ボツリヌストキシン注射(ボトックス)とは?

ボツリヌストキシン注射(ボトックス)は美容整形のメスを使わない治療です。しかし、失敗例もあるため、医師とのカウンセリングが重要になってきます。「失敗例」と聞くと不安に思う人も多いでしょう。実績や技術のあるクリニックを探すことにより気軽に通うことにもつながります。
今回は目的やクリニックの選び方、東京都内でボツリヌストキシン注射(ボトックス)の受けられるクリニックを紹介します。
ボツリヌストキシン注射(ボトックス)の目的

ボツリヌストキシン注射(ボトックス)を使う目的はさまざまです。あなたの気になるところを医師に相談してみましょう。
表情じわや小じわ

眉間の縦じわ・額の横じわ・めじりの笑いじわなど、顔には気になるしわがたくさんあるとため息をついてしまう人もいるでしょう。顔のしわは、表情筋の動きのくせや肌のたるみが原因です。注射により筋肉の動きを抑えることにより、気になる顔のしわを目立ちにくくします。
顔のエラ張り

「顔のエラはどうしようもない」とあきらめていませんか?顔のエラ張りの原因は骨の形だけでなく、発達しすぎた筋肉の影響もあります。発達した筋肉は、食べ物をかむ時の筋肉が関係しています。生まれつきだからとあきらめずに、クリニックに相談してもよいでしょう。筋肉の動きを抑えると、エラの目立たせないようにすることも可能です。
顔のたるみ

歳を重ねるごとに「頬がたるんできた」と感じている場合も、クリニックに相談してみましょう。頬のリフトアップは顔の広範囲の筋肉に注射を行います。リフトはたるみを目立ちにくくさせるための注射です。
ふくらはぎ

ふくらはぎは筋肉のつきやすい部位です。スポーツトレーニングやハイヒールの着用で筋肉が発達しすぎることがあります。そのため「ふくらはぎが太く見える」と悩む人もいるでしょう。ふくらはぎにボツリヌストキシンを使用すると、発達した筋肉の張りを目立たなくすることですっきりとした見た目になります。
ワキガや多汗症

ボツリヌストキシン注射はワキガや多汗症にも使われています。汗を分泌する汗腺(エクリン汗腺)は、ストレスや精神的な刺激を受けた時など交感神経が活発になることで、発汗しやすくなります。
ボトックス注射で汗腺の活動を抑制して汗の量を抑えるようアプローチします。ワキガや多汗症は手術もありますが、ボツリヌストキシン注射で抑えられることもあります。
ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)は保険適応外

「美容整形」のためのボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)は保険適用外となります。基本的には「病気を治す」「生活に支障がある」という時に使われるのが保険です。そのため、美容整形は全般的に保険適用外となるのです。しかし、一部では保険適応となることがあります。
保険適応できる場合もある

美容整形のため意外では保険適応となるケースがあります。「眼瞼けいれん」「片側顔面けいれん」、大量の発汗で生活に支障をきたす場合です。このような症状がある人は、保険適応となる可能性があるので医療機関へ相談してみましょう。
ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)には個人差もある

ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)の効果は薬剤の種類によって異なりますが、持続期間の目安は3~4ヶ月ほどです。しかし、個人差もあり、体内に抗体ができると持続期間が短くなることもあります。また、あなたの理想とは違うこともあるでしょう。
施術を受ける前には医師とのカウンセリングがとても重要です。持続期間を考えると、年に3~4回受けなければなりません。高額な薬剤を使用する場合は、通い続けられる料金設定のクリニックを見つけましょう。
金額の違いがあるのはなぜ?

ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)を受けようとネットを調べていくうちに、費用の違いが大きいことに気がつくでしょう。これにはいくつかの理由があります。
- 薬剤の種類:いくつかの薬剤があり、品質にも違いがあります。またジェネリックと呼ばれる後発医薬品もあり、価格の差が出てきます。
- 注入量や部位によるもの:しわを目立ちにくくしたい、ふくらはぎを細く見せたいと使用部位が違う場合は、もちろん注入量も変わってきます。部位が広範囲なほど費用は高額になります。
- 立地によるもの:クリニックがどこにあるのかでも費用は違います。都心部や駅に近いクリニックでは多くの経費がかかります。利便性のよいクリニックはメリットでもありますが、費用に差が出てくるのです。
東京でボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)対応のクリニック11選
聖心美容クリニック
こちらのクリニックでは、独自の注入方法を取り入れており、注入位置と量を考慮し自然な表情に仕上げてくれます。また、しわの大きさや深さによっても注入量を調整してくれるので、個人の顔に合った施術が可能です。HPではそれぞれの箇所の注入ポイントが書かれているため、参考にしてください。
※自由診療のため保険適用外です
TCB 東京中央美容外科
全国展開をしているクリニックのため、どこでも施術が受けられます。ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)が受けられる部位も多く、小鼻を目立たなくする注射も可能です。ふくらはぎだけでなく、太ももや二の腕にも対応しています。
※自由診療のため保険適用外です *2023年3月時点。
東京美容外科
こちらのクリニックではアラガン・リジェノックス・コアトックスを製剤として使っています。価格はリジェノックス・アラガン・コアトックスの順で高くなっています。海外での医療研修で先進的な美容医療を学んだ医師が在籍しているため、あなたの疑問や不安も軽減してくれるはずです。
※自由診療のため保険適用外です
共立美容外科
院内の内装にこだわり、リラックスして施術を受けられるよう配慮されたクリニックです。担当医・看護師をはじめとしたスタッフ全員がおもてなしの気持ちを持ち、患者がリラックスして施術を受けられるように院内の内装にもこだわっています。料金が明確でわかりやすいです。
※自由診療のため保険適用外です
品川美容外科
ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)の薬剤の種類が豊富です。薬剤は3種類ですが、しわやほうれい線にハリを与えるヒアルロン酸注射もあります。コアトックスは耐性がつきにくいため、継続的な注入も可能です。その他にもボツリヌス・トキシンやアラガン社のボトックス注射も用意されています。
※自由診療のため保険適用外です
TAクリニック
まだボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)に迷っている、本当に大丈夫なの?と悩んでいるなら、まずはカウンセリングから始めてみてはどうでしょうか?こちらのクリニックではカウンセラーがいるため、診察前の疑問や不安など丁寧に説明してくれます。カウンセラーなら医師に聞きにくいことも相談できます。
※自由診療のため保険適用外です
ガーデンクリニック
完全予約制で他の患者と会うことがなく、相談や施術を受けられます。ガーデンクリニックは医学博士やさまざまな科目の専門医が在籍しています。子供のワキガ施術も対応があり、手術だけでなくボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)での治療もあります。薬剤は2種類あり、悩みの状態により薬剤を選んでくれます。
※自由診療のため保険適用外です
Mods Clinic (モッズクリニック)
医療ローンの相談も受け付けており、利用しやすいクリニックです。東京・千葉・埼玉・神奈川以外から通う人には交通費補助制度もあります。また大阪にもクリニックがあり、年中無休なので週末の施術も可能です。
※自由診療のため保険適用外です
水の森美容外科
顔のしわを気にされている人にはおすすめのクリニックです。額・眉間・鼻横・目尻・目の下・くちびるの上・あごなどのしわに対応しています。部位によってはボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)とヒアルロン酸注入を使い分けてくれるので、担当医の説明をよく聞いて、相談するといいでしょう。
※自由診療のため保険適用外です
湘南美容クリニック
ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)約79万件*の実績を持つクリニックです。注射の針が従来のものから36%も細くなり、痛みや内出血などに配慮されています。1箇所8,000円(税込)〜からできます。
*2022年8月まで
※自由診療のため保険適用外です
城本クリニック
医師と看護師が所属おり、資格取得者がそろっているクリニックです。知識を豊富に持った専門スタッフが無料でカウンセリングを受け付けてくれます。患者の気持ちに寄り添ってくれるので、初めての方にも対応してくれます。
※自由診療のため保険適用外です
ボツリヌストキシン注射による症状や失敗例も理解しよう

失敗例のほとんどが使用量や打つ部位の間違いです。自分に合ったクリニックを探すと失敗の可能性は低くなります。
症状

ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)による内出血や腫れなどがあります。これは注射針が細い血管に当たってしまい起こる症状です。熟練した医師であれば、このような症状が出る確率は低いでしょう。内出血は通常1週間ほどで目立たなくなるので、その間はコンシーラーやファンデーションでカバーすることもできます。
過度の注入や注入不足による失敗例

もし施術を利用したいと思っているのなら、適正量を使いましょう。患者ではわかりませんが、実績の多いクリニックであれば適正量を知ることができます。適正量は多くても少なくてもいけません。医師の指示通りにしてください。
スポック・ブロー

スポック・ブローとは眉尻が不自然に下がってしまう症状です。これは眉間や額にできるシワを取る際に起こることがあります。顔の表情筋の前頭筋に関係しています。眉間に使用する量とその外側の使用量が同じだった場合にこのような結果になる恐れもあるのです。以下のような人は注意が必要となります。
- 過剰に表情筋を使用している
- 三県や前額部に余剰皮膚が多い
- 65歳以上
表情の喪失

ほうれい線に対して注射をおこなった時の例となります。誤った部位に注射をすると筋肉が緩み、表情筋が動かせません。日常生活での支障も大きいのも特徴です。これは医師によるものが多く、クリニック選びが非常に大切になります。
部位によっては2つ同時にやってはいけない

注射を顔の下に使用する場合に起こる例です。例えば口角を上げたい・下くちびるの下にあるしわを取りたい・マリオネットラインを取り口角を上げるという目的の場合は、注意が必要です。
くちびる辺りは非常に敏感なため、一度に何箇所も打つ方法は非常に危険となります。症状はくちびるの違和感・飲み物を飲んだ時に口元からもれたりすることがあります。
注入後の修正は困難

ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)はメスを使わずにしわのケアが行えるものです。しかし場合によっては、合併症や無愛想な表情になってしまう可能性もあります。あまりにもひどくてなんとかしたいという人は医師に相談してみましょう。
注射の失敗に対応してくれるクリニックもあります。ただし、注入箇所や失敗の度合いによっては「元の状態へ近づけられる」というものになります。注入後の修正は非常に困難なことです。
失敗したら治せない?

メスを使った美容整形で失敗すると以前のような顔に戻すことはできません。その点、ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)は半年ほどで効果が目立たなくなり、注入前の状態に戻ります。注入後の失敗に「何とかしたい」とさまざまな方法を取るよりも、効果が目立たなくなるまで待つ方がよいでしょう。
ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)で失敗しない方法

ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)はメスを使わない美容整形とも言われています。また厚生労働省でも認可を受けたボツリヌストキシン製剤を使っているクリニックがほとんどです。
費用よりも技術や実績の多いクリニック選び

ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)は製剤によっても持続期間が異なります。また持続時間が長い製剤ほど費用は高くなります。誰でも少しでも手頃なクリニックを探したいというのが本心でしょう。しかし、製剤の質よりも医師の技術がどれだけ信頼できるかが重要です。
美容整形クリニックの口コミや、クリニックの症例を参考にしてクリニックを決めてください。
疑問はカウンセリングで解決する

診察を受けてしまうと「もう引き返せない」という気持ちになることもあるでしょう。ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)は持続期間がきれると元に戻ると簡単に考えている人もいるかもしれません。美容整形クリニックではカウンセリングを行っているところが多いので、まずは無料のカウンセリングであなたの疑問や不安を打ち明けてみましょう。
不安に思うのならやめる

ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)への興味があったが、不安になってきた…という場合やめるのも一つの手です。注射は筋肉の活動を抑制するため、打った後に「こんなはずじゃなかった」と思う人もいます。表情のこわばりが取れない、射を打ったところに違和感を感じる人もいるからです。
医師の話を聞いて「ボトックス注射」がどのようなものかを知ったうえで施術を受けましょう。また体質的なものもあるので、医師から施術ができないと言われることもあります。
- 妊娠中又は妊娠の可能性がある
- 授乳中
- 全身性の神経・筋肉疾患がある
- 体調が良好でない
このような人は医師から断られることがあります。
まとめ
メスを入れずに美容整形ができるボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)。今では受けている人も多いでしょう。ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)は自信のある状態を目指せる美容整形の一つです。他人には気にならないしわでも、あなたが気になり自分に自信がなくなるようであれば、取り入れてみましょう。












