ICLってどんな手術?
ICL手術とは、目の中に小さな眼内コンタクトレンズを挿入することで視力を矯正する手術です。同じ視力矯正手術であるレーシックとは違い、角膜を削らないため手術前の目の状態に戻せることが特徴です。
メリットとデメリット
メリット
ICLのメリットは手術の適応範囲が広いことです。レーシックの場合は強度の近視や乱視の方は手術を受けられませんが、ICLの場合は受けられる可能性が高まります。また、ICLは角膜を削らないためレーシックと比べると後遺症が残りにくいことも魅力の1つです。
デメリット
ICLのデメリットは費用が高いことです。レーシックの平均相場が20〜30万円なのに対し、ICLは45〜80万円と2倍近くの価格差があります。しかし、費用は高いものの長期的に見るとコンタクトレンズなどに比べて経済的であることは間違いありません。
手術までの流れ
ここからはICL手術の流れについて解説します。クリニックによって順番が異なる場合はありますが、ほとんどが以下のような流れで進みます。

POINT❶ 適応検査について
適応検査とは目の状態を確認しICL手術が受けられるかどうかを調べる検査です。適応検査の際には角膜を本来の形状で測定する必要があるため、コンタクトレンズの装着不可期間があります。
ソフトコンタクトレンズ | 2,3日前 |
ハードコンタクトレンズ | 2週間前 |

POINT❷ 手術当日について
手術自体は20〜30分ほどで終わります。術後は少し休憩して特に問題がなければ帰宅できます。ただし、術後は視力が安定しないため車の運転は控えてください。お仕事については3日ほどお休みを取ることをおすすめします。

ICL手術を受けるクリニックの選び方
ICL手術を受ける際のクリニックの選び方について、より失敗しないために病院選びのポイントをまとめました。ぜひ参考にしてください。
症例数を確認
病院選びの際にはまず症例数を確認しましょう。症例数が多いからといって手術の成功が保証されるわけではありませんが、症例数が少ない病院に比べると症例数の多い病院で手術を行う方が任せた方が手術の失敗率は低くなると考えられます。
▼全国の主な病院の症例数
クリニック名 | 症例数 |
先進会眼科 | 27,000件以上(※1) (2002年11月1日〜2025年1月31日) |
品川近視クリニック | 101,015件 (2011年7月〜2025年4月) |
新宿近視クリニック | 29,842件(※2) (2024年12月) |
※1 先進会全体の症例数です
※2 2009年4月~2024年6月末までの当院ICL手術9,957件における発生割合(再手術:242件/追加矯正:16件)から算出。

保証内容を確認
手術費用だけで病院を決めるのはやめましょう。手術費用以外にも検査や通院によって、想定以上の費用がかかることがあるため保証内容まで確認することが大切です。内容や期間は病院によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

静岡OK|ICL手術ができるクリニック
ここからは静岡県内・あるいは静岡から通える範囲でICL手術ができるクリニックを掲載します。静岡の場合は「東京に出た方が確実でしょ」と考える方もいるかと思いますので、東京の駅近クリニックも一緒に紹介します。
先進会眼科
▼先進会眼科がおすすめの人
✓手術費用を抑えたい方✓感染症のリスクをできる限り0に近づけたい方
✓術後の保証内容が充実した病院を探している方
▼ 料金表
コース | 料金 |
ICL(乱視なし) | 460,000円(*2) |
ICL(乱視あり) | 592,000円(*2) |
▼ 保証内容
症例数 27,000件以上(*1)
術後検診 術後3年間無料
再手術 術後3年間無料
(*1)集計期間:2002年11月〜2025年1月
(*2)価格へすべて税込表示
基本情報を見る
診療時間 | 10:00〜19:00 |
休診日 | 火曜日・水曜日 |
住所 | 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー35F |
最寄駅 | 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」より徒歩約2分 |
問合せ先 | 0120-049-113 |
地図 |
先進会眼科の特徴
▼術後感染ゼロの実績!23年以上安全性を追求し続けるクリニック
先進会眼科は23年にわたりレーシック・ICL・白内障治療を専門に行っており、これまで一度も術後感染を発生させていないという高い安全性を誇るクリニックです。清潔な手術環境と感染対策、熟練の医師による的確な手技が評判で、初めての手術で不安を感じる方にもおすすめです。
▼患者の不安や痛みに寄り添う手術環境
先進会眼科では、ICL手術の際に目の中に麻酔を入れる「前房内麻酔」も併用しています。点眼麻酔のみを使用するよりも高い鎮痛効果があり、痛みに不安がある人に最適です。手術中は医師の声かけもあり、落ち着いて手術を受けられる環境が整っています。
▼安心の術後サポート体制!3年間の手厚いフォロー
術後のケアにも力を入れており、3年間の術後検診無料・点眼薬無料に加え、必要に応じた再矯正も無料で対応する「再手術保証プログラム」も用意されています。視力の変化や違和感が出た場合にも適切に処置してもらえるため、万が一のリスクにも備えられます。
東京院院長の岡医師は屈折矯正手術のエキスパート

新宿近視クリニック東京院の院長を務める岡 義隆先生は、日本眼科学会認定の眼科専門医であり、屈折矯正手術の分野で豊富な経験と実績を持っています。現在は、医療法人先進会の理事長も務めており、ICLのインストラクター・認定医として後進の指導にもあたるなど、眼科手術の第一線で活躍している先生です。常に最新技術を取り入れた安全で質の高い手術を提供しています。
品川近視クリニック
▼品川近視クリニックがおすすめの人
✓症例実績が豊富な病院を選びたい方✓長期的な保証がある病院を選びたい方
✓小さなお子さんがいる方
▼ 料金表
コース | 料金 |
ICL(乱視なし) | 460,000円 (*2) |
ICL(乱視あり) | 560,000円 (*2) |
▼保証内容
症例数 101,015件 (*1)
術後検診 術後3年間無料
再手術 術後3年間無料
(*1)集計期間:2011年7月〜2025年4月
(*2)価格へすべて税込表示
基本情報を見る
診療時間 | 10:00〜20:00 |
休診日 | 年中無休 |
住所 | 東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシアオフィスタワー13F |
最寄り駅 | JR有楽町「銀座口」・「中央口」より徒歩1分 |
問合せ先 | 0120-412-049 |
地図 |
品川近視クリニックの特徴
▼6年連続ICLの症例数が国内最多
品川近視クリニックは6年連続ICLの症例数が国内最多で、アメリカSTAAR SURGICAL社から表彰されています。累計数は101,015件(2011年7月〜2025年4月の全国合計)にものぼり、客観的に見ても多くの患者が支持しているクリニックです。
▼術後の保証内容が充実している
品川近視クリニックは術後のアフターサポートに力を入れている医院です。術後3年間の定期検診代は手術費用に含まれていて、万が一、術後検診で過矯正・低視力矯正と診断されたり、レンズのサイズが合っていないと診断された場合は、3年間の保障期間内であれば再手術代は無料になります。
▼無料の託児所があるため小さな子供と来院可能!
品川近視クリニックでは無料の託児所があり、患者一人につき子供1名までが無料です。無料で利用できるのは「初診検査日・初回施術日の在院時間」で、つまり定期検診以外のクリニックへの滞在時間が長い内容で利用可能です。興味があるけど今は子供を見てもらえないから…と諦めていた方は、ぜひ検討してはいかがでしょうか。
自身もレーシック経験者の東京院院長

東京院の院長を務める湯川 聡医師は、日本眼科学会認定の眼科専門医であり、自身もレーシック手術を受けています。帝京大学医学部を卒業後、東京女子医科大学病院や埼玉済生会病院などで研鑽を積み、2007年からは品川近視クリニックで視力矯正手術に携わっています。
新宿近視クリニック(東京都新宿区)
新宿近視クリニックのおすすめポイント |
院長がICLインストラクター◎ 術後検診3ヶ月間無料、再手術代3年間無料◎ 症例実績29,842件(*)◎ |
▼料金表
コース | 料金 |
ICL(乱視なし) | 460,000円 |
ICL(乱視あり) | 560,000円 |
※ 症例実績:〜2025年5月
※ 料金はすべて税込
※ 料金は両眼施術した際の費用
基本情報を見る
▼診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
10:00~19:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
※ 完全予約制
▼アクセス
住所 | 東京都新宿区西新宿7-10-1 O-GUARD新宿3階 |
最寄り駅 | 新宿駅西口より徒歩1分 |
問合せ先 | 0120-96-6615 |
地図 |
新宿近視クリニックの特徴
▼近視治療で10万症例以上の実績
新宿近視クリニックは、累計104,524件(2024年12月末時点)の視力矯正手術実績を持っています。特にICL手術においては29,842件の症例数を記録しており、全国的に見てもトップクラスの規模です。新宿近視クリニックの症例数の多さは、それだけ多くの患者がこのクリニックを選び、信頼してきた証といえます。
▼術前〜術後まで一貫して眼科専門医が対応
大手のクリニックでは、手術の執刀は眼科専門医が行うものの、術前のカウンセリングや術後の検診はカウンセラーや専門医以外の医師が担当する場合があります。しかし、新宿近視クリニックでは、初回のカウンセリングから手術の執刀、そして術後の定期検診に至るまで、すべて眼科専門医が対応します。そのため、患者一人ひとりに適した治療を提案できる点が魅力の1つです。
▼万が一の再手術も1年間の定期検診も無料
新宿近視クリニックでは、手術後に視力が再度低下してしまった場合には、再手術無料保障を利用できます。レーシックならメニューによって1~3年間、ICLは3年間まで保障があるため、長期的なケアが可能です。さらに、術後1年間は検診代や処方される薬も無料で、期間内であれば何度でも検診を受けることが可能です。
院長の北村瑞医師はICLインストラクター

院長の北村瑞医師は、「ICLインストラクター」の資格を持つ、日本眼科学会認定の眼科専門医です。2011年に新宿近視クリニックに入局し、2018年から院長を務めています。過去には、眼科医として屈折矯正の技術習得を目的に3年間留学もしています。
アイクリニック東京サピアタワー/丸の内トラストタワー
アイクリニック東京のおすすめポイント |
執刀医全員がICLインストラクター以上の資格者◎ 術後検診3年間無料、再手術代3年間無料◎ 症例実績30,368件(*1)◎ |
▼料金表
コース | 料金 |
ICL(乱視なし) | 730,000円 |
ICL(乱視あり) | 830,000円 |
(*1) 集計期間:2007年〜2025年5月
(*2) 料金はすべて税込
(*3) 料金は両眼施術した際の費用
基本情報を見る
▼診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
9:00~12:30 | ● | ● | ● | ー | ● | ● | ● | ● |
14:00~19:00 | ● | ● | ● | - | ● | ● | ▲ | ● |
※ ▲...14:00~18:00
▼アクセス
住所 | 東京都千代田区丸の内1丁目7番12号 サピアタワー7階 |
最寄り駅 | 東京駅八重洲北口より徒歩3分 大手町駅(B7出口直結)より徒歩1分 |
問合せ先 | 0120-971-162 |
地図 |
アイクリニック東京の特徴
▼ICL手術のエキスパートが集まるICL専門クリニック
アイクリニック東京はICL専門の眼科クリニックとして2019年に開院しました。院長の北澤世志博医師は、1万例を超える臨床成績をもつ経験豊かなドクターです。さらに、アイクリニック東京には、国内ではまだ14名(*1)しか認定されていない「ICLエキスパートインストラクター」が、院長も含め執刀医として3名も在籍しています。
▼平均で片眼1分52秒(*2)!短時間手術で目の負担軽減
アイクリニック東京のICL手術では、片目平均1分52秒、両目でも5分程度という短時間での手術が可能です。短時間で手術することで、目への負担を最小限に抑えることができます。手術中は医師が丁寧に声をかけるなど、不安を和らげる配慮も徹底。術後の早期回復にもつながる体制が整っています。
▼近視の強さに関わらず一律の手術費用
アイクリニック東京の特徴の一つに、近視の度数に関わらず一律の費用を設定している料金形態が挙げられます。多くの病院が、「軽度〜中程度近視にかかる費用」と「強度近視の費用」を分けて料金設定をする一方、アイクリニック東京は近視の強さに関わらず一律の料金設定です。そのため、強度近視の方であるほど他院よりも費用が抑えられる可能性があります。
(*1)当サイト調べ
(*2)手術所要時間は、切開からレンズ挿入、洗浄、創口閉鎖までの時間です
院長の北澤世志博医師はエキスパートインストラクター

アイクリニック東京の北澤世志博院長は、日本国内に12名しかいない「ICLエキスパートインストラクター」の資格を持つ日本眼科学会認定の眼科専門医です。また、北澤院長は、日本国内のICLの普及と確立を目的に設立された「ICL研究会」の9人の世話人のうちの一人としても活動しています。1990年に東京医科歯科大学医学部眼科に入局し、旧神戸神奈川アイクリニックの診療部長、医療法人ひかり会パーク病院の眼科部長などを経て、2019年よりアイクリニック東京の執刀責任者を務めています。
金谷眼科
金谷眼科は「患者様に、幸せを」というミッションステートメントのもと、ICL手術など眼科医療を提供しています。島田市近郊でICL手術を検討中の方は一度適応検査を受けてみてください。また、レーシックは適応検査のみですが、系列の菊川眼科にて術前検査・手術を受けられます。
金谷眼科の基本情報 | |
レーシック 手術費用(税込) | -(金谷眼科では適応検査のみ) |
ICL手術費用(税込) | 66万円 |
日本眼科学会認定専門医 | ○ |
ICL認定医 | ○ |
医師名 | 川越 直顕(院長) |
クリニック所在地 | 静岡県島田市金谷扇町3639 |
アクセス | JR:金谷駅から大井川本線へ乗り換え、新金谷駅下車徒歩11分 |
菊川眼科
菊川眼科はICL・レーシック手術両方に対応しているクリニックです。遠方からの来院にも対応しており、宿泊が必要な際は相談できます。常勤医師3名に加え、非常勤医師も2名在籍していて、術後万が一トラブルがあってもすぐに安心して相談が可能です。
菊川眼科の基本情報 | |
レーシック 手術費用(税込) | 29.7万円 |
ICL手術費用(税込) | 66万円 |
日本眼科学会認定専門医 | ○ |
ICL認定医 | ○ |
医師名 | 中西 雄一郎(院長) |
クリニック所在地 | 静岡県菊川市加茂5134 |
アクセス | 静鉄バス:菊川駅から東名菊川バス停下車徒歩5分 |
杉浦眼科
杉浦眼科は2012年からICL手術を開始し、眼科手術においては毎年1,000件以上の実績があります。クリニックから富士駅(北口・南口)、吉原中央駅、ウエルシア富士広見店、新蒲原駅前までの送迎バスがあり、電車での通院も可能です。24時間対応のWeb予約も可能なので、電話する時間をとりにくい人でも通院しやすいクリニックです。
望月眼科の基本情報 | |
レーシック 手術費用(税込) | - |
ICL手術費用(税込) | 79.2~83.6万円 |
日本眼科学会認定専門医 | ○ |
ICL認定医 | ○ |
医師名 | 杉浦 毅(院長) |
クリニック所在地 | 静岡県富士市川成新町22番地 |
アクセス | JR:富士駅からタクシー12分 |
※ 公式サイトより
加藤医院
加藤医院は眼科・内科の診療をしているクリニックです。事前予約制のICL無料説明会があり、不安や不明点をなくしてから手術にのぞめます。HPには術後半年の視力経過に関するデータも公開していて、信頼と実績のあるクリニックであることが伺えます。富士市中央町にも分院がありますが、ICL対応なのは本院のみです。
加藤医院の基本情報 | |
レーシック 手術費用(税込) | - |
ICL手術費用(税込) | 64.9万円 |
日本眼科学会認定専門医 | ○ |
ICL認定医 | ○ |
医師名 | 加藤 昌久(理事長) |
クリニック所在地 | 静岡県富士市比奈1613 |
アクセス | 岳南鉄道:富士岡駅徒歩5分 |
【動画解説】先進会眼科の特徴
以下では先進会眼科の特徴について分かりやすく動画で解説しております。詳しく知りたい方はぜひご確認ください。
※動画再生時に音声が流れます。再生の際は音量にご注意ください。
ICL手術のライセンス制度について
「ICLは目の手術だから怖い…」そう思うのは当然です。しかしICL手術は執刀するにも「認定」が必要なことはご存知でしょうか。
▼ICLの認定制度
エキスパートインストラクター ・国内15名弱(2025年5月現在)しかいない最上級資格 |
インストラクター ・認定医育成や技術指導を行う立場 |
認定医 ・ICLレンズ開発元のスターサージカル社が認定 |
つまりICLを行えるのは高い技術が認められているドクターのみです。
この中で、エキスパートインストラクター、インストラクターの執刀がいいと感じるなら、以下のクリニックに在籍しています。
▼ICLエキスパートインストラクター・インストラクター在籍クリニック
エキスパートインストラクター アイクリニック東京 |
インストラクター 先進会眼科 品川近視クリニック 新宿近視クリニック |
クリニックによっては医師を指定する場合、多少費用が上がる可能性もありますが、目の安全には替えられないと感じる人も多いです。
ICL手術のクリニック選びのポイントは?
ここからは静岡でICL手術ができるクリニックをお探しの人のために、クリニック選びのポイントをまとめました。以下の点を必ず抑えて、ご自身にあったクリニックを探してください。
保証期間が3年以上
ICL手術の保証期間は3年を目安としましょう。これは国内でも多くICL手術を手がけている大手が3年を基準としているためです。
▼参考|大手クリニックの保証期間 先進会眼科:3年 |
静岡市内の中小規模のクリニックでは1年保証しか見つからない場合、それだけでも東京の大手を選ぶ理由になります。
またこの3年保証の内容も確認しましょう。マストは3年間のレンズ交換・レンズの取り外しが無料で、3年以内に不具合が発生した際にも対応できます。
費用が相場の範囲内であること
ICL手術費用の相場は50〜80万円と言われています。費用に開きがあるのはレンズ作成時のコストで「-5D以上の強度近視で10万円上乗せ」「乱視用で10万円上乗せ」が多いです。
つまり、非常にざっくりとした費用感ではありますが、以下のようになります。
乱視なし・軽度〜中程度近視 | 50万〜60万円程度 |
乱視or強度近視どちらか | 60〜70万円程度 |
乱視&強度近視どちらも | 70〜80万円程度 |
この価格から逸脱した費用設定の場合は、別のクリニックで検討するべきです。
検査費用が含まれているか確認を
各クリニックの費用を確認する際には、「検査費用」が料金内に含まれているかも確認しましょう。この検査費用の取り扱いはクリニックによって差があります。
・検査は完全無料 ・基本無料だが詳細検査が必要な場合は有料 ・同じクリニックでICL手術をするなら無料 ・別途検査費用必要 ・別途検査費必要だが、検査のみが保険適用 |
ランク王編集部が確認する中でも、上記のようにばらつきがある状態でした。あらかじめチェックしましょう。
紹介制度や平日割のあるクリニックは多少安くなるかも?
ICLの総額から考えると大きな割引ではないものの、紹介制度や平日手術で割引を行っているクリニックもあります。
▼紹介制度のあるクリニック ・先進会眼科 |
▼平日割引制度のあるクリニック ・新宿近視クリニック |
少しでも安くしたい場合に検討しましょう。
アクセスしやすい立地
ICLは検査と手術当日のみクリニックに通えばいいわけではなく、術後検診があります。そのため、なるべく通いやすいクリニックだと望ましいです。
また大手クリニックでは交通費支援を行っているところもあります。
▼交通費支援のある大手クリニック ・品川近視クリニック |
静岡県の方なら品川近視クリニックの交通費支給の地域に該当します。
それ以外はカウンセリングの対応で確認
費用と保証とアクセスをチェックしたなら、それ以上はカウンセリングで確認するしかありません。
・執刀医の実績 ・回復度数の見込み ・衛生管理 ・感染症対策 ・当日、視界がすっきりするまで院内待機可能か ・医師の指定は可能なのか |
このような質問に丁寧に答えてもらえるのかを確認しましょう。ICL手術はその日で終わりではなく術後も検診が必要なため、「ちょっと違うかも…」と感じたならやめるべきです。
ICL手術の一般的な流れ
ここからはICL手術の一般的な流れについて解説します。ICL手術は、「手術前の準備」「当日」「手術後の検診」の3ステップに分けて考えましょう。
ステップ①手術前日までの準備
手術前の準備として、「適応検査」「コンタクトレンズの装着不可期間」があります。
イベント | コンタクト装着不可期間 |
適応検査 (場合によって2回) | ソフトコンタクトレンズ:前3日 (乱視用:前1週間) ハードコンタクトレンズ:前2週間 |
(レンズの作成期間1〜3ヶ月) | |
手術当日 | ソフトコンタクトレンズ:当日のみ (乱視用:当日のみ) ハードコンタクトレンズ:当日のみ |
またICLはレンズを検査数値に合わせてオーダーメイドで作成するため、1〜3ヶ月ほど時間がかかります。
ステップ②手術当日
手術当日は以下のような流れです。
来院 | 自分での車の運転は不可 この後は入浴不可のため先に済ませておく |
手術準備・直前診察・麻酔と散瞳剤の点眼 | 医師の指示に従います |
手術 | 両目で10〜20分程度 |
手術後最初の検診 | 見え方の確認や生活指導を受けます |
帰宅 | 目の前はかすんでいるため車の運転は不可 |
このような流れで、手術時間は短いもののその他の準備や最後の診察まで含めると、3時間程度はクリニックに滞在すると考えましょう。
ステップ③手術後の過ごし方
手術後は以下のような流れで過ごします。
手術し検診後に帰宅 | ゆっくり休む |
手術翌日 | ゆっくり休む 入浴・洗髪・目の周囲以外の洗顔OK |
手術翌々日 | 軽いデスクワークOK |
手術後3日 | 目の周り以外のベースメイクOK 車の運転OK |
手術後1週間 | アイメイクOK 軽い運動OK |
手術後1ヶ月 | スポーツ・スイミングOK |
※ 上記以外も医師の指示を守りましょう
多くの場合で、術後翌日・翌々日・1週間後・1ヶ月後・3ヶ月後・1年後に検診が推奨されています。
また点眼薬やアルコールを控えるといった指示は合併症予防のため、必ず守らなければなりません。
ICL手術後に老眼がはじまったらどうなる?
ICLは推奨年齢が30代までと言われています。15〜20年を問題なく過ごせても、誰しも「老眼」となる日がきます。実際に老眼になった際には、以下のように対処します。
・老眼鏡をかける ・遠近両用ICLやIPCL(老眼ICL)を行う |
ICLは視力回復手術ではありますが、老眼にならなくなるわけではありません。
ICL後に白内障になったら…?
40代以降になると、人によっては白内障が起こります。もし白内障になったらどうなるの…?と不安になりますよね。結論、ICLを取り出して白内障の手術をします。
白内障の手術とは、濁った水晶体を除去し、代わりとなる単焦点のレンズを挿入する手術です。
ICLを取り外したら見え方が変わるのでは…と考えるかもしれませんが、白内障が出ている段階では老眼も進行している場合が多いです。見え方は大きく変わらず、老眼鏡をかけてすごせますよ。
ICL手術のよくある質問
ここでは、ICL手術に関するよくある質問をまとめています。
- ICL手術に後遺症や合併症はないの?
- レーシック手術とICLの違いは?どっちが安全?
- ICL手術で老眼になりやすくなるって本当?
- ICL手術に年齢制限はある?
- ICL手術で黒目が大きくなるって本当?
- ICL手術後に視力が低下することはある?
- ICL手術をしたらドライアイになる?
- レーシック・ICL以外にも視力矯正の方法はあるの?
- ICL手術前の検査では何をするの?
- プランの説明で出てくる「D」って何のこと?
- モニター制度を使えば費用は安くなる?
- ICL手術に高額療養費制度は使える?
- 手術までにはどれくらい時間がかかる?
- 手術中や術後に痛みはある?
- 笑気麻酔をしてくれる病院はある?
- 手術後は仕事を休む必要がある?
- ICLを受けてもカラーコンタクトは使える?
- ICLレンズの寿命はある?
- 数年後に視力が落ちたらどうなる?
- ICLの10年後、20年後にリスクはある?
- 老眼でもICL手術は受けられる?
- そもそもICLって日本で承認されているの?
ICL手術に後遺症や合併症はないの?
ICL手術はレーシックに比べて後遺症のリスクが少ないとされていますが、完全にリスクがないわけではありません。代表的な症状としては、夜間に光がまぶしく見える「ハロー・グレア」などが挙げられます。これらの症状は時間の経過とともに軽減することが多いですが、術後の経過には個人差があります。
レーシック手術とICLの違いは?どっちが安全?
レーシックは角膜の表面を削って視力を矯正する手術です。費用が比較的安く、術後の視力回復が早いことが特徴であり、費用の相場は20〜30万円程度です。早ければ手術の翌日から日常生活に戻ることが可能です。
一方、ICL(眼内コンタクトレンズ)は、角膜に小さな切開を入れて目の中にレンズを挿入する手術です。最大の特長は安全性が高い点で、ICL認定医のみが施術できます。レンズは取り外しが可能であり、将来的に元の状態に戻すこともできます。
ただし、ICLはオーダーメイドのレンズを使用するため費用が高額で、手術までの準備期間も長くなる傾向があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の目の状態に適した方法を事前検査で確認しましょう。
ICL手術で老眼になりやすくなるって本当?
老眼は加齢によって誰にでも起こる自然な現象です。ICLやレーシックといった屈折矯正手術の有無に関係なく発症します。
ただし、もともと強い近視の人は手元にピントが合いやすいため、手術によって遠くが見えるようになることで、老眼の症状を通常よりも早く自覚する場合があります。
ICL手術に年齢制限はある?
ICL手術は18歳未満の未成年者には適応されません。上限年齢の明確な制限はありませんが、加齢に伴って白内障や老眼など他の眼疾患を持っている可能性があるため、まずは適応検査を受けて判断することが大切です。
ICL手術で黒目が大きくなるって本当?
ICL手術によって黒目の大きさが変わることはありません。しかし、視力が改善することで目を細める癖がなくなり、結果として目が大きくなったような印象を与えることはあります。
ICL手術後に視力が低下することはある?
ICL手術では装着したレンズが劣化しにくく、視力が長期間にわたって安定しやすいとされています。レーシックと比べると「近視の戻り」が起こりにくいため、長期的に見ても視力が落ちにくいと考えられています。
ただし、加齢や別の眼疾患によって視力が変化する可能性はあるため、定期的に眼科で検診を受けることが大切です。
ICL手術をしたらドライアイになる?
ICL手術では非常に小さな角膜切開を行うため、角膜の形状に大きな変化がなく、涙の分泌に与える影響も少ないとされています。そのため、術後にドライアイを発症するリスクは比較的低いといえます。
また、もともとコンタクトレンズを使用して目が乾きやすかった方の中には、ICL手術によってドライアイの症状が軽減されるケースもあります。コンタクトやレーシックが難しいと診断された方でも、ICLなら手術可能な場合があるため、一度医師に相談することをおすすめします。
レーシック・ICL以外にも視力矯正の方法はあるの?
視力を矯正する方法は、レーシックやICLだけではありません。
たとえば、就寝中に専用レンズを装着して角膜の形を矯正する「オルソケラトロジー」など、このほかにも、目の状態や生活スタイルに応じたさまざまな手法が存在しているため、自分の目に合った治療法を選ぶ必要があります。
また、レーシックやICLのみを扱う医院では、万が一適応しなかった場合に他の医院を紹介されたり、説明が不十分なまま手術が進んでしまったりするおそれがあります。こうしたトラブルを避けるためにも、慎重に医院を選ぶようにしてください。
視力矯正の手段にこだわらず、複数の選択肢から自分に合った方法を提案できる医院を選ぶことが大切です。
ICL手術前の検査では何をするの?
ICL手術の前には、「適応検査」と呼ばれる検査を行い、近視・遠視・乱視の度数を測定したうえで、ICLを装用できる目の状態かどうかを確認します。
この検査によって、使用するレンズの度数やサイズを決定します。検査にはおおよそ1〜2時間ほどかかります。また、検査中に使用する「散瞳剤」(瞳孔を広げる目薬)の影響で視界がぼやけるため、当日は車やバイクの運転を控え、電車などの公共交通機関を利用して来院することをおすすめします。
さらに、40歳以上の方には、ICL手術後の見え方を想定した「遠視の見え方体験」を行っている医院もあります。
プランの説明で出てくる「D」って何のこと?
「D(ディオプター)」とは、視力の度数を表す単位です。-10.0D未満から+6.0D程度の範囲が一般的で、マイナスの値は近視、プラスの値は遠視を示します。数値が大きくなるほど視力の矯正が必要な度合いは強くなります。
強度近視や強度遠視の場合は、レンズの設計が複雑になりやすく、手術費用も高くなる傾向があります。
自分の視力の度数は、眼鏡やコンタクトレンズの処方箋に記載されているため、一度確認しておくとよいでしょう。
モニター制度を使えば費用は安くなる?
モニター制度を利用することで、通常よりも手頃な費用で手術を受けられる場合があります。
たとえば、手術後に口コミや顔写真の掲載に協力することを条件として、割引価格が適用されるケースがあります。ただし、モニターの条件は医院ごとに異なります。自分がその条件に該当するかを事前に確認したうえで、応募するかどうかを判断してください。
ICL手術に高額療養費制度は使える?
ICL手術は、美容目的の自由診療に該当するため、公的な高額療養費制度の対象にはなりません。
そのため、費用を少しでも抑えたい場合は、医療費控除の申請や、生命保険の手術給付金が適用されるかどうかを確認することをおすすめします。
手術までにはどれくらい時間がかかる?
レンズの在庫状況によって異なりますが、取り寄せが必要な場合は手術までに3週間〜3ヶ月ほどかかることがあります。
適応検査と最終検査を終えたあとに、目の状態に合わせたレンズの度数を決定します。ICLのレンズは主にアメリカやヨーロッパで製造されており、在庫がない場合には取り寄せに時間がかかることがあります。
また、ハードコンタクトレンズを使用している方は、検査精度を確保するために4週間以上装用を中止する必要があります。ソフトコンタクトレンズの場合でも、最低3日以上は使用を中断しなければなりません。
手術中や術後に痛みはある?
ICL手術では点眼麻酔(目薬タイプの麻酔)を使用するため、手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。
ただし、目を大きく開いた状態で手術を行うため、わずかに眼球が押されるような感覚を覚えることがあります。もし途中で痛みを感じた場合には、麻酔を追加できることもあるため、すぐに医師に伝えてください。
手術後は、麻酔が切れたタイミングで軽い痛みや異物感を覚えることがありますが、多くの場合、時間の経過とともに自然に治まっていきます。
笑気麻酔をしてくれる病院はある?
一部の医院では、希望すればICL手術中に笑気麻酔を施してくれる医院もあります。
- 先進会眼科 東京(新宿区)
- 代官山アイクリニック(渋谷区)
- 南青山アイクリニック東京(港区)
- 経堂あそう眼科(世田谷区)
手術後は仕事を休む必要がある?
手術当日は薬剤の影響により視界がぼやけることがあるので、安静に過ごすことをおすすめします。特に、車の運転は必ず避けましょう。
術後の視力は数日から1週間程度で安定していきます。また、ICL手術後のメイクは、一般的には眼の周りを避ければ翌々日から可能です。
ICLを受けてもカラーコンタクトは使える?
ICL手術をしてもカラーコンタクトをつけることはできます。
ICL手術は目の内部にレンズを挿入する方法であり、目の表面には変化がないためです。ただし、術後すぐは目が安定していないため、一般的には3か月程度の経過を見たうえで、医師に相談してからつけることが推奨されています。
ICLレンズの寿命はある?
ICLのレンズに" 寿命 "はありません。
また、ICLのレンズは耐久性と生体適合性の高い素材のため特別なメンテナンスや交換は必要ありません。ただし、加齢によって自然に視力が変化し、挿入したレンズの度数が合わなくなった場合は、レンズの取り出しや再手術が必要になることもあります。
数年後に視力が落ちたらどうなる?
視力が低下した場合でも、保証期間内であれば1回まで無料で再手術を行なってくれる医院が多いです。
保証期間は1〜3年間で定められている場合が多く、その期間内であれば何度でも相談や検診を受けることができます。視力に不安を感じた場合は、できるだけ早めに受診してください。
ICLの10年後、20年後にリスクはある?
近年主流となっている「ホールICL」の登場により、白内障などの合併症リスクは大幅に減少しています。
過去には、レンズが目の中の房水(ぼうすい:眼球内を循環する液体)の流れを妨げて、水晶体が濁り、白内障が進行してしまうケースが報告されていました。しかし、現在はレンズ中央に小さな穴を開けて房水の流れを確保する「ホールICL」が一般的に使用されており、そういったリスクは抑えられています。
とはいえ、どんな医療でもリスクが完全にゼロになるわけではありません。ICL手術を検討しているのであれば、メリットだけでなく、将来的な影響についても必ず事前に理解しておきましょう。
老眼でもICL手術は受けられる?
老眼の場合は、老眼に対応した多焦点眼内レンズ「IPCL」を使用します。
ただし、片眼あたり約40万円と高額であり、対応している医院も限られています。老眼のある方は、事前に対応できる各医院を確認したうえで検討しましょう。
そもそもICLって日本で承認されているの?
ICL(眼内コンタクトレンズ)は、2010年に厚生労働省から屈折矯正手術のひとつとして承認を受けています。
当時のICLは、房水の循環を妨げる可能性がある構造だったため、白内障などのリスクが指摘されていましたが、現在では中央に小さな穴を開けて房水の流れを保つ「ホールICL」が一般に普及しています。