＼日本文学の著名な文豪を紹介／

夏目漱石	芥川龍之介	太宰治
余裕のあるゆったりとした作風 現代にも通じる普遍的なテーマが多い	人間の繊細な心情の動きを描写 短編小説が多い	暗い雰囲気のものからユーモラス溢れるものまで 作品によって作風が大きく異なる
こころ・坊っちゃん	羅生門・蜘蛛の糸	走れメロス・人間失格

そもそも文学とは、思想や感情を言語化して表現された芸術作品を指し、小説・日記・随筆・詩歌・戯曲などすべての総称です。日本文学最古の書物は「古事記」で、現代小説の先駆けとなったのは二葉亭四迷の「浮雲」になります。

文学小説には、一生に一度は読むべき小説・有名な小説・昔の本の代表作など読者の価値観や世界観をがらりと変えてしまうほどの作品が数多くあります。

今回の記事では、文学作品の選び方と最高傑作と呼ばれる文学作品・文学初心者・高校生におすすめな作品など文学作品のおすすめ33選を紹介します。

名作文学は国別・ジャンル・時代などさまざまな分類があります。慣れないと読みづらいものもあるので、興味のあるものを選んでみてください。

作者の国籍も文学作品を選ぶ際のポイントです。親しみやすい日本の作品・新鮮な海外の作品など、どちらが自分に合っているかチェックしてみましょう。

親しみやすい日本の名作が読みたい方には、日本文学がおすすめです。日本文学は文化・風習など周知していますので、入っていきやすく非常に読みやすいといえます。登場人物たちにも共感しやすいのが特徴です。

海外の文化・風習などに興味がある方には、海外文学がおすすめです。日本人とは基本的な感性・常識が異なるため、今まで知らなかった面白い文学作品に出会えます。未経験の新鮮なものに触れてみたい方はぜひ挑んでみましょう。

文学にはさまざまなジャンルがあります。これまで読んできた小説の中で好きなジャンルから、名作文学を選んでみるのもおすすめです。

ロマンチックな気分に浸りたい方には、恋愛小説がおすすめです。日本文学なら伊藤左千夫の「野菊の墓」などがあり純粋な世界に心が洗われ誰もが涙します。発表が1906年なので、100年以上も読み継がれている不朽の名作です。

海外文学でなら「愛を読む人」などをおすすめします。ドイツ人作家が描く映画化もされた、恋愛小説です。戦争・ナチス・正義を背景に恋愛小説でありながら重く切ない物語になります。

謎解き要素が好きな方には、推理小説がおすすめです。人気作家、東野圭吾の作品にもベストセラーの名作があります。ミステリー要素だけでなく、感動をもたらす「容疑者Xの献身」は有名です。

「そして誰もいなくなった」はアガサ・クリスティーの名作で、島の主から招待状を受け取った10人が、島で次々と事件に巻き込まれていくスリル溢れる作品になります。ドラマ化や映画化が繰り返されている古典的名作です。

深く考えさせられ、いつまでも自分の中に残り続けるような重いテーマを扱った作品が好きな方には、悲劇がおすすめです。悲劇と聞いてまず思い浮かべるのは、古典としてシェイクスピアの作品が挙げられます。

お馴染みの「ロミオとジュリエット」に加えて世界が認める4大悲劇であるハムレット・オセロ・マクベス・リア王をぜひ読んでみてください。

小説にはその時代の背景や価値観、世界観が少なからず反映されています。関心のある好きな時代から選んでみましょう。

「雨月物語」は江戸時代中期、上田秋成によって書かれた短編9編から成る古典小説です。中国や日本の古典を取り入れながら、怪奇死霊を語ることで権力・死・愛など人間の真実を描いています。

昔の小説は読みにくい面もありますが、内容が入りやすいのと、解説とともに読み進められるので、古典の初心者にもおすすめです。

近代文学小説には教科書に載っているような名著がたくさんあります。夏目漱石の「こころ」は中高の教科書にも掲載されている、明治期に書かれた名作です。しかし、教科書に掲載されているのはほんの1部にすぎません。

夏目漱石を始めとして、一度はすべて通して読みたい日本を代表する永遠の名作が多い時代です。

現代文学では芥川賞を受賞した螢川や太宰治賞受賞を受賞した泥の河は、宮本輝珠玉の代表作です。命の美しさと儚さを幼年期と思春期の視線から映す短編で、誰でも読みやすいうえに、生涯心に残る景色を胸にとどめられます。

未就学児には絵本、小学生には児童小説といったように、文学作品にはそれぞれに適した対象年齢があります。名作の内容をしっかり理解するためには適した年齢があるため「対象年齢」に合わせて文学書を選びましょう。

学校が選ぶ課題図書や図書館が推薦する作品は子どもの「対象年齢」が考慮されており、積極的にお子さんに与えてみてください。

高校生・大学生の時代は、人生の中で感受性が1番豊かな時代です。特に大学1・2回生は忙しかった受験勉強が終わってひと息つける時期なので、有名な文学作品、特にじっくりと時間をかけなければ読み終わらない作品にトライしてみましょう。

不朽の名作に触れて、高校生や大学生だからこそ感じられる思いや感動を、ぜひ体験してください。

じっくり時間をかけて読める長編小説、集中して一気に読める短編小説、小説はさまざまな楽しみ方があります。

じっくり文学に浸りたい方には、時間をかけて物語の世界観を味わえる長編がおすすめです。長編小説の名作には高校入試で頻出の作家重松清の作品などがあります。肺の悪性腫瘍を宣告された男が、良い思い出のない故郷へと向かう物語です。

過去と現在とを行き来する物語が、男を再生へと導きます。大きな感動を味わえる名作です。

手軽に文学に触れたい方には短編がおすすめです。活字を読むのが苦手な方でも文章量が少なければ完読できます。短編集の名作は谷崎潤一郎初期の7編を収録した「刺青・秘密」などがあるのでチェックしてみてください。

作者の美が凝縮された「刺青」をはじめ、自伝小説「異端者の悲しみ」など、緻密で妖艶に描かれた言葉に魅力的な作品です。短いながらも濃い世界観に酔いしれます。

文学作品を選ぶ際に、海外国内問わず受賞作品や受賞作家を参考にするのもいい方法です。有名な小説が多くなるので、文学初心者にもおすすめします。

芥川賞や直木賞の受賞作は本屋などで必ず紹介されるので、気軽に手に取りやすいです。話題性が強く読む方も多いので、書評などの紹介記事も容易にチェックができ、レビューも多いので参考になります。

芥川賞は純文学なので、難しいと感じるかもしれませんが、直木賞はエンターテインメント性が強いので、入っていきやすい作品です。また、死ぬまでに読むべき作品が数多く生まれているのでぜひチェックしてみてください。

世界的規模の文学賞なので、歴史に残る名作になります。何か国語にも翻訳されるので、世界的な文学史に名を残す名作ぞろいです。外国語を学んでいる方にもいい教材になるかもしれません。

恋愛小説や推理小説など、好みの分野の文学賞を参考にするのもおすすめです。堅苦しい文学賞受賞作品とは違って気軽に手に取りやすい作品群といえます。本屋大賞・エキナカ書店大賞などの「私設文学賞」をチェックしてみましょう。

新人賞受賞作品などもチェックし、新しい作家に触れてみるのもおすすめです。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

文学とは言語表現による芸術を指します。純文学とは限らず作者や読者が芸術的と考える作品はすべて文学です。

文学初心者が作品を選ぶなら、まず名作と呼ばれる作品が定石かもしれません。名作を読んでみたい方には、世界あるいは日本国内で有名な文豪の最高傑作と称される作品がおすすめです。夏目漱石であればこころ・吾輩は猫であるなどがそれに当たります。

芥川龍之介であれば羅生門・鼻などが挙げられ、シェイクスピアであればハムレット・ロミオとジュリエットなどです。評価の高い読むべき小説とされている文学作品をぜひ読んでみてください。

文学というと純文学やむずかしい小説を思い浮かべますが、特に定義はありません。文字で表現するものならすべて文学ですから、エンターテインメント性のあるものも文学といえます。

文学初心者なら、まず読みやすく面白いものを選ぶことが大切です。気に入ったものが見つかれば、そこから世界はどんどん広がっていきます。以下の記事では、海外の名作を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

名作は、時を経ても変わらずに私たちに感動を与えてくれます。たまたま手に取った作品が、人生観を変えるほどの力を持っているかもしれません。本が好きな方も、これから読んでみたい方も、ぜひ本選びの参考にしてみてください。