で、それよりも電気ガスの使い方を見直した方が節約額は大きいです。

そのため、「絶対に電気ガスの会社を揃えなければ」と思っていると、かえって損をする場合もあります。金銭的なメリットよりも、請求が一つになってわかりやすいといったメリットを魅力と思えば選択するのはありです。

実際の使用感には関係ないものの、インフラサービスは会社の信頼性を気にする人が多いですよね。結論、大手でも新ガス会社でもそこまで金額に違いはないため、大手がいいならずばり大手をお選びください。

もっとも、ガス事業は参入ハードルが高く、ガス事業を現在手がける会社は体力があり事業も大きい傾向があります。新規参入の増加＆撤退が問題になった新電力に比べて、新ガス会社はそこまで倒産の心配をする必要はありません。

都市ガスの料金はそこまで大きく変わらないため、料金以外のポイント制度や、見守りサービス、それ以外にも他業種と連携したサービスを取り入れているところもあります。

それほど料金が変わらないのであれば、選ぶ軸を料金以外にするのもおすすめですよ。

ここでは、都市ガス・プロパンガスそれぞれの申込み・切り替えの手順や流れを解説します。

都市ガス会社の切り替えはとても簡単です。

▼必要なもの

・氏名
・住所
・電話番号
・供給地点特定番号（都市ガス：17桁）

▼切り替え手順

新規の場合：申し込み希望日に開通（立ち会い必要）

同住所で切り替えの場合：申し込み→次の検針日から開通（立ち会い不要）

基本的に難しい処理は何も必要ありません。工事費や初期費用などは無料で、切り替えの場合も今使用中のガス会社への連絡すらも不要です。1つの住所で契約が重複することはありません。

プロパンガスの場合も原則都市ガスと同じく申込みをするだけですが、会社の切り替えがトラブルとなる場合があります。

• 利用中の給湯器やガス配管などの機器代が単価に組み込まれている（切り替えで違約金が発生する）
• 解約連絡を自分でしなければならず、しつこい引き留めに遭う

上記2点がトラブルの多数を占めるため、契約状態の確認を行い、毅然とした態度で手続きを行わなければなりません。

プロパンガスは初めから市場は開放されており、電気ガス自由化政策は関係なくもともと自由料金です。しかし、だからこそ価格が公表されていなかったり、知らぬ間に機器料金が上乗せされていたりと、消費者にとって不利な面が存在します。しっかりと下調べ・比較をした上で申し込みましょう。

引越し先で新たにガスを契約する場合は、必ず今の住所では解約の手続きを行いましょう。

実は、古い住所でガスの契約が残っており、新しい住人が自分で契約をせずに、以前の住人の契約にタダ乗りしてしまう自体が発生しています。

電気ガスの契約が必要なことを知らない人が増えている、とも言われています。無駄な出費を避けるためにも、家を引き払うなら必ず電気ガスの契約も解約しましょう。

ここでは、新ガス会社やガス会社によくある質問をまとめて紹介します。少しでも疑問に思う不安は契約前に解決しておきましょう。

ガス自由化（都市ガス※の小売全面自由化）とは、従来の大手ガス会社だけでなく、新ガスと呼ばれる事業にもガスの販売を可能にし、すべての消費者がガス会社や料金メニューを自由に選択できる制度変更のことです。

世界的にもエネルギーの自由化が進められており、電力自由化と共に国際社会に足並みをそろえるため、経済産業省が主導し行っている政策の一つです。

2017年4月に開始された全面自由化をきっかけに、多くの事業者が電気の小売事業に参入、料金メニューやサービスが多様化しました。2021年9月時点で約427万件、16.7%の人が新ガス会社に乗り換えています。

※2017年に自由化となったのは都市ガスです。プロパンガスはもともと自由料金です。

すばり、価格競争が起こっているためです。

新ガスの料金が安い理由はガスを供給する仕組みにあります。新ガスは都市ガスの供給に関わる設備の大部分を、従来の大手ガス会社に対価を支払い使用しています。

その結果、新ガス会社はガス設備への投資を抑えられるため料金を安く設定できて、さらに価格競争につながります。

新ガス会社や大手ガス会社を問わず、すべての都市ガス会社は同じ大手のガス管を通じてガスを供給するため、ガス会社やプランによって受け取るガスの品質は変わりません。

また新ガス会社が倒産した場合は、お住まいの地域にある大手ガス会社が電気を肩代わりして供給します。そのため万が一の際にも、ガスが止まることなく安心して使えます。

また、新ガス事業への参入の際には、「ガスの保全技術」「一部設備の新規整備」が必要となるため、元々電力自由化よりも参入ハードルが高く、新ガス会社といえどほとんどは技術のある大きな会社ばかりです。安定性や会社の倒産といった心配は、新電力よりもずっと少ないですよ。

制度自体はもちろん全国で適用です。しかし、実際には肝心の新ガス事業者が少ない・ない地域もまだあります。東北地方・北陸・中国・四国地方などはその傾向が強く、都市ガス普及率の低い県ほど新ガス事業者の参入は少ないです。

もっとも、都市ガス普及率が低い地域はプロパンガスが主流で、プロパンガスはもともと自由料金のため乗り換えに制限はありません。

ガス自由化で新ガス会社に乗り換えるメリットはガス代の節約です。

事業者同士の競争によりサービスの向上といった側面もあるものの、消費者として一番のメリットはやはり光熱費の削減でしょう。また、新規申込キャンペーンでキャッシュバックや割引を受けられる場合も多いです。

新ガスに乗り換えるデメリットは、料金体系や割引をしっかり検討せずに乗り換えてしますと、料金が高くなる可能性があることです。

今どのような料金で使用中かは、ご利用者さん自身にしか把握できません。「年間XXXX円お得！」のような表記に惹かれてすぐに契約する前に、必ず試算しましょう。

ガスの供給開始日は原則として、手続き完了後の次回検針日の翌日、もしくは次々回検針日の翌日から供給されます。

電気同様にガスも検針日から検針日までが一つの区切りのため、引越しでの新規開通を除いて途中切り替えはありません。

現在プロパンガスを使っていて都市ガスに切り替えたい場合は、近くの道まで都市ガスの本配管が来ていれば切り換え可能です。

ただし、本配管から自宅までのガス配管引き込み工事が必要になり、10〜50万円、立地によってはそれ以上かかる場合があります。

また、給湯器やガスコンロなど、プロパンガス専用機器を都市ガス専用機器へ買い替える費用も必要です。

消費者と直接契約を結ぶ事業者を「小売時事業者」と呼びます。つまり、我々消費者が契約する電気ガス会社のことです。

都市ガス料金については、年間数万円もの差が出ることはほぼありません。

プロパンガス料金の場合は、年間数万円の差が出ることがあります。

都市ガスの場合はそれならどこを選んでも変わらないのでは？と思われるかもしれませんが、緊急時の対応や、ガス漏れや事故などのトラブル対応は差が出る場合があります。

また環境にやさしいエネルギーにこだわりのある人は、会社の理念なども確認するべきです。

まとめると、都市ガスの場合は会社を変えても大きな失敗はしないため、比較的柔軟に会社の変更ができます。